滝沢 卓也 院長の独自取材記事
たきざわ歯科クリニック
(さいたま市大宮区/大宮駅)
最終更新日:2026/08/04
大宮駅より徒歩約8分、商業施設やオフィスが立ち並ぶ大宮駅東口エリアにある「たきざわ歯科クリニック」。2013年の開業以来、地域のかかりつけ歯科医院として、虫歯治療から予防、噛み合わせ、インプラント、矯正歯科まで幅広く対応してきた。院長の滝沢卓也先生が重視するのは、痛みのある歯だけでなく、口腔内全体を診ること。特に専門とする噛み合わせの視点を生かし、原因を見極めた治療を心がけている。近年は予防を目的に通う患者も増え、院内を治療と予防のスペースに分けるなど診療体制も整備。デジタル技術の進歩にも対応しながら、患者の希望を丁寧に聞き取り、何を行うのかをわかりやすく伝える診療を大切にしている。今回は、10年間の変化と現在の診療方針、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2026年6月26日)
治療と予防の両輪で、口全体を診る
対応されている診療内容と、先生の得意分野を改めて教えてください。

一般歯科を中心に、インプラント、歯科口腔外科、小児歯科、審美歯科、矯正歯科など、幅広い診療に対応しています。めざしているのは、1人で何でもできる歯科医師であることです。専門としているのは噛み合わせです。痛みの原因が虫歯ではなく、噛み合わせから来ていることもありますし、歯並びや補綴物の状態が影響している場合もあります。患者さん自身が気づいていない問題を見つけ、必要な治療につなげることを大切にしています。
クリニックの診療方針を教えてください。
開業当初から大きく変わっていないのは、噛み合わせを含めて口腔内全体を診るという考え方です。痛いところや虫歯がある部分だけを見るのではなく、なぜそうなったのか、今後同じことを繰り返さないためには何が必要なのかを考えます。一方で近年は、虫歯のない方や、治療ではなく予防を希望される方も増えています。そこで現在は、治療を必要とする方と予防を目的に通う方のどちらにも対応できるよう、院内の使い方や診療体制も整えています。
治療と予防の両方を重視しているのはなぜでしょうか。

治療した後の状態のまま保つためには、予防が欠かせません。今は虫歯がない方も多く、治療を受けるのではなく、予防やメンテナンスを目的に通う方も増えています。当院では担当歯科衛生士制を採用し、患者さんごとの口腔内の状態や生活習慣を継続的に把握しながら、その方に合った予防プログラムを考えています。歯間ブラシやフロスなどの補助器具も、どれを使えばいいか、どのように使えばいいかは一人ひとり異なりますし、汚れの残り方によって重点的にケアする内容も変わります。歯科医院で行う処置と、ご自宅でのホームケア指導の割合も、その方の状態に合わせて調整します。また、当院では、汚れが残っている場所を可視化し、必要な箇所だけパウダーで汚れを落とす「GBT(ガイデッド・バイオフィルム・セラピー)メンテナンス」を行っています。これにより、過剰に歯の表面を傷つけることを避け、最小限の負担で適切な処置をめざします。
進化する歯科医療に対応し、学び続ける
先生が歯科医師を志したきっかけは何だったのでしょうか?

子どもの頃転んで前歯を折ってしまい、大学病院で8年にわたって治療を受けていました。当時の大学病院の治療というのは痛みに耐えるのが普通で、1時間以上口を開け続けていることもあり、とても痛くてつらい経験でした。その記憶があったからこそ「痛くない治療を提供したい」と考え、反面教師のような形で歯科医師をめざしたところがあります。現在は専門である噛み合わせに加え、各分野のスタディーグループなどで学び続けています。オンラインのセミナーもありますが、私の場合は会場に足を運んで、対面で学ぶことのほうが多いですね。最近は、インプラントの症例も集めています。
前回取材を行った2016年頃と比べ、歯科業界に変化はありますか?
最も大きいのはデジタル化です。例えば、口腔内スキャナーやCAD/CAM冠などが普及しました。これにより、従来のように型採りをして石こうを注ぎ、歯科技工所へ郵送するという流れから、データをパソコン上で送ったり、クラウドで共有する時代になってきました。もちろんインプラントや歯周病治療の材料も進歩していますが、この10年で特に変わったのはデジタル関係だと感じます。当院でも必要な設備投資を行いながら、3Dプリンターの導入なども検討しています。
では、患者さんの傾向に変化はありますか?

当院では、この4~5年で高齢の患者さんが増えた印象があります。というのも、この近隣には高齢の歯科医師が多く、新型コロナウイルスの流行を機に閉院する歯科医院が多かったんです。その影響で、当院に来られるようになった方もいます。また、もともと通ってくださっている患者さんも年齢を重ねていますので、全体として成人や高齢の方への対応が増えました。一方で、検診やメンテナンスを目的に来院する方も多く、予防への意識は高まっていると感じます。
院内の設計や改装で、意識していることがあれば教えてください。
地域や患者層の変化に合わせて院内環境も見直しています。例えば、近年は成人の患者さんが増えているため、以前キッズスペースだった場所を収納に変更しました。待合室は開業当初から大きく変えていませんが、カウンセリングルームと一部の診療ユニットを改装し、受付側は予防を中心に行うユニット、奥側は治療を行うスペースというように役割を分けています。いずれにしても院内の衛生環境には気を使っていますね。
希望を聞き、何をするかを伝える診療を
患者さんとのコミュニケーションで大切にしていることはありますか?

まず、何をしてほしいのかをきちんと聞くことです。私自身、歯科医院が苦手なタイプでしたので、患者さんが不安な気持ちで来院されることはよくわかります。その上で、こちらが何をするのかを丁寧に伝えるようにしています。「歯を削ります」「麻酔をします」「型を採ります」など、治療中の一つ一つの行為をできるだけ説明することで、患者さんに安心してほしいんです。全体的な治療が必要な場合は、治療計画を立てて「どこが悪くて、どう治療するのか」を共有します。共通のゴールを持つことが信頼につながると思っています。
今後、地域にとってどんなクリニックになりたいとお考えでしょうか。
私だからこそ治療できることもあると思っていますので、専門である噛み合わせで困っている方をしっかり診ていきたいです。大宮はターミナル駅ですから、近隣だけでなく高崎や宇都宮方面などから噛み合わせの相談で来院される方もいます。一方で、地域の皆さんの身近な歯科医院であることも大切です。虫歯の治療や検診、メンテナンスなど、日常的な要望にも応え続けたいですね。希望を最大限尊重しながら提案していきます。
虫歯などの症状がない場合、どのようなタイミングで受診するのが理想でしょうか。

痛みや腫れが出てからではなく、困る前にチェックだけでも受けに来ていただければと思います。健康な方なら3ヵ月に1度の定期検診をお勧めしています。大切なのは、ご自身の口の中の状態を知っておくことです。小さな変化のうちに気づければ、治療が必要になった場合も負担を抑えられることが見込めますし、良い状態を長く保つことにもつながります。噛み合わせに不安がある方はもちろん、しばらく歯科医院に行っていない方や今の状態を確認したい方にも、気軽に来ていただきたいですね。地域の皆さんが安心して相談できる場所であり続けたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント(埋入手術、ソケットリフト、サイナスリフト)30万8000円~、歯列矯正(ワイヤー矯正)/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(全顎矯正)/104万5000円~、部分矯正(マウスピース型装置を用いた矯正)/46万2000円~、セラミックを用いた補綴治療(詰め物)/7万7000円~、(かぶせ物)/13万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

