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加治木 聡 院長の独自取材記事

かじき歯科クリニック

(糸島市/波多江駅)

最終更新日:2021/10/12

加治木聡院長 かじき歯科クリニック main

糸島高校前駅から徒歩5分。大通りに面した「かじき歯科クリニック」は2013年に院長の加治木聡先生が開業したクリニックだ。白い壁に木目調、待合スペースには水槽などもあり心落ち着く空間になっている。加治木院長は歯周病を専門に研鑽を積んできたため、同院ではメンテナンスにも力を注ぐ。「歯を守るためには通い続けてもらうことが大事です。お子さんであっても大人の方であっても。そのためのさまざまな工夫を取り入れています」と明るく語る加治木院長に、診療スタンスや同院の特徴などを聞いた。

(取材日2021年7月28日)

気配りを大切に、地域患者の歯を守っていく

大学卒業後は大学病院で10年ほど、歯周病治療を専門的に行った後に開業されたのですね。

加治木聡院長 かじき歯科クリニック1

はい、開業は2013年のことですね。患者さんの多くはこの近辺の方です。住宅街でもありますし、学校も多い。新しいマンションなども建ち始めているエリアです。年齢層にも大きな偏りはなく、幼児から高齢の方まで幅広く足を運んでくださっていて、まれに大学病院時代の患者さんがこちらまで通い続けてくれるケースもあります。主訴で一番多いのはやはり虫歯です。学校や幼稚園・保育園の検診で引っかかったというベーシックなケースがとても多いです。また歯がぐらぐらするという歯周病の症状を抱えて来院される方もいます。インプラントと矯正治療は当院では対応していないため、それらの治療が必要だと判断した場合は、近隣の信頼できる先生方を紹介しています。

歯周病であれば、それこそメンテナンスもかなり重要になるのでは?

メンテナンスに来てくださるのは、1日のうちの半分に届くかどうか、という人数ですね。先ほどお話ししましたように虫歯や入れ歯などベーシックなお悩みから入る方が多いので、メンテナンスの重要性を理解してくださるよう、治療の最初からしっかりと説明を行っています。そのおかげか、「メンテナンスしないと再発しますよ」といった注意もできるような関係性になっている人も増えてきましたね。メンテナンスの頻度もお一人お一人違います。治療の説明、その理解、そして完治と再発防止のための再来というサイクルをきちんと途切れさせないようにする点はとても気を配っています。

説明以外に治療で気を配っている点などはありますか?

加治木聡院長 かじき歯科クリニック2

専門用語を使用せず、患者さんが理解できる言葉で丁寧に説明することです。専門用語を使っても何のことかわからない方がほとんどです。それでは治療への理解もできませんし、通院の必要性も理解していただけません。「なぜ治療をしないといけないのか」という点をしっかり理解していただけるように、言葉選びには気をつけています。また当院では最初にエックス線撮影をするので、それを各ユニットにあるモニターに映し出し、患者さんと一緒に「あなたの歯はこういう状況にあり、だからこういう治療が必要です」という点を確認しながら説明を行っていきます。そこで患者さんがしっかり理解をしてくださって、初めて治療に入る、という流れです。他にも「今から椅子を倒しますね」「今日はここが少し悪いですね」といった些細なことでもきちんとお声がけするようにしています。

年齢を問わず、患者とのコミュニケーションを第一に

小児の治療にも対応しておられますが、お子さんに対してはどのようなことを意識されていますか?

加治木聡院長 かじき歯科クリニック3

お子さんは基本的に「歯医者さん」を嫌がりますよね(笑)。ですので、まずは座ることから始めます。座れたら「今日は座れたね!」と褒めて、次は椅子を倒してみて、またできたら褒めて……と、少しずつ歯医者さんに慣れていってもらうようにしています。通常の治療の場合も親御さんには治療室の中に入ってもらいますし、応急処置が必要な場合は、親御さんに抱っこしてもらって治療を行うこともあります。まずは歯科に慣れてもらうことが先決ですね。怖さが先に立ってしまえば、治療に来てくれなくなり、それがいずれは歯周病にもつながってしまいますから。

