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大谷 茂毅 院長の独自取材記事

おおたに整形外科皮フ科

(名古屋市南区/伝馬町駅)

最終更新日:2019/08/28

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地下鉄伝馬町駅3番出口から南へ徒歩7分ほど。ドラッグストアの2階フロアに「おおたに整形外科皮フ科」はある。開院して6年目になる現在、地域を中心に毎日多くの老若男女が通っている。「私が人気者なのかな?」と冗談を言いつつ笑顔で出迎えてくれたのは、大谷茂毅院長だ。朝から晩まで続く診療の後であっても、疲れも見せず、質問にもわかりやすく答えてくれた。そんな親身な対応が患者に信頼されるゆえんだろう。「私にできることは何でもして差し上げたい、と思っているのです」とさりげなく語る大谷院長。患者の話をじっくり聞くという診療姿勢や、医師として大事にしているモットーなどについて、気さくな口調で語ってくれた。
(取材日2018年5月11日)

患者の話を丁寧に聞き、体に触れる診療を

こちらの医院は患者の数がとても多いと聞いています。

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ありがたいことです。特に愛想が良いわけではないのですが(笑)、私のような者を頼ってわざわざ来てくださっているので、丁寧に話をしたり、手を抜かずに診察したり、その方にとって良いと思われることは何でもして差し上げたいという気持ちでいます。勤務医時代から、この姿勢は変わっていません。患者さんが多い日はお待たせする時間が長くなり心苦しいのですが、それでも長年にわたり繰り返し来てくださるというのは、そうした私のポリシーが少なからず伝わっているのかなとも思います。最近では、患者さんの紹介やクチコミで来られる方も増えました。

患者一人ひとりをしっかり診てくださるのですね。

忙しくなると、医師も人間ですから、どうしても診察を省きたい気持ちが出てきますが、私はやはり一人ひとり面と向かって話をお聞きし、体に触れて身体所見をきちんと取って診察をしたいと思っています。例えば膝の腫れや熱感など、「あれ、いつもと違うな、おかしいな」と感じたら、「最近、何か変わったことをしましたか?」と生活のこともお聞きして原因を追究し、科学的根拠に基づいた診断、治療に結びつけることができます。私にとってはそういうことが「普通」なんです。パソコンばかり見て薬だけ出せばいいのであれば、医師ではなくてもできますよね。医師は患者さんをしっかり診て治すことが仕事です。私は、やるべきことはちゃんとやりたい。その努力を怠ったら詐欺だと思っていますので、昔からそれを肝に銘じて患者さんと向き合っています。

16年間、協立総合病院に勤務され、開業されました。患者はどんな方が来られていますか?

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自分の診療姿勢を貫いて患者さんを診続けたいという思いで開業しました。しかし病院では役職もあったため後進の育成も大事な仕事でしたし、病院で慕ってくださる患者さんも多かったので、引き続き診られるように病院の近くで場所を探す必要があり、開業準備には2年ほどかかりました。患者さんは腰痛や膝痛を訴える方が多く、午前はお年寄りが、夕方から夜にかけてばお勤めの方が多いですね。この南区は工場が結構あり、体を使う仕事の方もよくいらっしゃるのです。女性では、骨粗しょう症やリウマチ、膠原病、小さいお子さんでは、遊具から落ちたとかドアで指をはさんだなどのけがや打撲、小学生以上になると部活やクラブなどでのスポーツ外傷も増えてきますね。

不安のない、見通しを立てた説明を大事に診療

先生のご専門について教えてください。

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病院では脊椎外科に所属し、頸椎から胸椎、腰椎、仙骨までを対象に治療、手術を行っていました。手術は短ければ1時間余り、長いと6時間ほど立ちっぱなしです。でも歩くことも難しかった方が術後4~5日ですたすた歩いたり、痛みがひどかった人が人工関節を入れてリハビリテーションをして痛みもなく歩いたりしているのを見ると、本当にうれしかったですね。治療でどんなに苦労しても、患者さんの「ありがとう」の一言ですべてチャラです。開業して少しの間は、自分の患者さんは自分が手術したいと思って病院へ手術に出かけていたのですが、次第に患者さんが増え、手術はしなくなりました。昔からの患者さんには「なんで開業したの? 手術してほしいのに」と言われたことも(笑)。ただやはり手術をしてもまひが残る場合も、まれにあるのです。そんなときでも説明は丁寧に、患者さんの心に寄り添うよう心がけています。

脊椎外科を専門にされたのはなぜですか?

