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清水 剛 院長の独自取材記事

植田西クリニック

(名古屋市天白区/塩釜口駅)

最終更新日:2019/08/28

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天白区植田西2丁目の大道路沿い。広い駐車場も完備している「植田西クリニック」は、院長の清水剛先生が2012年に開院したクリニックだ。清水先生はこの地で育ち、この地での地域医療を志して開院。内科の他に、ペインクリニック、整形外科を専門的に対応しているのも、同院の特徴となっている。一般内科として近隣の患者がたくさん訪れ、そのなかで痛みに対しての相談ができることが重宝される点だろう。父の姿を見て自然に医師をめざしたと語る清水先生。専門性はもちろんだが、「気軽になんでも相談できるかかりつけ医でありたい」と語るやさしい眼差しが印象的だった。先生に、今後めざす地域医療のことや、専門分野のことなどを詳しく聞いた。
(取材日2016年7月27日)

父の背中を追い、地域医療を担う医師をめざす

2012年開院ということですが、どうしてこの地で開業しようと思われたのですか?

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私は小学校1年から大学に入る高校時代までこの植田西という町で育ちましたので、開業するならここと決めていたんです。父が院長を務める「清水産婦人科」は当院のすぐ近くにあり、非常に密な連携もしています。もともと私は父の影響もあって、医師というより「父のような開業医」になりたい、父のようにクリニックで地域医療に従事したいという明確な思いがありました。大学は獨協医科大学に進んだのですが、大学5年の時に麻酔科に興味を持ったため、産婦人科の父の後を継ぐことはありませんでしたが、開業医としてやっていきたいという思いだけは変わりませんでした。大学を出た後は、開業に向けて数年のスパンであちこちの医院で勤務医を務め、2012年に開業に至りました。

麻酔科ではどのような勉強をしたのですか?

いわゆる手術の麻酔ではなくて、痛みを取る処置をするペインクリニック科です。これはあまり盛んにやっている医療機関は少ないのですが、たまたま母校は盛んでした。それでも、麻酔科の一環としてペインクリニック科があったので、私のペインケアへの意欲を見た教授が、ご自分の出身である順天堂大学を紹介してくださり、研修医の途中から順天堂大学附属順天堂医院に移りました。そこではペインクリニックが独立した科としてあったので、専門的に勉強させてもらい、研修医の段階でもいろいろな機会に恵まれましたので、たくさんのことを学びながら、自分はこの分野でやっていけるという自信も持てました。

勤務医時代はどのように過ごされたのですか?

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「地域医療に携わる開業医になる」という目標に向かって、そのために経験を積む必要がありました。ペインクリニック科だけでは解決できない部分がありますので、開業医としては「痛みの緩和」を特長としながらも、内科や整形外科などまで幅広く診療できるのが、地域医療の在り方と考えたのです。そこで大学病院の医局を出て、いくつかのクリニックで勉強をしました。内科をじっくり学んだり、クリニックで院長として責任を持ってすべてを診療したりしました。また、整形外科やリハビリテーションに力を入れているクリニックでは、レントゲンの診断技術を磨きました。開業にあたって、内科もやって整形外科もやって、専門のペインクリニック科もありますから、何が専門なの?と言われてしまうこともあるのですが、どれも一生懸命勉強してきた分野ですし、地域の皆さんのニーズも多い部分ですので、結果的によかったと思っています。

ペインクリニックという特殊な分野で頼られる存在に

専門のペインクリニックについて詳しく教えてください。

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簡単に言えば、手術ではない方法で痛みを治療する科です。痛みは人間の感覚の中で一番苦痛だと思うので、それを取ってあげて、自覚症状を改善させます。痛みというのはいろいろあって、その中でも、私は「神経ブロック」という分野が専門。具体的な症例としては、腰痛や肩・膝の痛み、頭痛などがメインです。あらゆる痛みに対応していますが、私では診断の付かないこともありますので、その際はすぐにより専門性の高い医療機関を紹介しています。一方で、これまで診断が付かず、どんな治療を受けても痛みが取れなかったのに、当院に来て痛みが取れたという患者さんもたくさんいらっしゃいます。

具体的にどのような治療をするのでしょう?

