歯周病とインプラント治療の
専門家によるセカンドオピニオン
山下歯科医院
(福岡市中央区/天神駅)
最終更新日:2023/03/30


- 自由診療
将来、歯を失う原因にもなる虫歯や歯周病。技術の進歩により、歯を失った際の治療法も一つではなくなった今、より良い選択をするために「別の歯科医師の意見も聞きたい」「ほかにも治療法があれば知りたい」と患者自身がほかの歯科医師にも意見を求めるセカンドオピニオンが一般的になった。天神エリアで診療を行う「山下歯科医院」の山下素史(もとふみ)院長のもとにも、県内外から多くの相談者が訪れるという。これまで歯周病、インプラント治療、歯周組織再生療法の研究や治療において研鑽を重ねてきた山下院長に、相談の中で最も多いという歯周病とインプラント治療に関する同院のセカンドオピニオンについて、わかりやすく解説してもらった。
(取材日2021年4月10日)
目次
歯周組織再生療法の可能性に期待。専門家によるセカンドオピニオンで疑問や不安を解消し、より良い選択を
- Q相談の中でも歯周病とインプラント関連の内容が多いそうですね。
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A
▲歯周病は自分では気づかないうちに進行していると語る院長
セカンドオピニオンで当院に来られる方の多くは、「他院で歯を抜かないといけないと言われたが、残せないだろうか」といった相談ですね。私は歯周病やインプラントが専門のため、専門家の立場から抜歯すべきか否かの見極めをし、その結果をお伝えしています。状態によっては抜歯せざるを得ない場合もありますが、歯周組織再生療法を長く行ってきましたので、可能な場合はそうしたアプローチによって歯を残すことをめざします。ただ、歯が悪くなった原因はさまざまで、中には歯周病が原因ではなく歯の根っこの問題である場合もありますので、患者さんの口腔内をしっかり精査し、できる限り歯を残せる方法を模索した上で見解をお伝えします。
- Q県外など遠方から来られる患者さんも多いと聞きました。
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A
▲セカンドオピニオンの患者も多く、幅広いニーズに対応
ご自身で調べたり、知り合いから聞いたりして、県外から来られる方もいます。そういった方々は通院されている歯科医院が歯周病専門でないことも多く、専門家の意見も聞きたいとセカンドオピニオンに来られます。それだけ切実な悩みだということですよね。より良い選択をするために、さまざまな意見が聞きたいというのは当然のことだと思います。抜歯の次に多いのが、「インプラントにしなければならないと言われたけれど、それ以外の治療法や歯を温存する方法はないだろうか」という内容ですね。また、それとは逆に「インプラントができないと言われたが本当にそうだろうか」など、歯周病やインプラントに関する相談が非常に多いです。
- Q歯周組織再生療法で治療の幅も広がるとお聞きしました。
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A
▲患者の気持ちにも寄り添い、最適な治療の提供をめざす山下院長
歯槽骨の状態によってはできないケースもありますが、可能な場合は、骨の再生を図ることでインプラント治療や歯の温存をめざします。ただ、インプラント治療同様、歯周組織再生療法も経験と技術を要する治療になりますので、どこの歯科医院でもできるかというと、そうではないと考えています。私が矯正や小児歯科の専門家ではないように、歯科医師ならどの分野も得意というわけではありません。専門の歯科医師とそうでない歯科医師では、見解の違いは当然あり得るでしょう。そこでセカンドオピニオンの必要性が高まるのです。判断されるのは患者さんご自身ですので、もちろん無理強いはいたしません。指標にしていただければと思います。
- Q歯周病や歯周組織の治療は、高い専門性が求められるのですね。
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A
▲マイクロスコープも完備していて、重度の治療にも対応
はい。歯周病とインプラントに関しては専門ですので当院の強みでもあります。しかし中にはかかりつけの歯科医師の診断と同じ見解の場合もありますから、その時は「大丈夫ですよ、私も同じ意見です」とお伝えすると、安心してお帰りになられます。このように安心を得られるという点もセカンドオピニオンの役割だと思います。特にインプラントや歯周組織再生療法は、専門的な治療であることを患者さん自身ご存じなんですよね。だからこそ、本当に大丈夫だろうかと不安になられるのだと思います。そんな時はそのままにせず、ぜひ気軽にご相談に来ていただきたいですね。疑問や不安を解消し、納得した上で治療を受けられるのが何よりですから。
- Q若い人にも歯周病が進行している場合があるとお聞きしました。
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A
▲モニターに映し、視覚的にもわかりやすく説明してくれるので安心
歯周病は高齢者の病気というイメージを持っている方が多いと思いますが、長い年月をかけて進行する疾患ですので、若い段階ですでに芽が出ていることが多いのです。ですが、そこに気がつかない方がほとんどです。これについてはわれわれも見逃してはいけませんから、歯科医師に向けた講演会やセミナーでも力を入れているところです。歯磨き時の出血を大したことないと思われている方が多いですが、最も重要な歯周病の兆候です。この段階で受診すれば、その後の歯科治療にかかる費用や健康に与える影響も変わってきます。早い段階で歯周病の芽を摘み取ることの重要性を若い世代にもお伝えするため、歯周病予防の啓発にも取り組んでいます。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯周組織再生療法/5万円~20万円、インプラント治療/46万円~