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瀬古 歩 院長の独自取材記事

瀬古眼科

(千葉市美浜区/稲毛海岸駅)

最終更新日:2026/09/08

瀬古歩院長 瀬古眼科 main

稲毛海岸駅から徒歩5分、白いタイルの外壁に丸い窓の木目のドアが温かみを添える「瀬古眼科」。1974年の開業から半世紀以上にわたり、地域の健康を見守り続けてきたクリニックだ。院長を務める瀬古歩先生は、幼い頃からこの場所で内科医の父と眼科医の母が働く姿を見て育ち、自らも同じ道を志した。複数の総合病院で白内障や緑内障の手術など含め幅広い眼科診療の研鑽を積んだ後、両親の後を継いで院長に就任。現在は0歳から90代まで幅広い世代の目の悩みに応じており、2世代3世代で通う家族もいるという。「目に少しでも違和感があった時には我慢せず来てほしいですね」と穏やかに語る瀬古院長。「見える喜び」を支えるための地域医療への思いと、日々の診療で心がけていることを聞いた。

(取材日2026年7月24日)

地域とともに歩む「目の相談窓口」

こちらは50年以上の歴史があるクリニックですよね。

瀬古歩院長 瀬古眼科1

当院は1974年に内科医の父と眼科医の母が開業しました。私は小学校に上がる前から母が働く姿をそばで見て育ちました。幼稚園の頃にはもう「大きくなったら目医者さんになるんだ」と自然と思い込んでいましたね(笑)。成長するにつれて医師になるというのはそう簡単なことではないし、家業として決まっているわけでもないのだと気づきましたが、眼科の医師になろうという思いは変わりませんでした。その後、両親が高齢になったこともあって、私が後を継いで院長に就任し、現在に至ります。

院長に就任する前は病院などで手術の経験も多く積まれてきたんですよね。

順天堂大学を卒業して母校の眼科学教室に入局した後、医局のカリキュラムとして半年間、麻酔科で研鑽を積みました。その後は越谷市立病院や日本赤十字社医療センターで、数多くの白内障手術に携わりました。日本赤十字社医療センターの眼科には緑内障を専門とする先生がトップにおられましたので、そのお仕事を間近で手伝いながら、緑内障の診療についても勉強させてもらうことができました。その後都内の総合病院に移り、やはりここでも手術をたくさん経験しました。さまざまな地域で多様な疾患、ニーズに触れてきました。それらの経験が医師としての自信にもなりましたね。

現在通っている患者さんはどのような方がいらっしゃいますか?

瀬古歩院長 瀬古眼科2

0歳の赤ちゃんから90代の方まで、本当に幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。高齢の方では緑内障や白内障、お子さんではアレルギー性結膜炎や弱視などのご相談が多く、年代によって目の病気や悩みもさまざまです。1974年の開業当時、この近くには公団住宅がたくさんでき、その頃に若くして移り住んだ方々が50年以上たった今もこの街で暮らしておられます。先日も患者さんから「先生が小さい頃にピアノを弾いていた音を覚えていますよ」と声をかけていただくこともありました。私のランドセル姿を知っている方もいらっしゃるんです(笑)。感慨深いですよね。また、近年は高層マンションが何棟も建ちましたので、新たに引っ越してこられた若いご家族も増えましたね。時代とともに街の顔ぶれは変わっても、世代を超えて地域の目の健康を見守る役割は変わらないと感じています。

不安に寄り添う声かけと、一人ひとりに合わせた診療

モットーである「目の健康から明るい日常を」には、どのような思いが込められているのでしょうか。

瀬古歩院長 瀬古眼科3

人生100年時代と言われる今、一生を通じて視機能を維持することは非常に大切だと考えています。目から得る情報は80%以上ともいわれており、見え方が損なわれると日常生活全体に大きな影響が及びます。例えば一人で出かけたり、人と会ったりすることが億劫になったり、テレビを見る、本を読むといった楽しみが減ってしまったりすることもあるでしょう。活動範囲が狭まり、生活の質が低下することは、健康寿命にも関わってきます。だからこそどの年代の方だとしても、目の不調によってやりたいことを諦めたり、通院や外出さえ難しくなったりする状況を防ぎたいと考えています。目の健康が支えている何げない日常や、「見える喜び」を守り続けたい。「目の健康から明るい日常を」には、そんな思いを込めています。

