藤原 めぐみ 院長の独自取材記事
めぐみデンタルクリニック
(神戸市中央区/三ノ宮駅)
最終更新日:2025/06/26

各線三宮駅・元町駅から徒歩5分という好立地にある「めぐみデンタルクリニック」は、院長である藤原めぐみ先生が2012年に開業したクリニックだ。明るくゆったりとした雰囲気のクリニック内にはアロマが香り、完全個室の診療室やホワイトニング専用ルームなどのプライベート空間で、リラックスして施術が受けられる。診療内容は一般歯科をはじめ、矯正やホワイトニング、小児の口腔育成や予防歯科など幅広い。自身が矯正をした経験をもとに、より苦痛や負担の少ない方法を追求し日々学びを深めているという藤原院長に、クリニックの特徴や診療にあたって心がけていることなどについて話を聞いた。
(取材日2025年5月20日)
自身の経験から、歯科医師を志す
先生が歯科医師を志したのはなぜですか?

歯科医師の視点や、歯科治療の考え方を知りたい、というのが大きかったと思います。小学校高学年のときに矯正を受け、「歯を上下で4本抜かないといけない」と言われたのですが、どうしても抜きたくなくて、ワイヤー装置をつけてトレーニングを頑張りました。でも高校生になって別の歯科医院で「これで矯正したの?」「将来、顎が痛くなるかも」と言われ、大きなショックを受けたんです。当時の先生がなぜそのような矯正の方針を取ったのかがわからず、あれだけ苦労したのに……と強く疑問を感じました。そのモヤモヤを自分で解消したい、歯科医師としての考え方を学びたいという気持ちで進路を決めました。
こちらのクリニックでも、矯正に力を入れていると聞きました。
そうですね。小児矯正はもちろん、成人矯正にも力を入れています。矯正は本人の意思が何より大切だと考えているのですが、その点、大人は「こうなりたい」という目標が明確なため、矯正がスムーズに進むことが多い印象です。歯並びや噛み合わせの不良による体の不調は、大人になってからのほうが顕著に表れるといわれています。また、加齢により体力が落ちてくると、噛み合わせの悪さが影響して気道が狭くなったり、骨格のアンバランスから頭痛や肩凝り、腰痛などの不調が現れることもあります。必ずしもすべての症状が矯正で改善するわけではありませんが、当クリニックで矯正することで、体調の改善にもつながればうれしいです。
矯正の方法も、以前とは変わってきているのでしょうか。

最近ではマウスピース型装置を用いた矯正が広く普及し、矯正の選択肢としてより一般的になってきました。数年前までは、マウスピース型装置を用いた矯正はまだ技術的にも発展途上で、「装着しても思ったように動かない」「効果が出ない」といった課題も多かったように思います。しかし今では、症例が積み重ねられたことで大きく進化し、予測再現性の向上が見込めるようになり、従来の欠点の改善が期待できる状態になってきています。目立ちにくく、ライフスタイルにもなじみやすいため、仕事をされている方でも取り入れやすいのが特長です。成人後は骨の柔軟性がやや低下するため、小児に比べて歯が動きにくい傾向はありますが、基本的には年齢に関係なく歯は動かすことができますので、中高年の方も遠慮なくご相談いただきたいですね。
歯のケアを通して、患者の笑顔を支えていきたい
自信を持って笑えるって、いくつになっても大事ですよね。

そういった意味で、当クリニックではホワイトニングも積極的にご提案しています。医療ホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家と相談しながら、理想の白さをめざす施術です。歯の白さは「見た目年齢」と大きく関係しており、生えてきたばかりの歯は真っ白で、加齢とともに黄色く、黒く、くすんでくるといわれています。歯が白いと、口元が明るく見え、若々しい印象につながるため、笑顔に自信が持てるようになるのではないでしょうか。歯並びだけでなく、白さも含めて患者さんの笑顔を支えていけたらと思っていますので、医療ホワイトニングをもっと身近に感じていただけたら良いですね。
具体的に、どのような方法があるのですか?
ホワイトニングには主に「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3つの方法があります。オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度の薬剤を使って短期間で行う方法で、忙しい方や、早く施術を完了したい方に向いています。一方、ホームホワイトニングは自宅でゆっくり進める方法で、専用のマウスピースと薬剤を使い、毎日一定時間装着することでじっくりと白さの定着をめざします。大事なイベントのある前日など、ご自身の望むタイミングでケアできるというのがメリットですね。理想的な白さをめざしたい方には、両方を組み合わせたデュアルホワイトニングがお勧めです。
先生は、高齢者施設や保育園の歯科検診も行っていらっしゃると伺いました。

