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審美性にこだわるだけではない
残存歯を残すための義歯の選択

Uデンタルオフィス

(熊本市東区/東海学園前駅)

最終更新日:2023/04/27

Uデンタルオフィス 審美性にこだわるだけではない 残存歯を残すための義歯の選択 Uデンタルオフィス 審美性にこだわるだけではない 残存歯を残すための義歯の選択
  • 保険診療
  • 自由診療

天然歯を失ってしまった場合、歯を人工的に補う方法として義歯(入れ歯)治療がある。他の選択肢としてはインプラント、ブリッジもあるが、「顎の骨や残った歯の状態を問わず、比較的幅広い患者さんに対して行えるのが義歯治療のメリット」と、Uデンタルオフィスの有働拡史理事長は話す。有働理事長は先進の義歯治療について研鑽を積んだ経験があり、同院でも自由診療を含むさまざまな義歯治療の選択肢を提供しているそうだ。「義歯は人工臓器と同じ。噛む力の回復を図ることで脳の血流改善や認知症予防にもつながりますし、QOLを高めることにも役立ちます」と話す先生に、義歯治療について詳しく聞いた。

(取材日2023年3月29日)

認知症予防のためにもきちんと噛める歯を

Q義歯(入れ歯)治療はどんな方が対象になりますか?
A
Uデンタルオフィス 義歯治療は患者一人ひとりにあったベストな治療方法を検討

▲義歯治療は患者一人ひとりにあったベストな治療方法を検討

義歯治療は失った歯を補うための治療です。歯を1本〜数本、あるいはすべて失った人に対して行います。歯を補う治療としては他にブリッジもありますが、ブリッジは両脇の歯で人工歯を支える治療なので、残った歯が少ない人、しっかりしていない人には不向きです。また両脇の歯を削る必要があり、清掃性も悪くなるため虫歯・歯周病のリスクが高まるというデメリットもあります。またもう一つの選択肢としてのインプラント治療は、手術が必要になりますから持病のある方は難しいですし、顎の骨の量が少ない方も不向きです。そのような状況でブリッジ、インプラントが難しい方には、義歯治療が検討されます。

Q先進の義歯治療の勉強会ではどのような技術を学んでいますか?
A
Uデンタルオフィス 硬い煎餅やリンゴでも丸かじりができる入れ歯をめざす

▲硬い煎餅やリンゴでも丸かじりができる入れ歯をめざす

私が長年参加していた勉強会では、歯の大部分を失った方に対して行われる全部床義歯(総入れ歯)の治療などの先進の技術を学んでいました。床義歯とは、歯の土台となる床を作ってその上に人工歯を並べる入れ歯ですが、歯に固定するわけではないためずれやすく、ぴったり合うように作らないとうまく噛むことができないのです。それにしっかりと噛めているかどうかは患者さんの主観によるところも大きいというのが現状です。勉強会ではきちんとしたデータに基づいて、ベストな状態の入れ歯を作る方法を実践を交えて学びました。その結果、煎餅やりんごを丸かじりができるフルオーダーメイドの自由診療で作れる入れ歯に大きなメリットを感じました。

Q義歯治療における保険診療、自由診療の違いは?
A
Uデンタルオフィス 熟練の義歯専門の歯科技工士が何度も治療に立ち会う

▲熟練の義歯専門の歯科技工士が何度も治療に立ち会う

一番大きな違いは、治療にかけられる時間と材料です。保険診療だと決まった材料、工程で作らないといけないため、結果的に歯にとってはベストではありません。自由診療なら熟練の義歯専門の歯科技工士に依頼することができ、時間はかかりますがその分良いものを作ることができます。通常は型採り、噛み合わせの位置決め、試し入れ、完成の4工程で終わるところ、自由診療ではぴったり合う形を見極めるために型採りだけで3回行うこともあります。確認を何度も繰返すことで、その方のお口に調和した入れ歯の完成が狙えます。ちなみに入れ歯ができたらすぐに噛めるわけでなく、リハビリテーションのように訓練を重ねてなじむ状態に持っていきます。

Q義歯には具体的にどんな種類がありますか?
A
Uデンタルオフィス 患者の希望に合わせて最適な義歯の種類を提案

▲患者の希望に合わせて最適な義歯の種類を提案

患者さんのご希望によって適した入れ歯は変わりますが、私が良いと考えている自由診療の入れ歯は主に3つです。1つは入れ歯の大部分を金属で補強する金属床義歯です。耐久性が高いため長く使えますし、将来的に骨が変形して合いづらくなった場合、中敷を変えるだけで再利用できます。2つ目は残存歯が数本ある場合に、残りの歯に負担をかけないよう専用の部材で補強するアタッチメント義歯です。留金をつけずに、ずれにくい状態をめざせるため、見た目が良く、残った歯も温存しやすいです。3つ目は入れ歯とわかるのが嫌な方にお勧めのノンクラスプデンチャー。金属を使わないので異物感が少なく、薄くて小さいため長時間つけることができます。

Q義歯には残存歯を守るための役割もあるそうですね。
A
Uデンタルオフィス 義歯できちんと噛めるようになることは体の健康にもつながる

▲義歯できちんと噛めるようになることは体の健康にもつながる

そうですね。歯の本数が少なくなるほど口内の環境は厳しくなるため、できるだけ多くの歯を温存することが大切です。そのためには、やはり精密に合う入れ歯を作ることが大事。残念ながら保険で作る通常の入れ歯では留め金が栓抜きの構造になり残っている歯を次々失う可能性が高く、長期的に考えると決して良いことではありません。年齢を重ねて衰えがくることは致し方ありませんが、きちんと噛めて食べられないと健康そのものが失われますし、QOLを下げることにもつながってしまうからです。好きなものを食べられる楽しみが失われないよう、自由診療で得られる先進の技術とクオリティーを用いて、良い口の状態をめざしていただきたいです。

ドクターからのメッセージ

有働 拡史理事長

高齢化社会になりQOL(生活の質)が問われる時代。人間の最大の欲求と言われる「食欲」――おいしいものを食べたいという気持ちを大事にしてもらいたいと思っています。「私はもう長くないから」と遠慮して、お金のかからない保険診療を選ぶ方も少なくありませんが、自分の健康のためにお金を使うことはとても大切なことです。最近の研究では、きちんと噛める状態を維持すると脳の血流が促進され、認知症予防などにもつながることがわかってきました。すると結果的に寝たきりにならず、ご家族の介護負担を減らすメリットも望めます。ご家族の方も、ご自身の親御さんの体の健康のためにも、歯の健康管理に気を配ってくださるとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

金属床義歯/40万円〜、アタッチメント1個/10万円〜、ノンクラスプデンチャー/13万円〜

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