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友田 岳志 院長、淺岡 美保 先生の独自取材記事

湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック

(藤沢市/湘南台駅)

最終更新日:2023/11/06

友田岳志院長、淺岡美保先生 湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック main

湘南台駅西口から徒歩3分の「湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック」。車いすやベビーカーでのアクセスも容易なビル1階の同院では、友田岳志(ともだ・たけし)院長と淺岡美保(あさおか・みほ)先生が、泌尿器科と漢方内科を中心に幅広い領域にまたがる症状の診療を行っている。女性の泌尿器疾患に特化した診療枠を週に2回設け、2023年4月からは女性医師である淺岡先生が担当することで、女性の泌尿器科診療ニーズにも積極的に応えている。「体全体の異常が腎臓や排尿の異常として現れる場合も多いので、全身の状態を確認しながら診療を進めています」と話す友田院長と淺岡先生に、さまざまに話を聞いた。

(取材日2023年4月27日)

女性医師も在籍し相談しやすい地域のホームドクター

クリニックの特徴を教えてください。

友田岳志院長、淺岡美保先生 湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック1

【友田院長】泌尿器科医院が少ない状況を踏まえての湘南台エリアでの開業でしたが、「困ったことがあったらいつでも相談できる地域のホームドクターでありたい」という当初の方針に従い、泌尿器科と漢方内科を中心に幅広く診療しています。また女性の先生が在籍し、現在は週に2回月曜と木曜の午前中に私の外来と並行して診療を担当しているのも特徴です。
【淺岡先生】泌尿器科というと「高齢男性の診療科」と思い込んでいる方もいるようですが、女性の泌尿器疾患に特化した外来のニーズの高さをあらためて実感しています。

どのような患者さんが来られますか。

【友田院長】老若男女、どの世代の方にもご来院いただいています。一般的な泌尿器科クリニックに比べると若い方が多いかもしれません。排尿障害にお悩みの高齢の男性をお迎えすると同時に、おねしょのお子さんのご相談を受けることも少なくありません。治療法がある程度限られていますし、細かいケアが必要なため一般的な小児科では扱っているところが少ないこともあって、近隣のみならず遠方からのお子さんもいます。
【淺岡先生】漢方内科の診療も行っていますので、生理不順、生理痛、更年期障害といった悩みを持つ女性患者さんも来院されます。膀胱炎でお悩みの20代女性や、頻尿や尿漏れといった排尿トラブルを抱えた30〜40代女性、また最近では、陰部のむずむずした違和感などGMS(閉経関連泌尿性器症候群)の方も増えてきています。

女性患者が多いのは泌尿器科としては珍しいのでは?

友田岳志院長、淺岡美保先生 湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック2

【友田院長】「女性の先生を」というご要望は以前から強くいただいており、今春からは淺岡先生を迎えて限られた枠ではありますが女性医師による診療を継続しています。
【淺岡先生】長く不快な症状がありながら、「どこに相談すればいいかわからない」「恥ずかしい」となかなか受診に至らない女性の患者さんに、比較的気軽にご相談いただけているようです。例えば「骨盤臓器脱に気づいていても言えなくて」という方も、女性同士なら話しやすいのかもしれませんね。近年は過活動膀胱など女性に多い泌尿器科疾患の啓発も進み、お悩みも多くあります。私が長く在籍してきた横浜市大の医局では比較的女性医師も多かったですが、全体を見ると泌尿器科での女性医師の割合は低く、女性の泌尿器科疾患に特化した外来を設けているところはまだまだ少ないと思います。女性医師に相談できるということで、遠方からわざわざ通っていただく方も多いことに驚いています。

漢方薬も併用し、全身との関わりで診る診療を提供

漢方を取り入れていらっしゃるそうですね。

友田岳志院長、淺岡美保先生 湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック3

【友田院長】泌尿器症状は全身との関わりで診ることが重要ですが、日本東洋医学会漢方専門医の視点から漢方を診療に取り入れています。西洋医学を併用しながら、今ある症状を取り除くための「標治」や、根本的な体質にアプローチする「本治」といった観点から、症状の改善を図っていきます。不調の時に少しだけ漢方を足すといった使い方もできます。
【淺岡先生】泌尿器科診療に用いることができる一般処方薬は限られており、前立腺肥大症や過活動膀胱などに使える薬もあまり多くありません。そうした状況で一般的な処方薬を試して望む効果が得られないケースでは、漢方薬が意義ある選択肢の一つになります。友田院長のもとであらためて学び、積極的に診療に取り入れたいと考えています。

漢方診療を求められる患者さんも多いのでしょうか?