高齢者施設では、ただ「虫歯治療を行う」のではなく、全身の状態やご本人の希望、生活の質(QOL)も踏まえて「このままの状態でも、しっかりケアすれば問題ないと思います」といった前向きなお話をするよう心がけています。保育園では、歯の本数がまだ少ないお子さんも多いので、歯だけでなく手首の太さや爪の色などから栄養状態を評価し、必要があれば食事のアドバイスもしています。ただし、「おやつは駄目」ではなく、「卵やちくわなど栄養になるものに変えてみましょうか」といった、無理のない提案をしています。「駄目」と言われると、歯科検診そのものが嫌になってしまい、足が遠のく原因になります。小さい頃から歯や口の中に関心を持ってもらい、口の健康を意識することの大切さや、その先にあるメリットを、少しずつでも伝えていけたらと思っています。
どんなことでも気軽に相談してほしい
先生が診察する際、意識されていることを教えてください。

歯の治療に対して、患者さんに「嫌な気持ち」を残さないことが何より大切だと考えています。私は、相手がお子さんの場合でも、必ず本人の同意を得るようにしています。たとえ乳歯がぐらついていても、本人が抜きたくないと言えば、無理には行いません。大切なのは、本人が納得し、安心して治療に向き合えるようになるまで、しっかりと時間をかけて待つ姿勢だと思っています。もしお子さまが泣いてしまってその日治療できなくても、親御さんは「申し訳ない」なんて思わなくていいんです。焦らずに自分で頑張る気持ちが芽生えるまで待ちましょう。私自身も「未来を見据えた治療」を心がけています。
「未来を見据えた治療」について、詳しく伺っても良いですか?
例えば「ここが虫歯だから治療する」「今は虫歯がないから大丈夫」ということではなく、これまでの生活や成長の過程をしっかり振り返り、その先を考えたアドバイスや治療提案を心がけています。特にお子さんの場合、生まれた時の状態や授乳姿勢、寝るときの向き、噛み癖など、日々の生活の中にヒントが隠れていることが多いんです。それらを踏まえ、「今の噛み合わせは、もしかしたらこういったことが影響しているのかもしれませんね」「こんな噛み癖があるので、将来的に、この辺りの歯は注意が必要ですね」といった形で、わかる範囲のことは丁寧にお伝えするようにしています。今後のためにどうするのがより望ましいか、一緒に考えていく。それが未来を見据えた治療の基本だと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

三宮駅や元町駅から近い立地にあり、忙しい方や「短時間で歯をきれいにしたい」という方にも寄り添える診療体制を整えています。例えば「仕事の合間なので○時までに終わらせてほしい」といったご要望にも、可能な範囲で柔軟に対応しています。ご自身の歯に自信を持ち、できるだけ長く健康な歯で食事が楽しめるように、さまざまな治療の選択肢を用意しています。矯正もこの数年で大きく進化していますので、過去に「矯正は難しい」と言われた方もぜひご相談いただけたらと思います。痛みや負担を抑え、全身状態も考えた治療を心がけていますので、歯のことはもちろん、体調面で気になることがあればお気軽にご相談ください。一般の医療機関では聞きにくいようなことも、丁寧にお答えできればと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正/1装置5万円+再診料
マウスピース型装置を用いた部分矯正(インハウスアライナー型装置)/1装置1万3200円×回数分+再診料
マウスピース型装置を用いた成人矯正/66万円+再診料
床矯正/55万円~+再診料
ホームホワイトニング/3万8500円~
オフィスホワイトニング/6600円~
デュアルホワイトニング/47250円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。