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新美 岳 院長の独自取材記事

新美クリニック

(名古屋市南区/鶴里駅)

最終更新日:2019/08/28

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桜通線の鶴里駅から徒歩4分、桜台高校東の交差点を東に入るとヨーロッパの家を感じさせる外観の「新美クリニック」が建っている。総合内科診療のほか、専門である呼吸器、アレルギー治療に強みを持つ新美岳院長を訪ねた。「私は地域の皆さんのなんでも相談役として、医療に関する”コンシェルジュ“のような役割を果たしていきたいです。」と語る言葉からは、医療を通じて地域住民の暮らしに貢献したいと真摯に思う先生の誠実な人柄と温かみが伝わってくる。地元の新聞記事への寄稿で医療に関する著作もあり、時にはテレビ出演もするなど、医療に関する情報発信を行う行動も精力的だ。内科全般の診察のほかに、難病サルコイドーシスの診療にも取り組む新美先生に、医療への思いや内容について話を聞いた。
(取材日2016年6月29日)

対話しながら患者とともにつくりあげていく治療

診療科目は内科、呼吸器科、アレルギー科ですね、どんな患者さんがいらっしゃいますか?

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呼吸器内科専門医およびアレルギー専門医として治療にあたっています。総合内科専門医でもあるので、他の内科疾患であっても来院していただけます。地域密着のクリニックとして、現在は近隣住民さんを中心に、疾患を問わず利用して頂いていますが、近隣の区や他市町村からの患者さんもいらっしゃいます。遠方から来られる患者さんの多くは、専門分野の呼吸器やアレルギーに関する治療を目的に事前に調べて来院されることが多いです。また、在宅診療も行っており、地域のホームドクターとして住民の皆さんの健康づくりに努めています。在宅診療については、私の時間が許す範囲での活動なので、基本的にはクリニックでの診療が中心です。

専門分野のひとつである呼吸器科での症例を教えてください。

咳が止まらないので困っています、という患者さんが多く来院します。咳が止まらないと、例えば眠れなかったり、勉強や仕事に集中できない、旅行を楽しめないなど、暮らしの多くのシーンに支障がでてしまいます。長引く咳の症状の要因として、呼吸器の異常、特に喘息であったり、鼻炎、あるいは逆流性食道炎などがありますが、現代人はそれらの要因を一つだけでなく複数持っている人が多いことです。そのため、治療に際しては一人ひとりの患者さんとの対話を大切にします。疾患の状態は刻々と変化しますし、状況に合わせて治療内容の調整が必要な場合もあります。そのため、常に対話の中で疾患の状況を把握しながら、必要に応じた治療方針を患者さんとともにつくりあげていく、というイメージでいます。

アレルギー治療の代表である花粉症の治療についてクリニックならではの治療を教えてください。

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花粉症などのアレルギー療法のひとつで舌下免疫療法を提供しています。免疫療法とは、病気の原因となるものを少ない量からゆっくり増やして体内に入れて治そうとする方法です。治療期間は3年から5年と長くかかりますが、効果が期待される治療法です。アレルギー反応は、本来人間の機能として正しい防衛反応です。それが過剰にでてしまったりすることで起こるのですが、先進国では増加しており、また、軽減はできますが、完治することはかなり困難な場合が多く、患者さんとってはアレルギーとほぼ一生の付き合いになることもあります。長く通院していただくためには十分に理解していただくことが必要ですので、対話による説明はもちろん、説明補助の資料なども利用するなど、患者さんにとってわかりやすくなるように工夫しながらお伝えしています。

地域に根ざしたホームドクターに

今後の新美クリニックの展望と力を入れていく内容についてお聞かせください。

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地域の信頼を得て、色々な相談を受け、満足度の高いお答えを出していけるようにしていきたいです。患者さんとの対話についても、その言葉の裏にある本音と言いますか、本当に伝えたいことをしっかりとキャッチして、改善、解決策を提案していけるような対応をしたいです。例えば、「咳が止まらない、困った」という訴えの裏にも、「母ががんで亡くなっているので、遺伝しているかどうかが気になり、怖い」という本音がある場合もあります。患者さんはそれぞれニーズが違います。何を求め、本当に困っていることや聞きたいことは何かを把握し、適切なアドバイスができるようになりたいと思っています。

先生はサルコイドーシスという難病治療に取り組まれているそうですね。

咳、呼吸器疾患の専門分野に加え、原因不明の難病であるサルコイドーシスの診療に勤務医時代から長く取り組んでいます。この難病については10万人に2、3人と発症率は高くありませんが、全身に肉芽種という異常組織が発生する原因不明の難病です。侵される臓器は肺、眼、皮膚、心臓、肝臓、脳神経、関節など全身の多岐部位にわたります。私は日本サルコイドーシス、肉芽種性疾患学会の評議員としての活動もしており、この難病についての著作もあります。サルコイドーシスと診断されたかたや、その疑いがあると言われた方のご相談にも応じています。

訪問診療もされていらっしゃるそうですね。

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依頼の多くは病診連携先からの紹介です。依頼内容としては、在宅での人工呼吸器や、酸素吸入、点滴、あるいは在宅の看取りなども行っています。今後はより一層少子高齢化が進みます。この地域は市内でも高齢化率が比較的高く、今後も在宅診療に対するニーズが高まると考えられています。私は医師会の役回りもあり、さまざまな立場の関係者と話す機会がありますが、在宅医療を仕組みとして充実させるためには、我々医師だけでなく、多方面の皆さんとの連携なくして成り立ちません。高齢化における課題として、他にも認知症が交通事故の原因の一因になるなど社会問題として挙げられています。私も認知症の患者さんを診ていますが、この課題も医療だけでなく地域、あるいは社会全体で、さまざまな立場の人が意見を出し合い考えていくべき問題だと思います。

信頼できる連携先とのチーム医療を実現したい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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両親が内科の勤務医だったこともあり、子どもの頃から医師という職業は身近な存在でした。医師をめざしたきっかけの一つに母の病気があります。私が高校生の時、母が重い病気を患い長く闘病生活を送っていた姿を見て、私なりに将来進むべき道を考えた結果、医師の道を志そうと決心しました。人間は病気にかかり、普通の生活を送ることができなくなる事もあるのだと、身近に起こった出来事が大きなきっかけとなり、人を助ける仕事、イコール、医療に関する仕事を志すことにしました。私がそのことを報告したところ、母も喜んでくれましたね。

この地を選び開業された理由を教えてください。

この近くにある大きな病院に6年間勤務した際に、地域の皆さんや先輩の先生にとてもお世話になりました。今でも先輩の先生や近隣のクリニックの先生との親交があり、その他医療関係者にも知り合いの方もあり、連携・協力すれば地域の皆さんのお役に立てると思い、この地に開業しました。また、開業については未知の部分もあり、自分としても新しい世界に踏みだしてみたいという思いもあったんです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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どんなに些細な悩みでも、何でも持ってきてください。われわれは内科ですので、どのような症状であっても、どんな相談でも、まずは気軽にしてほしいと思っています。当クリニックでは対応できない場合は、医療連携で信頼できる病院へ引きつぎます。当クリニックを医療の相談窓口として医療コンシェルジュのような役割を果たせればと考えています。こちらで開業した理由も、勤務医時代に長く過ごしたこの場所にはさまざまな医療関係者とのつながりがあり、患者さんひとりの問題解決のためにチームで動くことができるからです。私を窓口として、適切な医療が提供できるよう心がけますので、安心して来院ください。

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