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和久 真一 院長、原田 遼 先生の独自取材記事

和久整形外科

(千葉市花見川区/八千代台駅)

最終更新日:2024/01/19

和久真一院長、原田遼先生 和久整形外科 main

診療開始の時間になると入り口前のベンチで待っていた患者が一斉に訪れ、「和久整形外科」は一気ににぎやかになる。1階が待合室と診察室、2階がリハビリテーション室になっている院内は完全バリアフリー。和久真一院長の開業時からのこだわりの一つだ。2023年に診療に加わった原田遼先生は、和久院長の患者目線を大切にした診療スタイルに共感しながら、今後は利便性にも力を入れていきたいと話す。新体制では理事長を含めて医師が計5人となり、ほぼニ診制で対応できるようになった。さらに予約をオンラインでも可能にすることで、長年の懸案事項であった待ち時間の軽減が期待される。明るく開放感のある院内で、和久院長と原田先生に話を聞いた。

(取材日2023年9月22日)

各分野に強みを持つ5人の医師による新体制

まずは、開業のきっかけを教えてください。

和久真一院長、原田遼先生 和久整形外科1

【和久院長】私がこの場所で診療を始めたのは2015年のことです。千葉大学医学部を卒業後、いくつかの総合病院やクリニックで約20年間勤務し、整形外科の医長も務めましたが、正直に言うと、手術があまり好きではなかったというのもありまして(笑)。それよりも、人と接することが好きなので「話を聞いて治療を行う」というスタイルが性に合っているかなと思ったんです。手術以外の方法で痛みの緩和を図り、手術が必要になるまでの期間を延ばせるような、開業医ならではのきめ細かなサポートを行いたいと思い開業しました。実はここを開く前に、4kmほど離れた義父の内科クリニックで、しばらく整形外科と内科の両方を診ながら手伝いをしていたんです。リハビリ施設を充実させるために独立し、また、それまで診ていた患者さんも引き続き通えるように近くで土地を探してこの場所に決めました。

2023年度より新体制になられたと伺いました。

【原田先生】以前より診療されていた和久院長や後藤澄雄先生のほか、私や中島先生が診療に加わり、そこに中川雅之理事長も含めると医師は計5人となりました。関節リウマチ、骨粗しょう症、脊椎、股関節や膝関節と、それぞれに専門分野を持っています。まるで小さな大学病院のようですね。診断に迷った際に、他の先生に意見を伺うこともあるんですよ。とても風通しの良いチームだと思っています。
【和久院長】積み重ねてきた経験も医師の強みになりますが、若い先生は先進の医療情報に詳しいんです。お互いに知識を共有することで、より良い医療を患者さんに提供していきたいですね。

ドクターが増えたことで、診療はどのように変わられましたか?

和久真一院長、原田遼先生 和久整形外科2

【和久院長】ほぼニ診制で対応できるようになりましたので、長年の懸案事項だった待ち時間の軽減につながっています。もちろん「患者さんにしっかりと向き合い、きちんと診る」という方針は変わりません。医師と話をするだけで安心される方もいらっしゃるでしょうし、会話の中に治療のヒントが隠れていることもありますから。患者さんの悩みに寄り添い、一緒に考える。ニ診制になったからこそ、多くの方にこのような診療を提供できるようになりました。
【原田先生】当院には、幅広い症状や年代の患者さんがいらっしゃいます。専門分野が増えて医師の年代も広がったのは、患者さんにとってもプラスではないでしょうか。同世代ならではの観点で医師と患者さんが一緒に治療を考えていけますし、和久院長が大切にしている「寄り添い」の気持ちにも通じるものがあるかもしれません。

丁寧な診療とリハビリで「痛み」の緩和に努める

どのような症状の患者さんが多いのですか?

