田坂 佳名子 院長、田坂 定輝 先生の独自取材記事
田坂皮フ科クリニック
(吹田市/南千里駅)
最終更新日:2026/04/08
阪急千里線の南千里駅と歩道橋で直結した、南千里ビルの中にある「田坂皮フ科クリニック」。関西や関東の病院で豊富な経験を積んだ田坂佳名子院長が、2013年に開業したクリニックだ。患者の目線に立った丁寧な診療で、地域の幅広い年齢層から頼りにされてきた。そんなクリニックに最近、大きな変化があった。佳名子院長の夫である田坂定輝(さだてる)先生が診療に加わり、二診制となったのである。佳名子院長が開業した当時、サラリーマンを辞め、クリニックの事務長を引き受けた定輝先生。40歳を過ぎてから「自分も」と医師をめざした背景には、どんな思いがあったのか、また佳名子院長はどのようなメリットを感じているのか。佳名子院長と定輝先生に詳しく聞いた。
(取材日2026年3月10日)
院長の夫も医師となり、診療に参画
二診制となって、クリニック内を広くしたのですね。

【佳名子院長】いずれ夫もこちらで診療することを見越して、2年ほど前から段階的にクリニックの拡張工事をしていたんです。ちょうど、隣のテナントが空いたタイミングでもあったので。以前は処置室を除いて診察室は2つだったんですが、4つに増やしました。そして2025年2月から、夫もこちらで診療を始めて、週3回だけ二診制に。完全に二診制となったのは2026年1月からで、つい最近なんですよ。夫の名前は「定輝」なので、「テル先生」と呼んでいます。最初は患者さんから「あの人は?」「えっ、旦那さん!?」って、ちょっとした騒ぎでしたね(笑)。
定輝先生は、なぜ「自分も医師になろう」と思われたのですか。
【定輝先生】一言でいうと、「それがいちばん合理的」と思ったからですかね。自分はもともと東京の人間で、金融関係の会社員だったんですけど、妻がこっちで開業するタイミングでサラリーマンを辞めました。資金繰りなんかの知識があったものですから、経営面を引き受ける事務長になったんです。でも、妻の姿を見ているうちに自分も手伝いたくなったというか。
【佳名子院長】開業が2013年2月だったんですよね。で、5月頃には「医学部を受けようかな」と言い出して。私はびっくりしつつも、面白いぞ、と思ったんです。でも年齢のこともありますし、「受験は3回までね」なんて言っていたら、なんと一発で合格してしまい……。2014年4月には入学式でした!
若い学生に交じっての医学部時代・研修医時代はいかがでしたか。

【定輝先生】近畿大学医学部に入学しまして、若い子に比べると記憶力の面でつらい時もありましたが、自分は皮膚科に向いていると感じました。目で見て診断しやすいところが性に合っているなと。研修医時代からは、大阪医科薬科大学で4年間お世話になりました。外来も担当して、患者さんの接遇も自分は長く社会人を経験したからか、そこまで苦労はしなかったですね。
【佳名子院長】テル先生は真面目だから、医学部でも成績が良かったんです。2020年卒業で、ちょうど新型コロナウイルスの流行中だったので卒業式が中止になってかなわなかったんですけど、卒業生総代を打診されていたんですよ。幻の総代ですね(笑)。
院長の豊富な経験を生かし幅広い主訴に対応
佳名子院長は、医師として長年の経験をお持ちなのですね。

【佳名子院長】はい、医師になって20年以上がたつ、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医です。滋賀医科大学を卒業後、大学付属病院と公立甲賀病院に勤め、その後、結婚で東京に移りました。東京では、恩師の紹介で杏林大学医学部付属病院へ。経験した病院はそれぞれにタイプが違い、滋賀の大学病院では重い症状の患者さんばかりでした。悪性腫瘍や難治性のアトピー性皮膚炎、乾癬などの炎症性疾患が多かったです。公立甲賀病院では当直が大変で、交通外傷などの処置もして鍛えられました。それから杏林大学医学部付属病院では、教授が薬疹とウイルスを専門にしていたので、また視野が広がりましたね。
そこから、大阪で開業されたのはどんな理由からですか?
【佳名子院長】開業するまでは東京にいたんですが、当時は会社員だったテル先生が、自分が事務長をするから、私の地元である大阪で開業しようと言ってくれて。うれしかったですね。私の実家は箕面だったので、北摂で駅に近い場所を探しました。その頃、新婚だった妹夫婦がたまたまこの駅周辺に住み始め、ちょうど駅前に皮膚科がないと聞いたんです。父の生家にも近くて親しみやすかったですし、まだ小さかった子どもを育てるにもいい環境だと思って、この近くに引っ越してきて開業しました。
クリニックの診療方針について教えてください。

【佳名子院長】「何でも診る町医者でありたい」と思っています。皮膚のことなら、感染症、アレルギー、慢性湿疹、アトピー性皮膚炎、水虫、とびひ、蜂窩織炎、脱毛症、白斑、本当に何でも。アトピー性皮膚炎に関しては近年、内服薬や注射など治療の選択肢が広がってきているので、重症の方も一度相談に来ていただきたいですね。また、同じフロアの別の部屋では美容皮膚科も行っていますし、ドクターズコスメのご紹介も行っています。患者さんの層も幅広くて、老若男女、生後1ヵ月にも満たない赤ちゃんから100歳を超えた方まで来られています。
分担することで診療がよりスムーズに
二診制になってから、どのような変化がありましたか。

【佳名子院長】私が1・2診、テル先生は3診という感じで別々で診療しているんですけど、うまくすみ分けができてきたというか。重症のアトピー性皮膚炎や、ちょっと難しい症例、手術、美容皮膚科は私が担当。それ以外の水虫やイボ、「とりあえず早くお薬が欲しいです」というような場合は、テル先生が対応するという感じですね。私は一人の患者さんに時間をかけがちで、これまでは「お待たせして申し訳ない」って焦ったりもしていたんです。今はテル先生もいてくれると思うと、気持ちにゆとりが出て、よりしっかりと患者さんに向き合えるようになりました。
【定輝先生】判断がつきかねるような「迷う症例」は、院長に回すと後でフィードバックされて正解が返ってきます。自分はまだまだ経験が浅いので、全症例が勉強。「患者さんが先生」です。
お互いの長所はどんなところでしょうか。
【佳名子院長】やっぱりテル先生は、年齢を重ねてから医師になったことですよね。自分に同じことは絶対できないので尊敬しています。それに、テル先生は休みがないんですよ。うちで週5日、別のクリニックで週2日働いているんです。少しでも早く追いつきたい!って。
【定輝先生】院長は何と言っても、患者さんの話を丁寧に聞く姿勢。だからファンの数がすごいんです(笑)。看護師さんや受付のスタッフさんにも優しい。13年前からのオープニングスタッフが2人、今も働いてくれていますからね。
最後に、地域の方へのメッセージをお願いします。

【佳名子院長】当クリニックに来られる患者さんの主訴は本当にさまざまです。どんな症状でも診ますので、小さなことでも相談してくださいね。例えばテレビでメラノーマの特集があると、自分のホクロも気になるものです。遠慮なく来てください。不安が解消されればそれに越したことはないですし、万一のことがあれば迅速に大規模病院を紹介します。また、二診制になってもカルテは共有していますので、前回は私、次回はテル先生でも症状を最初から説明し直す必要はありません。気楽に足を運んでいただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは美容皮膚科(診療費)/5500円~

