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溝手 秀秋 院長の独自取材記事

みぞて眼科

(安芸郡海田町/海田市駅)

最終更新日:2024/10/15

溝手秀秋院長 みぞて眼科 main

東広島バイパス・国道2号線の海田中学校入口交差点から北へすぐ、サンフラワークリニックビルの2階に「みぞて眼科」がある。白内障手術をメインに、緑内障、網膜疾患、コンタクトレンズ処方などに対応。患者にとって最良の治療の提供をめざす溝手秀秋院長は、白内障手術を得意とし、数多くの手術を手がけてきたベテラン医師だ。より良い診断・治療のための設備にもこだわり、先進の機器も一通り取りそろえている。「来院した患者さんが今後も健康的な生活を送れて、来て良かったと思っていただきたい」と語る溝手院長に、同院の特徴や手術について聞いた。

(取材日2024年9月2日)

必要な手術をすぐに実施できる医療体制を整備

院内が広く、設備が充実していますね。

溝手秀秋院長 みぞて眼科1

クリニックビルの中に入っているためコンパクトに見えるかもしれませんが、院内は玄関から見て想像するよりも広く、クリニックは約70坪あります。白内障の手術で来院される患者さんが多いため、手術室や待機室など、安心して手術を受けていただけるように配慮した院内環境となっています。眼科はさまざまな機器がないと精密な検査や治療ができないので、より良い治療のために先進の機器を検討して取りそろえています。最近では、電子カルテと連動するファイリングシステムを新しい機種へアップデートしたことや、手術用機器を増台することで何かあった際のバックアップ体制を強化しました。

こだわりの機器について、いくつかご紹介ください。

病気の早期発見や詳細な検査データを入手するため、多数の検査機器を導入しています。例えば、目の奥にある網膜、脈絡膜、視神経の断層を瞬時に撮影する光干渉断層計は、網膜血管、脈絡膜血管を詳細に撮影することができます。前眼部OCTは、非接触・非侵襲で前眼部の三次元撮影が可能な前眼部OCT。水晶体までの断面像や、角膜の形状を計測する新型の検査装置です。OCTは目の断面図を撮影できるため、穴が開いていたり血がたまっていたりすると、撮影した画像によりすぐにわかります。

こちらでは手術に力を入れているのですね。

溝手秀秋院長 みぞて眼科2

私は、検査による診断だけでなく、手術などの治療まで一貫して、患者さんに貢献したいと考えています。そのため、必要とされる手術は早期に受けられるよう、院内の設備体制を整えているのです。白内障の手術は、当院を開業してから数々の手術実績があります。ホームページにも実績を記載しているので、そちらも見ていただければと思います。都心部にある眼科の方が、手術件数が多いイメージがあるかもしれませんが、当院のような郊外のクリニックは地域住民に高齢者の方が多く、通院できる範囲に手術まで対応できる眼科が少ないこともあり、数多くの白内障手術の対応をしています。

手術を受けられる患者層を教えてください。

手術される患者さんは、最近は70代後半~80代の方が多く、年齢層は上がっていますね。皆さん元気に長生きされる方が増えてきたので、手術年齢自体が上がってきているんですね。白内障手術は非常にポピュラーな治療なので、一定の年齢を越えると多くの方が受けられます。認知症の症状が強く出ている方など、全身麻酔でないと対応できない手術となる場合は、大学病院をご紹介します。

患者の生活スタイルによって、希望をかなえる選択肢を

こちらでの白内障手術の特徴を教えてください。

溝手秀秋院長 みぞて眼科3

白内障の手術は、手術時間が短く、痛みもほとんどないことが特徴です。当院での手術は約15分で完了し、術後は翌日から普段どおり生活できます。メンテナンスも目薬を差す程度なので、多くの人にとっては負担の大きな手術ではないと思います。しかし、目の手術と聞くと怖がる方も多いです。多くの方が局所麻酔で手術を受けますが、恐怖心が強い方は笑気麻酔もお選びいただけます。低濃度の笑気を使うことで眠っているかのようにリラックスできることが望めます。怖いと目をキョロキョロと動かしてしまうなどいろいろな所に力が入ってしまって、手術が難しくなってしまうので、3年前から笑気麻酔も導入しました。60歳未満の比較的若い方は、笑気麻酔を選ばれますね。