和久真一院長、原田遼先生 和久整形外科3

【和久院長】肩・腰・膝の痛みを訴える方が多いです。視診や触診に加え、エコーで患部の状態を確認して治療計画を立てています。痛いから歩かない、歩かないから足の力が弱くなる、バランスも悪くなってけがをする、寝たきりになってしまう。そのような悪循環にならないよう、痛みを和らげて差し上げたいですね。リウマチの方も多いです。腰痛などの他の症状で通院されている途中で発症して、検査の結果、早期の段階で見つかるというケースも珍しくないんですよ。これは骨粗しょう症も同じです。患者さんの症状や年齢により、疑わしき場合には骨粗しょう症の検査をお勧めしています。骨密度は、一度下がってしまうと薬を使っても上げることは難しいもの。早期に発見して治療を始めることが大切です。

老化により出てくる膝の痛みなども、治療できるのでしょうか?

【和久院長】老化現象そのものを治療することはできませんが、治療できるかどうかと痛みが取れるかどうかは別問題。若返ることはできなくてもさまざまな手段で痛みを緩和することは期待できます。もし膝が変形してしまっても、痛みでつらい思いをすることなく、笑顔で楽しい生活を送ることができれば良いですよね。老化だからと諦めずに、気軽に相談していただければと思います。

リハビリの設備や体制も充実していますね。

和久真一院長、原田遼先生 和久整形外科4

【原田先生】リハビリ室は2階にあり、受付のある1階からはエレベーターでスムーズに移動できます。超音波や電気刺激、けん引などの治療機器、各種トレーニングマシンなど一通りの機器をそろえ、開放感ある明るい雰囲気です。リハビリを担当する理学療法士が4人在籍しているのも、当院の大きな特徴。4人とも勉強熱心で研究会や講習会にも積極的に参加して、体幹の構造や痛みの緩和に関する知識を深めています。特に痛みが気になる箇所や、姿勢や歩き方といった日常生活のポイントなど、なんでも相談してください。医師と理学療法士、また理学療法士の間でも患者さんの症状をこまめに共有し、より効果的な治療を提供できるよう努めています。

患者目線を大切に、希望に沿った診療を提供

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

和久真一院長、原田遼先生 和久整形外科5

【和久院長】必要な検査や診療を適切に行い、正しい診断に努めています。例えばエックス線も、必要がなければ毎月撮る必要はないんです。患者さんの立場で考えれば、いらない検査にお金と時間をかけるのは望ましくありませんよね。また2週間で外せるはずのギプスを1ヵ月も巻いていたら、生活する上で不便でしょう。患者さんがどこまで求めているのかをくみ取り、それにマッチするような治療を提供したいと思っています。
【原田先生】私も同じく、患者さんの目線を大切にしています。痛みの緩和一つとっても、薬、注射、リハビリ、生活上のアドバイスなど、医師にできることは多様です。その中から前向きに取り組めるものを患者さんに選んでもらい、その方の背景も踏まえて治療法を考えています。「もし患者さんが自分の家族だったならば」と思って診療しているんです。また動画を取り入れるなどして、わかりやすい説明も心がけています。

院内の改装や予約システムの導入も進めているのだとか。

【原田先生】開放感ある造りやリハビリ室の天井の青空模様はそのまま生かしながら、壁紙や備品を少しずつ新しくしています。ホームページも新たに作成中で、予約システムも導入予定です。インターネットでも院内受付でも予約が可能になりますので、利用しやすい方法でご予約ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

和久真一院長、原田遼先生 和久整形外科6

【和久院長】当院には長く通われている患者さんも多く、開業前から数えると私と30年以上のお付き合いになる方もいらっしゃいます。開業当初にまだ小さかった患者さんが久しぶりに来院され、立派な大人になられたのを見ると時の流れを感じますね。数ある整形外科の中から当院を選んでくださった患者さんには、感謝の気持ちしかありません。時間帯によっては受付が立て込むこともありますが、気になることがあれば遠慮なくスタッフに声をかけてください。スタッフ一同笑顔を忘れずに、これからも患者さんと優しく温かい関係性を築いていきたいと思います。

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