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柴原育郎 院長の独自取材記事

カルナ歯科クリニック

(川越市/川越駅)

最終更新日:2019/08/28

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川越市内の大型スーパーなどが建ち並ぶ便利なエリアの一角にある「カルナ歯科クリニック」。そのドアをくぐると、明るく清潔な雰囲気のまるでカフェのようなおしゃれな空間が広がる。待合スペースや治療用個室、キッズスペースなどには、かわいらしいキャラクターの人形や絵画、アートフラワーなどが随所に飾られているが、それらは柴原育郎院長が自ら選んだもの。柴原院長の温かな人柄はクリニック全体に反映され、どうしても足が遠のきがちな歯科クリニックを身近なものにしようとする心遣いが感じられる。豊富な経験と自分に厳しい姿勢で培われた技術を持ち、「日々精進」の意識で治療に取り組んでいる柴原院長に、歯科診療にかける思いなどを伺った。
(取材日2015年8月19日)

尊敬できる先輩や愛する家族がいて、今の自分がある

どうして歯科医師をめざそうと思われたのですか?

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出身はプロ野球のキャンプ地としても知られている宮崎です。父がコーチ、兄が1番ショートで私が2番サードを守り、母が応援するというような、野球好き一家で育ちまして、最初は野球選手をめざしていました(笑)。私にとって野球と楽しい家族の思い出は切り離せませんね。大好きな兄の背中を追いかけながら、野球漬けの充実した日々を送りましたが、それと同時に漠然と人の役に立つ職業に就きたいとも思っていました。そんな中学3年の時、祖父が亡くなったんです。喪主である父が火葬のボタンを押す時に泣きまして、公務員で昔気質の厳格な父親が涙する姿に初めて接して、人の生命・医療の大切さを実感。その時、医療の道に進もうと思いました。小さい頃から「何事も一生懸命やれ」と言われて育ったのも、今の自分の基礎になっていますね。

大学ご卒業後は、どのような経験を積まれたのでしょうか?

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広島大学を卒業後、立川の大規模な歯科医院で勤務しました。朝9時から夜10時までが通常診療で、週に3回夜勤を担当。診療後は、夜中の2時、3時まで仕事と勉強の日々でした。今でも行っていますが、患者様一人ひとりのカルテや歯の模型、被せ物のチェックなどを行うのが診療後の務め。1日の患者数が大変多く激務でしたが、卒業後就職するにあたってまず経験値を積みたいと思っていましたのでありがたい環境でした。熱意のある先輩歯科医師の存在にも恵まれていました。患者様ごとに適切な治療内容は異なります。また本や勉強で得ることと実際の現場は違いますので、とにかく経験をたくさん積もうと思い、少しでも時間があれば先輩歯科医師の治療の様子を見学させていただいたりもしました。その後、千葉で歯科医院の院長を務めました。

良い先輩方にも恵まれたのですね。

本当にいくら感謝してもしきれないぐらいです。妥協を許さず厳しい方々でしたが、その指導があって今の自分があると思っています。今でも憧れであり目標です。当時よく言われたのが「日々精進」ということ。少しでも前へ、毎日スキルを高めようと努力しました。早く追いつきたいと思うのですが、先輩医師も「日々精進」されているので、なかなか難しいところです。広島大学卒業の先生は優秀な方々が多く、石川県などさまざまな先生の所へ見学させていただきに伺いました。その場しのぎではなく、先を見据えた長持ちする治療を間近で拝見して得るものが多く、とても勉強になりました。尊敬できる何人もの先生に巡り合えたのは、何物にも代えがたい財産になっています。その感謝の気持ちを患者様により良い治療という形でお返ししたいと思っています。

先生にとってのより良い治療とはどんなものでしょう。

やはり私が先輩方から習った、予知性・予見性を備えた、つまり先を見据えた治療ですね。お口の中は常に変化するものなので、変化する環境に合わせて可能な限り長期的に維持できる治療が私の理想とする歯科治療です。お口の中の変化について、その都度写真を撮りながら患者さんにもご覧いただき、変化の傾向を知ってもらいます。そうすると、「お口の中が将来こんな風に変化していくことが予想されるから、今からこうしていきましょう」と患者さんと一緒に、長持ちする治療を行えるのです。

幅広い症状に適切な対応ができてこそ歯科医師

個室・半個室の診療室やキッズスペースなど、個性的な造りのクリニックですね。

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開業するにあたり、患者様がリラックスかつ安心して診療を受けられる環境づくりを意識しました。個室・半個室の診療室もその1つです。従来のパーテーションやすりガラスだと、どうしても隣の動作が透けて見えますし声も聞こえます。人の目を気にされる患者様は意外と多いため、この造りは好評です。診療はとてもプライベートなものですし、患者様も色々と言いたいことや相談したいことがあると思います。また少しでも緊張を和らげたくて、絵やアートフラワーなども飾りました。キッズルームを楽しみに来院するお子さんもいるのですが、私はそれでいいと思っています。とにかく来てもらうことが歯科治療のベースになりますから。

柴原院長にとって歯科医師とはどのような存在とお考えですか?