眼内レンズについて詳しく教えてください。

白内障手術は、濁った水晶体を人工の眼内レンズに置き換えるもの。水晶体とは、光を屈折させて網膜にピントを合わせるレンズの役割をしています。角膜と水晶体で網膜にピントが合うわけですが、水晶体が濁ってくるのでこれを手術で取る……すると、ピントが合わなくなるんですね。それを合わせるために入れるのが眼内レンズです。眼内レンズはプラスチックなので、厚くなったり薄くなったりしません。人間の水晶体は、年齢が若くやわらかいうちは厚くなったり薄くなったりピントを合わせることができますが、年齢を重ねると固くなり、老眼になってピントが近くなって見えにくくなります。

眼内レンズには種類があるのですか?

溝手秀秋院長 みぞて眼科4

眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。単焦点眼内レンズは、焦点が1点だけなので、遠くにピントを合わせたら遠くしか見えません。方や、多焦点眼内レンズは、光を遠くと近くに分け、焦点を合わせるためのリングがたくさんついています。光の距離に合わせて、見る箇所によって焦点が合うようなつくりなんですね。多焦点眼内レンズの中にも種類がたくさんあるので、最終的にどのレンズを選ぶかは患者さんに決めていただきます。遠くから近くまである程度見えるメリットがあるため、眼鏡をかけたくない方、普段コンタクトレンズの方は、多焦点眼内レンズを選ぶ方が多いです。費用は、単焦点眼内レンズは保険適用となり、自己負担の割合によって値段が異なります。一方、多焦点眼内レンズは保険適用外。選定療養費といってレンズの代金は自己負担しないといけないシステムです。

地域住民の目の健康を支えていく

目の病気を防ぐ方法はありますか?

溝手秀秋院長 みぞて眼科5

加齢が原因の老眼などは、誰にでも起こり得ることです。年齢を重ねて白髪が1本もない人がいないように、目も衰えていくのが普通ですから、男女問わず、40~45歳くらいになると老眼になりやすく、特に近視の人は水晶体が硬くなりやすく、老化が早い傾向にあります。白内障の原因は加齢だけではなく、ほかの病気や服用している薬が原因で起こることもあるので、まずは白内障以外の病気にかかっていないかどうかや、患者さんの既往歴をしっかり確認します。糖尿病の合併症として起こるケースもありますし、ステロイドの長期服用が原因となって白内障になることもありますから。結局は目も体の一部ですから、健康的な食事を取って、規則正しい生活を送る、そうした健康への心がけが目にとっても良いのです。

近況をお聞かせください。

2023年には、東広島・安芸バイパスが通り、県中央部の東広島市へのアクセスが便利になりました。そのバイパスの高架下に当院はあり、東広島方面から来る人や、都市高速を使う人にはより来院が便利になったと思います。また、2020年5月に海田市駅そばに開院した「まりあ眼科クリニック」は、私が理事長を務める医療法人が運営しています。まりあ眼科クリニックの院長は、私が広島大学病院の医局長だった頃に入局された方で、一緒に働いていた先生です。たまたま駅前のドラッグストアや産婦人科・精神科・小児科などが入るクリニックビルに空きがありご縁をいただいたので、当法人として2院体制で運営するに至りました。

読者へのメッセージをお願いします。

溝手秀秋院長 みぞて眼科6

緑内障は自覚症状がほとんどないため、40代になったら検査を受けることをお勧めします。緑内障と白内障が併発することもあるため、自分は大丈夫と思い込まないで定期的に検査を受けてください。目の調子が悪い場合や違和感がある場合は早めに受診することを心がけてくださいね。来院された方が少しでも良くなって「来て良かった」と思っていただけるように、今後も頑張っていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズ/14万円~ ※金額は片眼。レンズの種類によって異なります。選定療養対象となり、保険診療の自己負担金を除いた金額です。

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