口だけでなく顎や顔面、全身疾患まで。大学病院での研鑽で得た診断力で適切な診療を提供

Q一般歯科と口腔外科の違いについて教えてください。

A

▲専門性の高い経験豊富な堂東院長が診療にあたる

一般の歯科は虫歯や歯周病などの治療を行う一方、歯科口腔外科は親知らずの抜歯をはじめ、口の中だけでなく突発的な外傷や顎関節症、歯茎や舌、頬、唇にできる良性から悪性の腫瘍、嚢胞、神経性疾患など、広範囲にわたる治療を行います。首から上の頭頸部を専門分野としており、基礎疾患にはもちろん歯や歯茎、口腔内の病気がありますが、そこから発展した全身疾患を含む対応を得意とする診療科です。大学病院では歯周病科、補綴科などと細分化されていますが、どの分野か困った時は「まずは歯科口腔外科で」という、駆け込み寺のような存在でもあるんですよ。歯科医師は外科的手術の手技や頭頸部のさまざまな疾患に対する知識が必要となります。

Q歯科口腔外科を上手に活用するためのアドバイスはありますか？

A

▲痛みや口周りの悩みがあったらまずは相談を

親知らずが痛すぎる時にかかる診療科というイメージはあるかもしれませんが、その他で迷いなく歯科口腔外科へ足を運ぶことはなかなか難しいですよね。実際、口周りの悩みがあるけれど、どこにかかったらいいかわからない方からたくさん相談をいただきます。そんな時はまず、電話をください。当院は医療に精通する保健師が受付も担っており、話を伺えば、歯科口腔外科か他科が適しているか道筋をお示しできるはずです。また、セカンドオピニオンで受診される場合もあります。他院で抜歯しか治療法がないと言われた場合や、痛みが取れず治療方針に不安を感じた時などに、歯科口腔外科を頼っていただくのも一つの方法かと思います。

Q大学病院でなくクリニックでの受診はどんな良さがありますか？

A

▲治療の進め方や緊急性のある治療かすぐに診断が可能

症状に対して迅速にアプローチできることが大きなメリットだと思います。不安を抱える患者さんは一日でも早く診てもらいたいはず。大学病院には紹介状が必要ですが、クリニックに来ていただければその場で診断がつき、すぐに処置すべきか、心配ない状態なのかを判断し、処置の進め方を決めることができます。多くの場合、慌てる必要はないと思われますが、緊急性がある場合には連携機関の先生へ直接連絡し、近隣の歯科口腔外科で診てもらえるように手配します。大学病院で多くの疾患を治療、研究、指導してきましたので、その口腔外科診療を多くの方に提供したいと思っています。何か気になることがある際の窓口として、お気軽にご相談ください。

Qインプラント治療は専門の歯科医院での治療が大切なのですね。

A

▲清潔な治療室が保たれるようスタッフ一同、滅菌も徹底している

インプラントを専門とする歯科医師である私としては、安全に配慮し確実な治療をめざすことはもちろんですが、一番は患者さんの希望や気持ちを深く理解し、寄り添うことがもとても重要だと考えております。数々の難症例にも多く対応しておりますが、基本的には患者さんがどのようなことを望んでおられるのか、またその希望をどのように治療をすればかなえられるのかを十分に時間をかけて進めていきます。治療のほとんどが説明、「インフォームドコンセント」と言っても過言ではありませんね。もちろん、歯科口腔外科医として手術内容においても、高度な知識と経験を積んでおり、安全を重視し、かつ効果的な治療を追求することが可能です。

Q治療の際にはどのようなことを心がけていらっしゃいますか？

A

▲患者の不安が和らぐよう丁寧な説明を心がける

時間を十分に取り、細かいことまでしっかりご説明することです。口腔外科分野では、患者さんにとっては聞き覚えのない疾患も多く、症状や治療方法に不安を持たれる方も多いかと思います。そのため安心し、納得して処置に進んでいただけるような丁寧な説明を最も心がけているのです。初診時の患者さんには1時間の枠を確保し、スタッフ間でも情報共有を欠かしません。実際の処置中は、麻酔の段階から常にお声がけをすること。例えば「少し力が入るので痛かったら手を上げてください」、「あとは縫合だけなので2〜3分で終わります」などと、今何をしているかお伝えしながら処置にあたります。