まずは痛みを取ること。「痛いからなんとかしてほしい」という患者さんに対して、ペインクリニック科ではできるだけ痛みを取り除いて帰っていただく、いわゆる対症療法を行います。対症療法は症状を軽減するための治療であって、根本的な解決にはならないと思われるかもしれませんが、実は治療の結果が診断につながる側面もあるのです。例えば、この注射で痛みが取れたら、この病気の可能性があるということがわかる場合も珍しいことではありません。しかも、そういうことは、検査でもわからないことがあるのです。それに何よりも、痛みは患者さんにストレスをかけ、体力を消耗させていますので、まずは痛みを取ってあげることが大切だと考えています。

ペインクリニックを受診される方は多いのですか?

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内科をメインに標榜しているのですが、ペインクリニックに対応しているクリニックが少ないらしく、「痛み」の緩和を目的に来院される患者さんは多いですね。インターネットなどで調べて来られる方も少なくありません。内科の患者さんはこの近在の方が多いのですが、ペインクリニックの患者さんは、名古屋市外からも来院されています。開院するときは、地域医療を一番に考えていましたので、内科を中心にと考えていたのですが、思った以上に痛みに悩んでいる方が多かったです。また当院では風邪や生活習慣病のほか、整形外科の疾患についても幅広く診察していますので、一緒に診てほしいと希望される患者さんも多いですよ。

地域医療の中で、クリニックが担う役割とは

小さな頃からイメージされていたという地域医療に対するこだわりについてお聞かせください。

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当院の役割を端的に言うと、「入口であり出口である」ということ。まずは一番最初に相談できる場所であり、ここで解決できることは解決し、できないことはより専門性の高いところへきちんと紹介する。それが町のクリニックの役割であると思っています。どういう可能性があって、何科に行くべきか、危険性や緊急性を判断した上で、近隣のクリニックなのか、大病院に行く必要があるかを選別して適切に教えてあげることが大切です。当院では近くの総合病院との連携が密で、検査結果などのフィードバックもすぐにしてもらっています。総合病院には総合病院の役割があるように、当院には当院の役割があるので、日々勉強をしながら、適切な判断・治療を提供できる体制を整えています。

院内処方も、患者にはうれしいポイントです。

ありがとうございます。私は、自分ができることはなるべく自分の見える範囲で行いたいと思っています。例えば当院のつくりも、診察室を中心にして、レントゲン室や処置室、受付などが私の目の届くように配置されています。これ以上大きくする予定は今のところありませんし、この規模でやりたいなと思っています。院内処方もその一つなのです。自分が処方した薬は自分が一番意図がわかっていますし、服薬指導も自分がするのが一番よいのではないかと思っています。調剤もここでしています。それに受付で患者さんが薬について「これどうだったっけ?」といった確認の声が聞こえてきたら、手が空いていれば、出ていってご説明したりもできますので。

患者に寄り添ったお考えが伝わります。最後に、先生が診察において大切にしていることを聞かせてください。

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「話をよく聞くこと」。これに尽きます。患者さんは言いたいことをたくさん抱えていらしているので、まずはお聞きすることが大切だとスタッフにもよく言っています。それと、これは父から教わったのですが、「大丈夫なことは大丈夫だと言ってあげる」ことも大切にしています。今の時代、いろいろなことを考えると勇気が必要な部分もあるのですが、患者さんに安心を与えることも、医師の重要な仕事の一つだと思っています。単に可能性を伝えるだけでなく、しっかり診察し、そのための裏付けとなるような勉強もたくさんして知識を蓄え、確かな診断で患者さんを勇気づけ、安心させてあげる。そんな診療が提供できるように日々努力しています。「自分ができることをやり、かつ自分の手に余るようなことはここにはない」。そういうクリニックをめざしていきたいと思っています。

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