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小坂 知也 院長の独自取材記事

こさか内科クリニック

(交野市/郡津駅)

最終更新日:2026/07/29

小坂知也院長 こさか内科クリニック main

府道18号の郡津交差点角、郡津駅東口から徒歩2分の場所に「こさか内科クリニック」はある。三角屋根にビタミンカラーのロゴマークが映える建物に入ると、天井の高い開放的な待合室が広がる。院長の小坂知也先生は関西医科大学卒業後、血液内科での臨床や動脈硬化をテーマとした研究生活を経て2013年に開業。特定の専門にこだわらず、乳児から高齢者まで家族全員を診る地域のかかりつけ医だ。穏やかで優しい語り口が印象的な小坂院長が特に大切にしているのは、「不安な気持ちで来られた方が、安心感を持って帰っていただくこと」だという。内科の枠にとらわれずどんな相談にもまず耳を傾けるその診療姿勢や、地域医療にかける思いを詳しく聞いた。

(取材日2026年7月6日)

研究生活を経て、家族の健康を守るかかりつけ医に

先生のこれまでの歩みと、こちらで開業された経緯を教えてください。

小坂知也院長 こさか内科クリニック1

高校の頃からぼんやりと医師の道を意識していました。祖父が産婦人科医、父が歯科医でしたので、身近に医療がある環境で育ったことが影響しているのだと思います。人と話すのが好きで、患者さんと長く関わることができる内科が自分に合っていると感じ、卒業後は呼吸器・腎臓・血液を専攻しました。血液内科医として臨床に5年、その後10年ほど血液、動脈硬化をテーマに研究生活を送りましたが、やはり人と向き合う臨床の場が好きだったので、30代後半になって再び臨床に戻りました。それからは患者さん全体を診る総合内科の医師として経験を積んできました。開業前の7年間は近隣の交野病院に勤務し、この地域の温かい土地柄にふれる中で、この地でかかりつけ医として患者さんに長く寄り添っていきたいという思いが強くなり、2013年に開業しました。現在は交野市とも連携し、認知症サポート、学校医、介護保険認定の仕事にも従事しています。

クリニックにはどのような患者さんが来院されていますか?

メインは65歳以上の高齢者の方ですが、駅からも近く、夜診は19時過ぎまで受け付けていますので、お仕事帰りの方など幅広い年代の方が来られます。小児科も標榜しており、お子さんのワクチン接種や健康相談、急な発熱などにも対応しており、かかりつけ医としてお子さん、ご両親、祖父母の世代まで家族全員の健康を守っていきたいと思っています。また総合診療の医師として内科以外の疾患に対しても、まずは診させていただくようにしています。対応できない疾病については遅滞なく適切な専門の医師につなぐようにしています。当院ではデジタルを比較的、苦手にしているご高齢者のことを考えて、診察の順番にはあえてデジタル的な予約制を取り入れず、来院された順番で診させていただくようにしています。従って混んでいる時には少々お待ちいただく場合もありますが、患者さんはご自分の予定に合わせて自由に来院していただけます。

院内の環境づくりや設備で工夫された点を教えてください。

小坂知也院長 こさか内科クリニック2

初めて来られる方が威圧感を感じないように、待合室は天井を高くして開放感を持たせました。玄関に直結した駐車場もあり、完全バリアフリーです。車から院内まで移動が困難な方には、車まで車いすをお持ちしたり、私が出向いて車で診察を行うこともあります。患者さん用のトイレも車いすでそのまま入ることができるほど広く取っており、エアコンもついています。また新型コロナウイルスの流行を機に感染対策に留意した内装に一新しました。発熱患者さんと一般の患者さんとの分離には特に気をつけており、発熱患者さんについては電話での完全予約制とし、陰圧装置を備えた専用個室で診察させていただいています。

