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原 啓太 院長の独自取材記事

はら小児科クリニック

(茨木市/茨木市駅)

最終更新日:2019/08/28

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地域に根差した温かみのある診療で、子どもだけでなく保護者からも親しまれている「はら小児科クリニック」。2012年に開院した同院を訪れると、所々にキャラクターや季節感のあるかわいらしい装飾が施され、子どもが楽しみに来院できるような空間が広がる。飾らない誠実な人柄が印象的な原啓太院長は、日本小児科学会小児科専門医の資格を有し、開院までの16年間、専門とする喘息などのアレルギー疾患や皮膚疾患に加え、小児神経やてんかん診療にも携わってきた、小児科診療に関する幅広い知識を持つドクター。自身も幼い子を持つ父親であり、保護者の気持ちがわかるからこそ、子の健康を願う親心に寄り添った診療を大切にしている。そんな原院長の、小児科診療への思いに触れた。
(取材日2017年12月13日)

幅広い知識と経験を生かし開業

なぜこちらで開院されたのですか?

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クリニック周辺は若いファミリー世代が増えており、小さいお子さんが多い地域です。大学卒業後に高槻市の大阪医科大学附属病院で勤務するなど、北摂地域に縁があったため、こちらで開院しました。小児科診療の中でもアレルギー疾患や皮膚疾患を専門としているので、子どもに多い皮膚トラブルや慢性的な咳に対して、地域の方の“かかりつけ医”として長く携わりたいと思っています。受診されるお子さんは主に近隣の方で、咳や鼻水、湿疹をはじめ、季節ごとにはやる感染性疾患がほとんどですね。当院のホームページでは、時期によって多く見られる症状や対策法の注意喚起を随時していますが、保護者の方が見られて来院されるケースも多く、この地域は子どもの疾患に対しての意識が高い印象も受けます。

内装のこだわりについて教えてください。

待合室は、熱や嘔吐、発疹などがあって感染症が疑われる患者さんと、慢性的なアレルギー疾患などで来られる患者さんとの接触を避けるため、待合スペースを分け、個室も用意しています。疾患を治すために受診したのに、お子さんや保護者の方に他の病気が移ってはいけませんので、できる限りの院内感染予防に努めています。待ち時間もなるべく長くならないように、主にインターネットでの順番予約制とし、患者さんが気持ちよく来院できるような環境を整えました。個室の授乳室も設けているので、待ち時間などに授乳で使用していただくのはもちろん、まだ玩具などで遊べない生後間もない乳児と保護者が安心して待てる場所としても、使っていただけます。

小児科を専攻された理由や、開業までの経緯を教えてください。

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元から内科系を志望しており、大学在学中に各科の研修を受けた際、内科は消化器や循環器など、臓器や疾患ごとに細分化しているのに対し、小児科は多くの疾患を網羅できるところに魅力を感じるようになりました。そこで、私自身が子ども好きだったことも重なり、小児科を選んだのです。勤務医時代は、静岡てんかん・神経医療センターで小児神経やてんかんの診療に携わり、約7年勤務した市立ひらかた病院では、24時間対応の救急で、緊急性の高いけいれん性の疾患など、小児神経患者さんを多く診てきました。その後、大阪市内で、アレルギー疾患や皮膚疾患といった現在と同じ外来診療の研鑽を積み、開業医としてのスキルを身に付けて開院に至りました。

将来のアレルギー疾患予防に、乳児期からの保湿が大切

注力するアレルギーや皮膚疾患診療について教えてください。

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皮膚トラブルで受診されるお子さんが多く、最近ですと冬の訪れに伴い肌の乾燥が悪化し、軽い湿疹や痒くてよく眠れないなどの訴えで来院されます。喘息や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などに対し、血液検査を希望する保護者の方は多いのですが、実は検査によってはっきりと病名の診断ができるとは限らず、あくまで検査は診断の補助的な役割なんです。アレルギー疾患は、どんな時にどのような症状が出たか詳しく聞き、病状を診ながら主訴を見極めることでも十分に診断が可能なので、その点を説明した上で、診療の際はしっかりと話を伺います。例えば食物アレルギーだと、何を食べた後に症状が出たのかを記録しておくことが重要。離乳食で初めて食べる食材は病院を受診できる午前中に、1種類のごく少量から行い、注意深く見守ることが肝心です。そこから、湿疹や嘔吐などの症状が出たら早めにお越しいただき、今後の対策などを進めていきます。

アレルギー疾患の予防法はありますか?

