山守 正浩 院長の独自取材記事
きたならエキ歯科
(船橋市/北習志野駅)
最終更新日:2025/07/09

子どもから高齢者まで多くの患者が訪れる「きたならエキ歯科」。院長を務める山守正浩先生は、前院長の和田将朋先生とは東京歯科大学時代の同級生という縁で、数年前から非常勤医として勤務。2024年4月には院長に就任した。東京出身だが、中学校・高校・大学と千葉県内で学生生活を送ったことから、北習志野エリアにも親しみを感じているそうだ。多くの歯科医師やスタッフが在籍する法人グループの中心的存在という同院において、患者だけでなく、働く側にとっても快適な診療環境づくり、そして研修医や新人スタッフの教育にも注力している。気さくでざっくばらんな雰囲気で、なんでも相談しやすい印象の山守院長に、同院の診療の特徴や、めざすクリニック像などについて聞いた。
(取材日2025年6月20日)
北習志野エリアで、幅広い年代に頼りにされる歯科
駅直結で、とても便利なクリニックですね。

そうなんです。駅近の便利な立地で、年中無休で診療を行っていること、治療内容も幅広いこともあり、お子さんから年配の方まで、幅広い年代の方が来てくださっています。一番の特徴は患者さんがとても多いことですね。歯科用CTや光学スキャナーなど先進の設備がそろっていること、インプラント治療や矯正、歯周病、小児歯科など各分野を専門とする歯科医師が在籍していることも特徴です。埋伏抜歯からインプラント治療、矯正まで幅広く手がけており、対応できないという治療がほとんどないですね。来てくださっている患者さんも健康意識が高く、治療だけでなく定期的なメンテナンスにも通ってくださる方が多いので、歯科衛生士をはじめスタッフも活躍しています。
お子さんの患者さんも多いと聞きました。
北習志野は京成松戸線と東葉高速鉄道が通っており、習志野市や船橋市北部のターミナルとして、若いファミリー世代も多く活気のある街ですから、当院にもお子さん連れの方が多く来てくださいます。お子さんには、歯科に対して怖い、痛いというようなマイナスのイメージを持たれないように、楽しい雰囲気で通えることを重視した環境づくりに力を入れています。キッズスペースも設けてありますし、お子さん専用の診療室も楽しい雰囲気で、予防処置や治療を受けられるようになっています。また、小児歯科の専門家も在籍していますので、難症例などには連携して対応することができます。小児矯正に詳しい歯科医師も在籍しており、顎の成長のコントロールなどお子さん個々に合わせた対応を行っています。
院長に就任されるまでの経緯について教えてください。

父が歯科医師で、子どもの頃から父の姿を見て育ちました。直接、歯科医師になるように言われたことはないのですが、自然と自分も歯科医師を志すようになりました。歯学部卒業後は、母校の東京歯科大学で研修医として入局、その後、都内のクリニックに勤務し研鑽を積んでいました。前院長の和田将朋先生とは大学時代の同級生で、卒業してからも仲が良く、その縁でこちらでも非常勤医として診療に携わり、2024年4月に入職して院長に就任しました。東京出身ですが、中学校から大学まで千葉県で過ごしたので、東京に近い千葉エリアというのはとてもなじみがあり、このエリアにも親しみを感じています。
インプラント治療や矯正歯科に注力
特に力を入れている治療について教えてください。

歯科全般に幅広く対応していますが、特徴的な治療となると、やはりインプラント治療や矯正ですね。インプラント治療に関しては、歯を支える骨の少ない症例に対する骨造成など、かなりレベルの高い治療も行っています。他院では無理と言われたというような方が多く来られていますね。私自身もインプラント治療も多く手がけてきましたし、埋伏抜歯など、どちらかというと外科寄りの治療を得意としています。
患者さんと接する上でどのようなことを大切にされていますか。
患者さんそれぞれの要望や背景、事情などもありますから、「医学的に勧められるのは」「この症状にはこの治療」と教科書的に決めるのではなく、多くの選択肢を用意して患者さんとよく話し合い、すり合わせながら治療を進めていくことを大切にしています。歯科医師の独り善がりの治療方針にならないように臨機応変に対応して、患者さんの思いをくみ取り、信頼関係を築きながら一緒に決めていくことを心がけています。
そうした診療方針を持つきっかけなどがありましたか。