整形外科には、基本的に関節外科、脊椎外科、手の外科、リウマチなどの専門があり、最初は花形のイメージがある関節を専門にしようと思いました。非常に簡単に言いますと、関節は、軟骨がすり減ってぼろぼろになったら悪いところを切り取って人工関節に取り替えるという治療になります。脊椎の場合は、筋力の状態やしびれの場所を把握し、それなら腰椎の4番と5番が悪いのではないか、と理詰めでいくところが明快で面白いと思いました。

診療の中で大事にされていることは?

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患者さんの訴えをまず黙って聞くことです。そうすると患者さんは安心されます。そして「触りますよ」と声かけをして診察し、その後のエックス線検査や注射など、流れ作業にならないように、先の処置までお話ししておきます。見通しがわからないと患者さんも不安ですので、治療も、こういう治療法で、この薬を飲んで、それでも良くならない場合は他にこういう選択肢もあります、と前もって話しておくのです。「先生はこう考えているんだな」と患者さんに伝わることで、安心して定期的に通ってきていただけるのかなと思っています。中には痛みがひどすぎて、「ここから先を切ってほしい」と泣かれる方もあり、こちらも泣けてくるのですが、「いつか笑顔になれるから頑張りましょう」と励まします。当院の患者さんは本当に頑張ってくださいますね。ですから私も誠心誠意、頑張らないといけないのです。今では「あの頃はよく泣いていたね」と笑い話になっています。

骨粗しょう症の啓発活動、治療にも注力

皮膚科も標榜されていますね。

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はい、妻が皮膚科専門の医師で、私の診察室の向かいが皮膚科の診察室です。アトピー性皮膚炎やニキビ、水虫など一般皮膚疾患の他、ほくろを取る手術や皮膚がんの手術、巻き爪、しみ取りなどにも対応しています。女医ということもあり、女性の患者さんが多いですね。もちろんお子さんや、整形外科と皮膚科、両方通っている患者さんもおられます。こちらで薬を出して、薬疹といって皮膚に何らかの異常が出たりしたときは、すぐに皮膚科を受診してもらったり、皮膚科のほうからは、この患者さんにはこの薬はやめてと言われたり、お互いに連携をしています。妻とは整形外科の先輩の紹介で知り合いました。さっぱりした性格で話しやすいと思いますよ。

整形外科には、どんなときに行けばいいか迷いがちです。

そうですね。体の痛みで接骨院や整体に行ったけれども治らず、ここへ来たという方も多いのですが、中には骨折していたケースもあります。やはり医師による診察やエックス線検査をしないとわからないことも多く、早期の診断が重要になります。例えば肩こりも、本当は首から来ている「首こり」であり、「アライメント」と私たちは言いますが、骨や関節の配列の問題なのか、椎間板が痛んでいるのか、神経が圧迫されているのか、原因はさまざまです。医療機関では治療についても、単なる痛み止めや湿布でいいのか、あるいは神経の炎症を抑える薬が必要なのか、病態を見極めて判断することができます。整形外科はそんなに受診をためらわれるところではありません。首から下はすべて対象ですので、痛みやしびれを感じた最初の段階で気軽に来ていただければと思います。整形外科の対象外であれば、紹介状を書いて適切な病院に紹介します。

今後力を入れていきたいことはありますか?

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特に女性に多い骨粗しょう症についての啓発活動です。骨粗しょう症に対する一般の認識はまだまだ低く、基本的に自覚症状もありませんので、骨密度を自分で知る機会がないわけです。たまたま腰を痛めて整形外科でエックス線写真を撮って、骨が弱そうだから骨密度を測りましょうということになってわかることもあります。当院には、手首で測る簡易的なものではなく腰の骨や大腿骨で測る機器がありますので、正しい診断に役立ちます。治療は薬や注射などでその頻度もさまざま。普段の食事では小魚や乳製品、ビタミンKを多く含む葉野菜や納豆を取ることを心がけ、たまには日光を浴びて歩くようにしましょう。骨粗しょう症は放っておくと確実に進行していく病気ですので、もっと皆さんに知っていただきたいですね。

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