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藤原 めぐみ 院長の独自取材記事

めぐみデンタルクリニック

(神戸市中央区/三ノ宮駅)

最終更新日:2023/01/10

藤原めぐみ院長 めぐみデンタルクリニック main

「歯を通じて、末永く健康に生きるお手伝いをしたい」と語るのは、2012年兵庫県神戸市中央区に開業した「めぐみデンタルクリニック」の藤原めぐみ院長だ。主な患者層は乳児から子ども、若い女性、子育て中の親や、会社員など。高齢者の訪問診療も行い、全年代を診ることで予見性の高い治療をめざしている。明るくおしゃれで落ち着いた雰囲気の院内は、歯の治療やケアを通して自分自身の体をメンテナンスをする意識を高めてくれる。診療では、一般的な治療以外にも、小児の口腔育成や予防歯科、ホワイトニングにも力を入れており、治療以外で通う患者も多い。歯の矯正においても、院長自身が矯正を行った経験をもとに、より苦痛がなく負担の少ない方法を追求し日々学びを深めているという。藤原院長にクリニックの診療の特徴について話を聞いた。

(取材日2022年10月14日)

自身の経験から、納得のいく治療をめざして

こちらでは矯正歯科も診療していますが、先生自身も矯正を受けたそうですね。

藤原めぐみ院長 めぐみデンタルクリニック1

はい。小学校高学年の時に矯正をしたのですが、最初に先生から「歯を上下で4本抜かないとダメだ」と言われたんです。でも私は歯を抜くのがとても嫌で。抜かないと完成できないと言われても絶対に嫌だったので抜きませんでした。その代わり、ワイヤーの装置をつけた後、トレーニングもすごく頑張ったんです。でも、高校生くらいになってかかった別の歯科医院で「これで矯正したの?」「このままだと将来顎が痛くなるかもしれない」と言われてしまって……。ワイヤーをつけるのは痛いし、トレーニングも負担でした。子どもの頃は先生がどう考えていて、なぜそれをするのかもわからなかったし、だから余計に高校生になった時「あれだけ苦労したのにどうしてだろう」「なんでだろう」って疑問に思いました。その疑問を何とかしたいという気持ちが、歯科医師をめざした大きな理由です。

ご自身が歯科医師となられた今、当時の矯正についてどう思いますか?

今になって考えてみると、昔の矯正としては悪くなかったと思います。でももしマウスピース型装置を使って小さい頃から咬合育成トレーニングをやっていれば、痛い思いをせずに、もう少し理想的な歯並びになれたんじゃないかという気持ちがありますね。ただ、医療はその時々でソリューションが変わるし、医療を受ける人によっても変わります。私は絶対に嫌だったけれど、人によっては抜歯をしてもいいと思う人もいるでしょう。そうなるとまたやり方も変わってくると思います。私は抜かなくて良かったという思いがありますが、ここからどう不具合が出てくるかは、あと20年くらいしないとわからないかもしれません。結局何がどうだったら正しかったのかということの答えは出ませんが、その時々できちんと納得してやっていけるよう、しっかりと勉強していかなくてはと思っています。

先生は歯だけではなく全身状態も診て治療を行っているそうですね。

藤原めぐみ院長 めぐみデンタルクリニック2

皆さんの健康を末永くサポートしていきたいと思っているので、診察の際はお肌の状態や表情、全身のバランスなども診るようにしています。1回、2回の診察で終わってしまうとなかなか深い話はできないんですが、定期的に来てくださる方や、治療する箇所が多い方だと、口の中やお肌の感じ、それから生活習慣などについてもお話ししやすいです。例えば、お顔や手の肌が荒れている、顔色が悪い、傷の治りが悪い、口の中をきれいにしているのに出血しやすかったり出血があったりする、体調不良で受診をキャンセルすることがあるなど、いろんな情報から感じたことをお伝えします。ただ、質問が多いと緊張感が生まれてしまうので、様子を見ながらあたりをつけて、気になるところだけを聞くようにしていますね。でも、人間関係ができてくると、患者さんご自身から相談してくれることもあります。それがとてもうれしいですね。

小児歯科、小児矯正の重要性

最近の子どもは虫歯が少ないそうですね。

藤原めぐみ院長 めぐみデンタルクリニック3

歯に対する意識も高まってきていますし、虫歯になったら嫌だという考えから、1本でも虫歯をつくりたくないと考える親御さんが増えたようです。キシリトールを取ったり、こまめにきちんと歯磨きをしたりと、ご自宅でケアをされることが増えたのも大きいでしょうね。近年は日本でもアメリカのように歯に対する意識が高くなってきて、歯並びで人となりを見られることもあり、矯正の重要性などもだいぶ浸透してきました。そういったこともあってか、学校の歯科検診でも歯並びを厳しくチェックされるようになったと感じます。そこで指摘されて受診する人が増えている印象です。虫歯があれば治したいというのはもちろんなのですが、それだけではなく虫歯も歯並びも、トータル的に治療していきたいという人が多いと感じています。

こちらではどのような矯正法を行っていますか?