【友田院長】院名に「漢方」を入れていることもあり、漢方診療を求めていらっしゃる患者さんはとても多いです。アトピー性皮膚炎やニキビといった皮膚トラブルで悩む若い方からの相談もあります。当院が漢方診療を行っていることが徐々に浸透しつつあるようで、エリア内の他科の先生からご紹介を受けて来院される方も増えています。
【淺岡先生】女性特有のトラブルでも漢方診療を求める方は多いと感じます。血流の悪さや冷えに対して用いる漢方薬は、西洋薬では対応しづらい生理不順や更年期障害といった女性特有のお悩みに適した作用をするものが多いので、今後も取り組んでいきたいです。

診療に際して心がけていらっしゃることは?

友田岳志院長、淺岡美保先生 湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック4

【友田院長】お話をよく聞くことは心がけています。病気についてはもちろん、それに関わる生活習慣などについてもヒアリングすることで、骨盤底筋を鍛える体操や食生活の指導なども可能になります。また、泌尿器という局所に現れている現象は、全身に関わってくる問題ですので、患者さんの全身を診るようにもしています。特に泌尿器科の場合、薬の種類はそんなに多くないので、薬をうまく活用するにも条件があり、全身を診る必要があるのです。加えて、急な症状で来院した方には、通える周期を確認して、同じ薬を長期投与しないようにしています。
【淺岡先生】大学病院では必要に迫られてスピード重視となることも多かったですが、こちらでは多少時間をかけて必要な問診や検査をしっかりと行いたいと考えています。患者さんの満足度も意識して診療したいです。

地域医療機関とのつながりも生かし高まるニーズに対応

近年での変化があれば教えてください。

友田岳志院長、淺岡美保先生 湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック5

【友田院長】患者さんが増えたことが一番大きな変化でしょうか。ご紹介いただくことも多く、クチコミによる輪も広がったようです。男女問わず性病のご相談も増えています。当院では、診療している所が少ないという性同一性障害の方の診療も行っています。もともと泌尿器疾患はデリケートな症状が多いため、診療ではプライバシーを重視しています。性感染症については、女性医師なら相談しやすいという女性患者さんも多くご来院されています。

地域に根づいた診療を続けられたことで、他院との連携も深まってきたのでは?

【友田院長】総合病院との病診連携、他科クリニックとの診診連携はさらに強固になっています。大きな病気が見つかった時にすぐに近隣の総合病院をご紹介したり、逆に病院の患者さんを当院に紹介していただいたり。また、湘南台エリアはクリニックも多く、CTなどの検査では他科クリニックに素早い対応をいただいています。当院でも泌尿器への専門性はもちろん、漢方内科といった特色を生かして対応しています。クリニック同士が強みを生かしながらつながることで、エリア全体が大きな病院のような役割を果たす、良い体制が整っており心強いです。

コロナ禍での変化もありましたか。

友田岳志院長、淺岡美保先生 湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック6

【友田院長】感染症対策は当たり前のこととして捉え、開業時から室内全体の空気環境をコントロールすべく換気システムを導入したことで、外気を取り込み新鮮できれいな状態を保っています。また、各ブースに消毒液を設置するなど、以前にも増して感染症対策には注意を払っており、安心して患者さんを迎えることができています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

【友田院長】待ち時間解消をめざして電子カルテを入れ替えたり、内視鏡や検尿の機器を更新したり増やしたりもしています。また、コロナ禍を経て、病気が進んでからようやく受診される方が増えたのが気になっています。進行してからの治療はご本人にとって大変な負担となります。お早めにご相談ください。
【淺岡先生】週2回午前中のみという限られた時間ですが、女性でないと話しづらいお悩みなどあればお気軽にお越しください。

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