どんな悩みもまず受け止め、心と体の両面から支える

診療の特徴や強みについてお聞かせください。

小坂知也院長 こさか内科クリニック3

診療所としては充実した検査態勢を整えているところです。研究生活が長かったためか、私はきちんと検査をすることで得られる根拠に基づいた治療を大切にしています。当院には複数のベテラン女性技師が在籍しており、腹部エコーはもちろん心エコー、血管エコーにも対応していますので、採血検査や血圧測定だけではわからない病態を精密に把握し、適切な治療方針を立てることができます。例えば高血圧、糖尿病の方で血管病変が強い方には、より積極的な治療や予防的な治療をご提案することで、脳梗塞に至るリスクを減らすことが期待できます。患者さんにも実際の画像を見ていただき、治療方針にも納得していただけると考えています。また腹痛の方が来られた時に白血球数や炎症反応は院内の機器で10分ほどで計測できますので、重大な疾病を迅速に近隣の病院へご紹介することができます。これは不要な投薬や病院受診を減らすことにもつながるんですよ。

小児の予防接種についても特徴があるそうですね。

はい。当院では交野市、枚方市のすべての小児ワクチンに対応しております。ネットでも接種の予約を取ることができますので、お忙しいご家庭でも都合の良い時間に予約を取り、接種を受けることができます。またお仕事で平日や日中にお子さんを連れて来られないご家庭のために、土曜日も夜診の時間帯も接種を行っています。来院されたらすぐに専用個室にご案内しますので、他のごきょうだいと一緒でも落ち着いた環境でお待ちいただけます。接種後の待機時間もそのままお過ごしいただきますので、安心して授乳もしていただけます。接種に用いる注射針は痛みを感じにくい極細の針を使用し、接種後は注射に対する苦手意識を残さないようにお子さんにはご褒美シールをお渡しして必ず褒めてあげることにしています。

通院が難しくなった患者さんへの対応はどうされていますか?

小坂知也院長 こさか内科クリニック4

年齢のため、病気のため当院へ通院できなくなった方については、ご希望があれば訪問診療という形で治療を継続するようにしています。最期まで住み慣れた自宅で過ごしたいという方には看取りもさせていただいてます。また病院への入院を希望する方、施設に入居することを選ぶ方もおられますので、患者さんとご家族が一番、安心できる環境を一緒に考えて、それが実現できるようにお手伝いします。ご家族もお付き合いのある方がほとんどですので、ご家庭の事情や生活の様子をある程度把握した上で診療ができるのは、かかりつけ医ならではのことだと思います。

不安を抱えて来た人が、安心して帰れるように

患者さんと接する際に大切にされていることを教えてください。

小坂知也院長 こさか内科クリニック5

初めて来られた患者さんは緊張して言いたいことも言えない方もいます。またストレスなどメンタル面から体調を崩している方も少なくありません。まずはしっかりとお話を伺い、リラックスしてご自身が感じておられる問題をなんでも話せる雰囲気づくりを心がけています。不安な気持ちで来られた方が、そのまま不安を抱えて帰ることがないよう、今後の方向性や診療計画をきちんとご説明し、気持ちが楽になって笑顔で帰っていただくことを心がけています。「ここに来ると元気になる」といったうれしいお言葉をいただくこともあります。でも実は私が患者さんから元気をもらっていることのほうが多いのですけどね。

スタッフの皆さんや院内の雰囲気についても伺います。

受付スタッフには単に事務的な受付・会計業務だけではなく、医療機関の一員として待合室にいる患者さんの様子にも気を配るように指導しています。いつも笑顔で言葉を交わす、汗をかいている方にはお水をお勧めする、具合の悪そうな方は順番に関わらず医師・看護師に伝達する、咳をしている方やお子さんがぐずっている場合はそっと別室にご案内するなどなど、いずれも特別なことをしているわけではありませんが、こうした日常的なやりとりの積み重ねが信頼関係や居心地の良さにつながっていると感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小坂知也院長 こさか内科クリニック6

「病院へ行くほどではないかも知れない」、「こんなことで相談して良いのだろうか」。そんな時こそ、どうか気楽に足を運んでいただければと思っています。また現役世代の方は体の不調をつい後回しにしがちです。でも人生で一番大切なことは健康です。たとえ病気になっても、早めにご相談いただくことで大事に至らずに済むことも多いのです。地域の皆さんがいつまでも元気に、自分らしい生活を送れるように支えていくことが、かかりつけ医としての一番大事な役割だと思っています。これからもご家族皆さんの健康を見守っていきたいですね。