歯科治療というのは、一つとして同じ内容はありません。私は矯正も審美も、口腔全体のことがわかって、どんな状況にも適切な対応ができて初めて歯科医師と言えると考えています。私で対応できない特殊性の高いものはもちろん専門医へ紹介しますが、できる限り私が責任を持って診させていただきます。矯正やインプラントは別の先生で、となると患者様も不安が大きいと思います。 新人時代に尊敬する先輩歯科医師から「急患がこなせて一人前」という言葉をいただきました。痛み・不具合でお困りの患者様を急に診ることになっても、その場しのぎの診療で終わらず、適切な処置をして患者様に安心してお帰りいただくのが歯科医師としての責務で、それだけの技量を備えて一人前の歯科医師である、ということです。ですから幅広い知識と技術を身に付けようと努力しています。

これまでのご経験の中で,印象的な出来事についてお聞かせください。

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以前、高齢の方で治療の最終段階まで来ていたのですが、かぶせものに不具合があって治療を持ち越した方がいらっしゃいました。その方が次の診療までの間に急逝され、永遠に完治が叶わなくなってしまいました。なぜこのようなことになってしまったのかと、自分の未熟さのせいではないかと反省し、以来毎回診療にベストを尽くすことを自分に課しています。私以外のスタッフもそうです。当クリニックは診療に関わる全ての立場の人間がそれぞれのスペシャリストになり、チーム一丸となって同じ意識を共有して診療にあたるようにしています。スタッフに対して求めるところもありますし、技工士に対しても細かな注文を出しますが、全員がプロとしての自覚を持ち対応しないと良い診療は提供できないと考えています。チームワークが本当に大事ですね。嬉しいことに、スタッフはみんなお互いのことを思いやる気持ちを持ってくれる優しい人たちです。やむを得ず出勤できないときには、他のスタッフが快く代わりを引き受けたり、誰かに勤務を代わってもらったら別の機会に「今度は私が代わりを……」と助け合い、と良い雰囲気でクリニックがまわっているんじゃないかなと思います。よそに出しても全然恥ずかしくないスタッフたちですね。私も、スタッフみんなと一緒に、プロとしての自覚を持ちながら楽しく働ける環境作りを心がけていきたいですね。

幼少期からの頻度の高いメンテナンスが、生涯自分の歯で過ごすための基礎

歯のメンテナンスの大切さについてお聞かせください。

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当クリニックでは、定期的な来院を促す手紙はお出ししていません。時代に逆行するようですが、あえて出さないことで患者様側に意識していだたきたいと思っています。私は長年このスタンスで対応していますが、患者様の意識を変えることも歯科医師の仕事だと考えています。3ヵ月ごと、季節が変わるごとに来ていただくのが良いですね。中には毎月来られる方もいらっしゃいます。来院頻度が多いほど、治療範囲も小さく済み痛みも無いことが多いので患者様にとっても治療が楽です。それがひいては自分の歯を長持ちさせることにもつながります。私自身、歯科医師になって初めて自分の口腔内の状況に愕然としたものですから、なおさら幼少期からの来院意識を高めたいと思っています。歯のメンテナンスを続けると、日々変わっていくのが当たり前なお口の中の現状を定期的に知ることができるので、可能な限り歯を抜かないようにすることができます。一番やってほしくないのが、治療の中断と放置です。状態をより悪化させるだけで何も良いことはありません。痛くなってから歯医者を探しても、ほとんどどこも予約制だからアポがとれるのは一週間後、なんてことも。また症状がひどく出てしまっていたり歯がぐらついていたりすると、どれだけ頑張っても歯を抜かざるを得ないこともあります。痛くならないようにするために、また歯を抜かないようにするために歯科医院に通うことの意義を知ってもらえると本当に嬉しいですね。

柴原院長の治療にかける情熱の源はなんでしょうか?

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一連の治療が終了したときに、喜んでくださったり、涙を流して感謝していただいたり、後日お礼の手紙をいただいたりすると、とてもうれしいですね。いただいたお手紙は、お守りとして大切に保管しています。私のモチベーションの源でもあります。診療と関係なくお声掛けいただくなど、歯科医師と患者という垣根を越えて人間的なつながりを感じるのもうれしいものです。医療ですから困っている人がいたら一生懸命治療するのが当たり前です。困っている人を放っておけない性分なだけに、それを徹底してやっていると体が大変になるときもありますが(苦笑)、そんな風に喜んでいただける患者さんがいると、私もまた頑張れますね。

週に一度の休診日はどう過ごされていますか?

実は毎週水曜日の休診日には、処置に時間のかかる患者様に来ていただいています。私はもう仕事が趣味のようなもので、常に患者様のことが脳裏にあります。ですが時間があればお笑い番組を見て、大笑いするのがストレス解消になっています。日ごろ緊張の連続ですので、その時だけは頭をからっぽにできるのがいいですね。

最後に患者さんへのメッセージをお願いします。

もともと歯科医院は縁遠いものだと思いますし、不安に感じる人も多いと思います。実際、歯科が苦手、歯医者が嫌いとおっしゃる方もいらっしゃいます。我々もそういう方々の立場にたって、敷居が高くならないようにしながら極力通いやすいような環境を整えていきたいと思います。患者様のタイプに合わせてアポイントメント日時の調整をすることもあります。私も医療人として、困っている患者様に一生懸命診療にあたりますので、何か困ったことがあったらご相談くださいね。

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