最近ではアレルギーの発症予防に、肌の保湿が重要視されています。湿疹などでバリア機能の弱った肌では、そこから食物などが侵入して皮膚を介す経皮感作が起こり、口から食べて消化管を通すよりも、アレルギーになりやすいといわれているんです。乳児期からの保湿は、痒みなどの不快感を治すだけでなく、肌のバリア機能を強化して喘息や食物アレルギーなどを予防するという点でとても重要です。近年は子育て情報があふれ、アレルギーを過度に心配される方もいますが、食物アレルギーの場合、経皮感作が起こる前の早い時期から、口から食べて慣れさせることで、むしろアレルギーを発症しにくいという考えが主流です。逆に、むやみに食材を制限し、食べ始めを遅らせることが、アレルギーの発症につながることもあるのです。インターネットの情報をもとに、自己判断で食材を制限するのではなく、離乳食に不安があれば、ぜひとも受診して相談してもらいたいですね。

クリニックでは子育て相談にも応じているのですね。

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1歳前の後期乳児健診も行っているので、その時にお子さんの相談をよく聞きますね。診療以外でも、相談を目的に受診される保護者もいらっしゃいます。相談内容も、発育の遅れ、離乳食を食べない、夜眠らない、卒乳の時期などさまざまで、特に初めてのお子さんですと、日常の些細なことでも心配事を抱えるお母さんが多い印象を受けます。一昔前は3世代で住んでいたり近所との付き合いも密だったりして、子育てを助けてくれる環境が多くありましたが、核家族の多い現代は、周りに気軽に相談できるケースも少なくなっています。疾患の治療を行うのはもちろんですが、当院ではこういった、困ったことがあれば気軽に相談できる場所としても機能したいですね。

同じ親として共感し、親心に寄り添った診療を

診療の際の心がけを教えてください。

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当院には、すぐに入院や精密検査が必要な重い症状の子から、病名が付かないような軽い症状の子まで、さまざまなお子さんが受診されます。しかし病状に違いはあっても、皆さん共通するのは“保護者の方が子を心配し、健康を願う親心”です。私も医師であると同時に幼い子を持つ父ですので、心配する気持ちは共感できますし、その思いをくみ取ることが大切だと思っています。これは、20年以上小児科医師をしていますが、何年たっても思い直しますね。重い病気のお子さんが治療により元気な姿を見るのはとてもうれしいことですが、同時に、ずっと心配そうな表情でいたお母さんの安堵した顔を見るのも、医師としての喜びでもあります。治療対象はお子さんですが、保護者の思いも尊重し、親子で安心して帰っていただけるように、普段から親身な対応を心がけています。

休日の過ごし方や、趣味はありますか?

私生活では8歳と2歳の子がいるので、日曜日は朝から子どもと公園で遊ぶなど、家族で過ごす時間が多いですね。長女が下の子の面倒をよく見てくれており、今は子どもの成長が楽しみです。趣味ですと、料理をするのが好きで、休日にはよく家族のご飯も作るんですよ。人をおもてなしするほどの特別豪華な食事を作るわけではありませんが、台所に立つことが、普段の疲れを忘れるリフレッシュにもなるんです。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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今後も患者さんが求める診療は何か、日頃からアンテナを張り、地域の方々のニーズに応えられるクリニックでありたいですね。アレルギーや皮膚疾患予防に関しては、一般的に思われているよりも乳児期からの肌の手入れはとても重要です。子育ては毎日忙しく、見落としがちになりますが、心がけとして咳や鼻水に目を向けるのと同時に、日頃から肌のケアにも注意を払っていただきたいです。子どもにとって、日中は元気に活動し、おいしく食事もできて、夜ぐっすり眠れることが基本です。これらの妨げになる症状がありましたら、気軽にお越しください。小児科の医師として子育てに奮闘するお母さん方に多く接し、わが子を思う気持ちは強く伝わっていますので、疾患以外でも心配事がありましたら、気兼ねなく相談していただければと思います。

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