若い頃はまだ経験不足ということもあり、大きい虫歯は神経を取りましょう、残せない歯は抜歯しましょう、と教科書どおりの治療を勧めることが多かったと思います。でも、それは嫌だという患者さんもいらっしゃって、教科書どおりに進めていくだけでは患者さんが納得されず、治療を中断されたり、次のアポイントにつながらなかったりということもありました。経験を積む中で提案できる選択肢も増えてきましたので、患者さんに納得していただけるようになってきたかなと思います。患者さんが少し難しい治療にも挑戦し、満足して喜んでいただけたら、私自身の励みにもなりますね。
院長としては、どのような点を重視されていますか。
前職でも院長は経験していたのですが、当院は歯科医師もスタッフも多数在籍するので、マネジメントが重要だということを実感して(笑)、コミュニケーションや人間関係にも配慮しつつ、全員が働きやすいような環境づくりに努めているところです。また、当院は法人グループの中で中心的なクリニックですので、他院の新人スタッフの指導を担当することもあり、当院の教育担当スタッフが頑張ってくれていて心強く思っています。
予防歯科を広めて、患者の健康意識向上と地域貢献へ
最近、気になることなどがあれば教えてください。

今はネット社会で、歯科治療についても、患者さん自身がいろいろ調べられることが増えています。ただ、ネットに流れている情報は正しいものだけでなく、古い情報や間違った情報、時にはフェイクニュースも飛び交っています。特に、インプラント治療などでは実際には成功している症例の方が多いのに、ネットでは失敗例やトラブルが目立つようなところがあります。治療を受ける前に調べて知識を持たれることは良いことだと思いますが、情報に振り回されている方も少なくないと感じます。その方に適した治療というのはきちんと診査診断をしないと決められませんから、ネットの情報にこだわらず、専門家である歯科医師に相談していただきたいと思います。
では、今後に向けての展望を聞かせてください。
個人的には、インプラント治療での難しい症例に取り組んでいきたいという思いがありますし、矯正、特にマウスピース型装置を用いた矯正を希望される方が増えていますので、私ももっと勉強して、さらに幅広い症例に対応できるようになっていきたいと思います。また当院は歯科の臨床研修医の教育施設ですので、毎年若い先生たちを受け入れています。教える、指導することは、教える側にとっても学びがあることを実感して重要性も感じていますので、教育にも引き続き力を入れていきたいですね。クリニックとしては、治療後もメンテナンスに通ってくださる患者さんをもっと増やして、お口の中や健康に関心を持っていただき、地域の健康意識を高めていきたいなと思います。あとは他院で治療できないと断られてお困りの方に、ぜひ当院の診療でお役に立ちたいと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

大人の方に関しては、痛くなったり悪くなったりしないと歯科を受診しないという方がいまだに多いようです。悪くなってからでは手遅れのことが多いので、ぜひ、痛みや問題が生じる前に検診というかたちで来ていただきたいと思います。毎年、体の検診を受けられるのと同じような感覚で、定期的に歯科検診を受けていただきたいですね。お子さんに関しても、小さいうちから歯科クリニックに慣れて、予防を受けておくことが将来に役立ちます。特に最近は、顎が小さく歯並びに問題のあるお子さんが目立つようです。当院には小児矯正の専門家も在籍していますので、小さいうちから定期的に通っていただくと歯並びの問題も早期にわかり、適切なタイミングで小児矯正を行うことができます。お子さんの将来のためにも、まずは検診、そして虫歯予防で通っていただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/77万円~、インプラント治療/17万6000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。