患者さんと接する上で、大切にしていることを教えてください。

例えば手術では、医療ドラマなどでよく見かける「これから手術を始めます」という声掛けはしません。もちろん患者さん自身は「何かされているな」と感じる場面もあると思いますが、「今から始まります」とあえて意識させないほうが、リラックスして受けていただけることも多いためです。実は私自身、とても怖がりで、採血でも緊張してしまうくらいなんです(笑)。だからこそ、治療や手術を受ける患者さんの不安な気持ちには共感できます。手術中は器具を持ち替えるタイミングでお声掛けをしたり、「痛くないですか」「順調に進んでいますよ」とお伝えしたりしながら、少しでも安心して受けていただけるよう努めています。「あと1~2分で終わりますよ」といった具体的なお話をすると、患者さんも先が見えて安心できるのではないでしょうか。

診察の際の説明の仕方についても個別に工夫されていると伺いました。

瀬古歩院長 瀬古眼科4

基本的には専門用語をできるだけ使わず、わかりやすい言葉でお伝えするよう心がけています。ただ、患者さんによって知りたいことや理解の深さはさまざまです。ご自身でよく調べて来院される方には専門用語も交えながら詳しくお話ししますし、そうでない方にはできるだけかみ砕いてご説明します。検査画像をご覧いただく際も、その方の関心や理解度に合わせて内容を調整しています。一方的に説明するのではなく、患者さんがきちんと理解し、安心して治療に臨めることが大切だと考えていますので、気になることがあれば何でも気軽に相談していただきたいですね。

「見える喜び」を守るために身近な眼科へ気軽に相談を

目の健康を守るために、日頃から心がけるべきことはありますか。

瀬古歩院長 瀬古眼科5

まずは、目に違和感を覚えたら我慢せずに受診していただきたいですね。ただ実際には、眼鏡やコンタクトレンズを使っておらず、40~50代になるまで眼科を受診したことがないという方も少なくありません。特に不自由を感じていなければ、眼科はなかなか足を運ぶ機会がない場所かもしれませんね。しかし、目の病気の中には自覚症状がほとんどないまま進行するものもあります。例えば緑内障はその代表で、気づいた時には視野障害が進んでいるケースもありますし、結膜炎の治療や眼鏡・コンタクトレンズの相談など、何げないきっかけで受診された際の検査から病気が見つかることもあるんです。眼科は「目が悪くなってから行く場所」ではなく、目の健康を維持するために利用していただく場所です。「見え方に問題がないから大丈夫」と自己判断せず、気になることがあれば小さなことでも気軽にご相談いただければと思います。

どのような症状で受診するのがよいのでしょうか。

「この程度で眼科を受診していいのかな」と迷われる方もいらっしゃいますが、目のかゆみや充血、見え方の違和感など気になる症状があればご相談ください。また、眼鏡やコンタクトレンズを作成したいという場合も、まずは眼科で診察を受け、目のチェックを受けることをお勧めします。特にコンタクトレンズは高度管理医療機器ですので、安全に使用するためには定期的に目の状態を確認することが大切です。最近では、不調がないことからインターネット購入へ切り替えたり、自身の判断で度数を変更したり、カラーコンタクトレンズを量販店などで購入できるようになりました。手軽に購入できる反面、眼科で目の状態を確認する機会が減り、目の炎症や角膜の傷などのトラブルが起きて初めて受診されるケースも少なくありません。目の健康を維持するために、当院を気軽に活用していただきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

瀬古歩院長 瀬古眼科6

何より伝えたいのは、目に違和感があれば我慢せずに受診してほしいということです。市販の目薬を使うこと自体は構いませんが、それで症状が良くならないのであれば、ぜひ一度眼科に足を運んでいただきたいと思います。お子さんの場合は、目をずっとこすっているなど、ご自身では訴えられない変化もありますので、親御さんが気にかけてあげてほしいですね。症状や状態に応じて適切な検査や治療をご提案しますし、より専門的な診療が必要な場合には責任を持って医療機関につなぐこともできます。目のことで気になることがあれば、どんなことでもご相談ください。