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小林 真一郎 院長の独自取材記事

こば消化器・乳腺クリニック

(神戸市北区/鈴蘭台駅)

最終更新日:2021/10/12

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神戸電鉄の鈴蘭台駅から徒歩約3分のところにある「こば消化器・乳腺クリニック」は2012年11月に開業した、消化器内科、乳腺外科、肛門外科を標榜しているクリニックだ。20年以上にわたって大学病院や関連基幹病院などの現場で、消化器、大腸肛門、乳腺領域の研鑽を重ね、患者主体の専門医療を提供している。7割が女性患者ということもあり、男女別の待合室やトイレを設置するなど、さまざまな配慮を怠らない、院長の小林真一郎先生に、開業に至るまでの経緯や診療の際に心がけていること、クリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2019年4月10日)

専門性を生かし、地域に貢献を

医師をめざしたきっかけは?

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子どもの頃から、外科の医師を題材にした漫画が好きだった影響が大きく、小学校の卒業文集にも「将来は外科の医師になりたい」と書いていました。医師そのものよりも外科の医師に憧れ、結果的にその夢がかなったということになります。開業するまでの最終役職も外科部長でした。京都府立医科大学での学生時代はヨット部に所属し、仲間たちとスポーツを楽しみました。

卒業してから開業するまでの経歴について教えてください。

卒業後は、京都府立医科大学附属病院の第一外科で2年間研修医として勤務し、大学院での博士号を取得する4年間を含めて8年間在籍しました。当時の日本の大学には乳がんを専門とした乳腺外科は少なく、第一外科で消化器外科と乳腺外科を扱っていました。その後、社会保険神戸中央病院に転勤し、初めて神戸に縁を持つことになりました。神戸に来てからは胃がん、大腸がんだけでなく、乳腺や痔の手術も手がけるようになりました。そしてアメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校に1年間留学し、帰国後は神戸市のアドベンチスト病院で2年半、高砂市民病院で1年勤務し、開業の準備として半年間、肛門科の開業医をお手伝いしながらノウハウを学び、2012年11月に開業しました。

なぜ開業することになったのですか?

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勤務医時代は、仕事内容に十分満足していたので、まったく開業を考えたことはなかったのですが、アメリカに行っている間に将来について真剣に考えるようになりました。留学したのは40歳前だったので、地域に少ないゆえに必要とされている消化器、大腸肛門、乳腺に特化したクリニックにニーズを感じて開業することを決めたのです。鈴蘭台の印象は、とても品のある高齢者が多い地域だと感じます。当院の患者さんは、胸やおしりを診療するので、10代から80代まで幅広い層の女性が8割です。いわゆる内科とは違い、季節の変動は起きず、予約制を取っているため、日によっての患者さんの増減も少ないです。

心がけているのは一人ひとりに責任を持つ診療

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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清潔感を意識し、温かい雰囲気で居心地の良い空間づくりを心がけています。院内はバリアフリーで、2つの診察室、カウンセリングルーム、レントゲン室、手術室、内視鏡室、点滴や検査・術後に休める場所を用意しています。ロゴマークは、ハートと人が躍動し、乳腺と消化器をイメージしたピンクとブルーを取り入れました。女性の患者さんが多いので、男性が肩身の狭い思いをされないように意識し、待合室やトイレも男女で分けています。また、スタッフ教育にも気をつけており、患者さんに横柄な態度を取らず、大切にするようにと、常に伝えています。患者さんだけではなく、業者の方を含め、皆さんの助けがあってこそクリニックが成り立っていることを忘れてはならないと感じながら診療しています。

先生が診療の際に心がけていることはありますか?