スタッフの構成についてお聞かせください。

歯科医師は私、歯科衛生士が2人、受付が1人というコンパクトな体制です。ユニットが3つなので、この体制でもメンテナンスなどでいつも埋まっている状態ですね。ですからもちろん、私も治療がなければメンテナンスを担当しますよ。特に症状が重い方は、私が率先して診るようにしています。当院のユニットは個室のように見えますが、上の天井近くだけ、少し隙間があるんです。そこから隣の歯科衛生士と患者さんのやりとりも聞こえますから、「これは私が対応したほうが患者さんも納得されるだろう」と思えば、すぐに患者さんに許可を伺い、歯科衛生士とバトンタッチすることもあります。当院の歯科衛生士はまだ経験を積んでいる最中ですから、しっかり指導をするだけでなくカバーすることも時には必要だと感じています。

先生に来てもらうと患者さんも安心ではないでしょうか。

加治木聡院長 かじき歯科クリニック4

そうですね。スタッフに丸投げということはせず、私自身もきちんとチェックに行きますし、例えば前月に私が担当していれば今月は歯科衛生士に、と偏りも生まれないようにもしています。当院が担当制にしていないのは、これらの柔軟な対応のためでもあるんです。自分でやるのがまったく苦ではないですし、治療の道筋を立てるためにも患者さんの様子を伺うことは大切です。大学病院に勤務していた頃もそうしていましたので、これは私の性分かもしれませんね。朝は6時半頃に来て掃除をしていますし、その分お昼の掃除などはスタッフにお任せしたりと役割分担をしながら、しっかりと目の届く範囲のことをフォローしていきたいと考えています。

歯科を恐れずに済む、いつでも通いやすい場所をめざす

インプラントは行っていないとのことですが、義歯についてはいかがでしょうか?

加治木聡院長 かじき歯科クリニック5

手術は怖い、嫌だ、という方もおられますからね。抜歯をした場合の選択肢として考えられるのは、インプラント、保険適用での入れ歯、自由診療での入れ歯、そしてブリッジです。それぞれの特徴、金額などをしっかり説明した上で、患者さんご自身に選んでもらいます。当院の自由診療での入れ歯は、費用面もこだわっています。やはり良いものを患者さんには提供したいですし、費用のハードルが低ければそれを選択できる可能性も高くなります。そうすれば通院もしやすくなるでしょうし、通院することがお口の状態を守ることにもつながりますからね。そうやって患者さんと相談しながら、患者さん自ら選択できるようにすることが大事でしょう。

それは、大学病院に勤めておられた頃のご経験とも関係しているのでしょうか。

できるだけ抜歯はしたくないと考えています。1本でも抜歯をすると他の歯に負担がかかり、ドミノ式に抜歯が広がっていく可能性も高くなるのです。だからこそメンテナンスなどを通じ、早い段階での治療を行い、進行を食い止めるのが大事なんです。そうできなかった方を大学病院時代にはたくさん見てきましたから。歯周病治療では歯茎をほんのわずかですが切開する手術もあります。そうなると治療期間も長くなりますし、患者さんも「切るなんて怖いです」とおっしゃいますから、その場合はレーザー治療を行うこともあります。手術の代替案としてもかなり活躍してくれていますよ。

患者さんのことを思いやっていらっしゃるのですね。今後の展望についてもお聞かせください。

加治木聡院長 かじき歯科クリニック6

今通ってくれているお子さんたちが、大人になっても来てくれる歯科医院になるのが目標なんです。どの歯科の先生もそうだと思いますが、やはり抜歯などまで進行しないように、早め早めに来院してもらい、そこでの怖さなどのストレスをできる限りなくしていくのが、治療を続けるための大きなポイントだと考えます。よく患者さんにお話しするのは「美容室感覚で来てくださいね」ということ。髪を整えるついでに歯のことも思い出して、それでメンテナンスなどにいらしてくだされば歯を守っていくことができますから。まずは地域密着の歯科として、目の届く範囲をしっかり守っていく、それが私たちの役目だと感じています。どうぞ気軽に、いろんなお話を聞かせてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

自由診療の入れ歯/6万5000円~
自由診療の補綴物/7万円~

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