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溝手 秀秋 院長の独自取材記事

みぞて眼科

(安芸郡海田町/海田市駅)

最終更新日:2021/10/12

溝手秀秋院長 みぞて眼科 main

東広島バイパス(国道2号線)の海田中学校入口交差点から北へすぐ、サンフラワークリニックビルという医療ビルの2階に「みぞて眼科」がある。溝手秀秋院長は広島大学医学部を卒業後、JA広島厚生連府中総合病院(現・府中市民病院)や県立広島病院などを経て、2003年に同院を開業。白内障手術をメインに、緑内障、網膜疾患、コンタクトレンズ処方などに対応。地域の学校医としても活動している。技術や知識のブラッシュアップを怠らない向上心の高い溝手院長に、開業までの経緯や今後のビジョンについてじっくり聞いた。

(取材日2020年11月21日)

白内障手術に注力するクリニック

眼科の医師をめざした理由や開業のきっかけを教えてください。

溝手秀秋院長 みぞて眼科1

眼科の医師になろうと思ったのは、学生時代に受けた実習がきっかけでした。実は眼科だけではなく内科と耳鼻科にも興味を持っていて、どの科を選ぼうか迷っていたんです。そんな時に実習で顕微鏡手術を見る機会があって、そのこまやかな技術に感動したことがきっかけで眼科の医師になろうと決めました。卒業後はいくつかの病院で勤務医として働いていましたが、いつしか独自の方針で診療していきたい、定年や異動に縛られずに長期的に患者さんの治療に携わりたいと考えるようになり、2003年に開業しました。誠意をもって一人ひとり丁寧に診察するという思いは、開業当時から変わらず今でも大切にしてます。

勤務医時代に影響を受けた恩師がいると伺いました。

溝手秀秋院長 みぞて眼科2

はい。私には3人の恩師がいるのですが、どの恩師からも多くの技術や知識を教わりました。1人目は、県立広島病院の眼科に勤務していた時にお世話になった長谷部先生です。若い勤務医にどんどん手術経験を積ませてくれるアグレッシブな人で、そのおかげで手術が得意になりました。2人目の恩師は、網膜剥離の手術を専門としている坂田先生です。広島大学医学部の眼科で助手を務めていた時にお世話になったのですが、網膜剥離の手術について多くのことを教わりましたね。3人目は、国立福山病院の眼科に勤務している頃に出会った開業医の三好先生です。白内障の専門家で、学問的な部分を教えていただき、とても勉強になりました。3人の恩師から多くの影響を受けたからこそ、今の私があるのだと感謝しています。本当に素敵な恩師たちに恵まれました。

先生の得意分野とする白内障手術について教えてください。

白内障の原因は加齢だけではなく、他の病気や服用している薬が原因で起こることもあるので、まずは白内障以外の病気にかかっていないかどうかや、患者さんの既往歴をしっかり確認します。糖尿病の合併症として起こるケースもありますし、ステロイドの長期服用が原因となって白内障になることもありますから。患者さんの生活スタイルを確認することも大切ですね。日常生活や仕事に支障はないかとか、今後どのように目を使うかなどを聞き、近視や乱視なども考慮して手術を行います。

一人ひとりに合わせた適切な治療を提案

たくさんの機器が取りそろえられていますね。

溝手秀秋院長 みぞて眼科3

そうですね。ものすごく珍しい機器があるわけではありませんが、適切な診療が行えるように多数の機器を導入しています。新しい機器も一通りそろえていますね。その中でも特に重宝しているのは、目の状態を画像にできる機器です。患者さんにどんな治療が必要なのか説明しやすいですし、治療前と治療中の画像を見比べて治療の経過状態を把握するのに役立ちます。この機器がないと診療できないと思うくらい便利な機器ですね。

どんな患者さんがいらっしゃいますか?

溝手秀秋院長 みぞて眼科4

近隣に住んでいる60~90代の患者さんが多く来院されます。患者さんの7割が高齢者で、白内障で通院する人がいちばん多いですね。白内障手術を受けられる患者さんは70代後半の人が多いですが、人生100年時代と言われている今は、80~90代の患者さんが手術を受けられるケースも増えました。緑内障の治療で定期的に通院される人も多いです。若い世代の患者さんだと、コンタクトレンズの処方や結膜炎、アレルギーで来院される人が多いですね。学校検診で引っかかった子どもが受診することも時々あります。

若い世代に増えている症状について教えてください。

若い世代で圧倒的に多いのは近視ですね。最近では新型コロナウイルスの影響もあって、スマートフォンやパソコンを見る時間が増えたことも要因のひとつかと思います。小さな子どもが近視になることも増えました。近視を防ぐために、生活習慣に気をつけて過ごしてほしいですね。また、カラーコンタクトやつけまつげ、まつげエクステなどを使用している若い女性が、感染症などの目の病気になることも多いです。度数なしのカラーコンタクトは医師の処方がなくても購入できるため、正しい扱い方を知らない人も多くいます。間違った使い方をしていると深刻な状態になることもあるので、説明書どおりに使用することや、定期的に検診を受けることを心がけてほしいです。

技術や知識を磨き、一人ひとりに最良な治療をめざす

今後のビジョンについて教えてください。

溝手秀秋院長 みぞて眼科5

手術の技術をブラッシュアップしていきたいですね。そのためには経験をたくさん積むことが大切なので、毎日の積み重ねを怠らないようにしています。また、新しい知識をどんどん取り入れることも大切ですね。現在は勉強会に参加したり、知り合いの眼科の医師から教えてもらったりして、知識の向上にも努めています。これまでに行った手術の経験や新しく得た知識を生かして、患者さんにとって最良の治療を提供していければと考えています。

プライベートや趣味についてもお聞かせいただけますか?

溝手秀秋院長 みぞて眼科6

趣味はゴルフで、休みの日に楽しんでいます。ゴルフ仲間は医師がほとんどですね。眼科の医師もいますし、クリニック近辺の内科や脳神経外科などの医師もいます。他の科の医師との交流があるおかげで、糖尿病や高血圧などを患っている患者さんを治療する際にスムーズに連携できるのはありがたいです。眼科の医師とは情報交換もできるので、趣味の場が学びの場にもなっています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

緑内障は自覚症状がほとんどないため、40代になったら検査を受けることをお勧めします。緑内障と白内障が併発することもあるため、自分は大丈夫と思い込まないで定期的に検査を受けてください。若い世代では、スマートフォン依存による近視の増加、コンタクトレンズの間違った使い方による目の炎症や感染症などが増えています。放置しておくと症状が悪化したり、場合によっては治らなくなったりと深刻な状態になる恐れがあるため、目の調子が悪い場合や違和感を感じる場合は早めに受診することを心がけてください。

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