当院では、患者さんに対してぞんざいにならないよう、アンケートを取らせてもらい、すべてにしっかり目を通すようにしています。患者さんの考えを反映するためにもアンケートは必要です。このエリアには高齢者が多いので、昔の概念から「病院でたくさんお話をしてはいけない」とか「病院に行くと緊張してしまう」という人もいるため、できるだけ患者さんが話しやすい雰囲気づくりを心がけています。10のうち1つ、2つしか聞けず、もやもやしたまま帰ってしまうことのないように、こちらからも話を誘導するようにしています。質問を投げかけるとイエスかノーで返ってきて、それを繰り返しているうちに話し始めてくれるので、カウンセリングも含めた診察が必要です。一人ひとりに比較的時間をかけ、丁寧に寄り添うクリニックだと自負しています。

病診連携についてはどのように対応されていますか?

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当院はがんを見つける段階までのクリニックです。例えば、乳がんが見つかった場合でもここでは手術ができません。そこで、手術や放射線治療を受けていただくために、疾患に応じ適した病院を紹介させていただきます。ただ、患者さんに「この病院に行きなさい」と私が行き先を指示するのではなく、いくつかの病院のオプションの話をした上で、ご本人に選択してもらうようにしています。医師の立場としては親しい先生のいる病院のほうが連携はしやすいのですが、どの病院も同等に適していると判断した際には、必ず患者さんの意志を尊重します。また、大きな病院に紹介した後、患者さんの病状が進行したり、再発したりした場合には地元に帰ってくることになるので、その時には当院が受け皿となって、一人ひとりに責任を持ち、最後までフォローしていく体制を取っています。

増加している乳がん、早期発見の手助けをしたい

数ある専門分野の中で、消化器・大腸肛門・乳腺に力を入れようと思われた理由を教えてください。

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特に乳腺に関して言うと、第一の理由としましては、患者さんの数が増えてきたからです。私が医師になった1993年の時点では、乳がんの患者さんは現在と比較して多くはありませんでした。現在、当時と比べると乳がんの患者数は増えており、診断して見つけるクリニックも必要になってきたわけです。婦人科に行かれる方もいらっしゃるのですが、婦人科では乳がん検診はできても、乳がんの治療や細胞の検査に対応できないことも多いのです。外科に行こうとは思いつかない方も多く、どこに行ったら良いか悩んでいるうちに病気が進んでしまう、ということもあると思います。当院のようにわかりやすく標榜していれば、病気の早期発見の手助けになります。また、潰瘍性大腸炎といった消化器の疾患も増えているので、それを早期に見つけ治療することもわれわれの使命だと考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

長く医師を続けていると、慣れや惰性で医療サービスの質が落ちる可能性があるので、信頼してくださっている患者さんの期待を裏切るような医師にはならないよう、常に心がけています。患者さんに信頼し続けてもらうためには、今のスタイルを維持していくと同時に、スタッフ一人ひとりの生活を守っていくための責任を持つことが大切だと思っています。現在スタッフは10人、医師は私1人です。スタッフを大切にしていくことが患者さんのためにもなりますから、その姿勢は今後も変わることはありません。また、将来的には、専門以外の先生とも協力しながら、クリニックを運営していくことも考えています。このエリアでは数少ない専門分野のスキルをお持ちで、なおかつ信頼できる先生がいたら一緒に鈴蘭台の地域医療を守っていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

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クリニックを選ぶ際、専門の医師がいるという点は一定の基準にはなるものの、それが必ずしも良い医師とは限らないと思います。一番大切なのは相談しやすい医師を選ぶことではないでしょうか。クリニックに行ったら遠慮せずにどんどん質問し、しっかり病状や悩みを伝えることが大切です。今の時代は、インターネットで情報を探すことが多いと思いますが、卒業大学やどういう病院で何をしていたかなど、医師の経歴をきちんと記載し、それを自信を持って紹介しているかどうかもポイントだと思います。私も引っ越していく患者さんに受診先を相談された場合は、そういったことを目安にご紹介しています。当院では患者さんがどんなことでも相談できる環境づくりを心がけていますので、何か気になることがあれば、気軽にご相談ください。

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