費用的にも時間的にもハードルを下げていきたいと考え、症例にもよりますが、当院では続けやすいマウスピース型装置を用いた矯正をご案内しています。トレーニングの強制はしていません。自分でも経験があるからこそ思うことなのですが、トレーニングを毎日というのはやはり大変です。やらなくてはいけないとプレッシャーにもなるし、ストレスにもなりかねません。なかなかゴールが見えにくいこともあり、お忙しい方には合わないと思うのです。もちろん簡単なものはお伝えしますが、基本的にはマウスピース型装置をつけてもらって経過を見ていきます。定期的に受診していただくことになりますが、変化を確認しながらモチベーションを上げる場として来てもらえればと思っています。

先生が考える小児歯科や小児矯正の重要性を教えていただけますか?

藤原めぐみ院長 めぐみデンタルクリニック4

小児矯正では、骨格が成長していく過程を利用して、正しい歯列になるようにアプローチしていきます。骨格が完成する前に介入することで抜歯を避けるという理由もありますが、受け口と呼ばれる反対咬合は、発生するのが歯の生え替わりの時期とある程度決まっているので、その時に気づいて矯正を行うことで、顔の成長や骨の成長を正しく導くことができるんです。遺伝的に歯が大きい、もしくは顔が小さいといった難しいケースも中にはありますが、小児のうちに口腔環境の成長発育を補助することで、狭いお口の中を広くして歯が並ぶスペースを確保します。このように、小さい頃から歯や口の中を意識しておくことはとても重要で、メリットもたくさんあるんです。

子どもも大人も、安心して通えるクリニックを

診察の際、意識されていることを教えてください。

藤原めぐみ院長 めぐみデンタルクリニック5

歯の治療や歯科医院に対して、患者さんに「嫌な気持ち」を残さないようにしたいというのが一番ですね。お子さんの場合でもちゃんと本人に同意を取るようにして、例えば、乳歯でぐらついていても、本人が抜歯をしたくない場合は抜きません。大事なのは、本人が理解、納得できるようになるまで、時間を置いて待つこと。焦らずに自分で頑張る気持ちが芽生えるまで待ちましょう。ですからもしお子さんが泣いてしまってその日治療できなくても親御さんは「申し訳ない」なんて思わなくていいんですよ。

少しでも歯並びが気になる時は受診したほうがいいですか?

歯科医師の立場から言うと、「もっと早く連れてきてくれたら」と思う時も多々ありますね。ですので、何か気になったらすぐに信頼できる歯科医院を受診するというのは大切なことだと思います。早いうちであれば負担が少なくできることもあります。大人になってからでも矯正はできますが、子どものうちから口腔育成をしていれば2ヵ月に一度は来ていただくことになるので、歯並びのことだけではなく成長に関することもお伝えしていけるんです。成長の過程を包括的に支えていくことができるので、ぜひ頼りにしてもらえればと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

藤原めぐみ院長 めぐみデンタルクリニック6

当院では「虫歯にならないため」だけではなく、健康な体をつくるため栄養のお話もさせてもらっています。ビタミンや鉄分、タンパク質は授乳中や妊娠中、あと成長期に特に足りなくなってしまいがちなんです。生活に支障が出るレベルの人は少なくても、9割以上は鉄不足といわれています。お口を見て、これはという方には食べるもののお話をすることも多いです。1日の中でどのくらいの栄養素を取ればいいかといったアドバイスもしています。お子さんだけではなく、忙しいお母さまをはじめ大人の方も、歯のことだけではなく、体のことで気になることがあれば相談してください。普通の病院では聞けないようなこともお伝えできると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた小児矯正/1装置5万円+再診料
床矯正/55万円~+再診料
ホームホワイトニング/3万8500円~
オフィスホワイトニング/6600円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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