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成田 敬介 院長の独自取材記事

腎・泌尿器科 成田クリニック

(大阪市平野区/出戸駅)

最終更新日:2019/12/02

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大阪市営地下鉄谷町線出戸駅から喜連瓜破方面に西へ。長居公園通り沿いにある「腎・泌尿器科 成田クリニック」。平野区では貴重な腎・泌尿器科のクリニックを営むのは日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の資格を持つ成田敬介院長だ。外来で患者と接することに一番のやりがいを感じるからと、この地でクリニックを開業し、腎不全の初期症状であるむくみ、腎性貧血、腎性高血圧を含む慢性腎疾患の診断。そして、腹圧性尿失禁の治療として、電気刺激療法などにも対応している。「地域の患者さんにとって気軽な医療の窓口でありたい」と語る成田先生。ユーモア満点の人柄とドクターとしての熱意を併せ持つ魅力的な人物といえる。そんな先生に地域医療や患者に対する思いなどを聞いた。
(取材日2018年1月22日)

泌尿器科ならではのデリケートな悩みに配慮した診療を

診療の進め方についてお聞かせください。

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腎・泌尿器科というのは誰しも恥ずかしいと思う部位の痛みや症状を改善するもの。皆さん少なからず警戒心というか不安感を持っておられると思います。ですので、どういった手順で診療を進めていくのかを説明いたします。まず、問診票に記入していただきます。問診票には尿の具合や身体の部位でどこに痛みが出ているか、脳梗塞や心臓病、肝臓病といった現在患っている病気を書き込む欄があります。もちろん、お酒やタバコをたしなむか否かなども書いていただきます。そして、尿検査で血尿や尿タンパク、腎機能に異常がないかどうかをチェックするわけです。その上で診察というステップで進んでいきます。

どういった悩みで来院される患者さんが多いんでしょうか。

頻尿や尿漏れなどおしっこのトラブル、尿路結石に前立腺炎、性感染症、EDなど本当にさまざまです。「お仕事は何をされていますか」といったことを質問することが多いですね。現代人は仕事で同じ姿勢とっていることが多いんですね。それが痛みや症状の原因になっていることも多くみられます。また、痛みがあるなら「下腹の左右どちらが痛いのか」と痛みのある部位を細かく質問していきます。尿路結石の場合は背中に痛みが出ることが多いですからね。もちろん、病気を特定する上で触診が必要な場合もあります。患者さんの負担にならないように、テキパキと患者さんとコミュニケーションをとり、スムーズに触診を終わらせられるようにします。

患者さんと接する際に、心がけていることを教えてください。

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なるべく、ざっくばらんに話をするようにしています。もちろん、私がフランクな性格というのもあると思いますが、患者さんのペースを見ながら、症状や痛みを聞き出すようにしています。内向的な方のようなら時間をかけて、ストレートに質問したほうがよさそうな方ならズバリと踏み込みます。人柄を見ながら対応を変えるというのは悪いことのように思われがちですが、私は必要なことだと思っています。患者さんの話を聞き出して症状を特定していき、症状や今後の治療について話していくと患者さんとわかり合えたなという時があるんです。その瞬間が医師としての醍醐味といえます。

患者の理解は治療に不可欠。だから丁寧に説明したい

医師をめざされたきっかけを教えてください。

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まず医師になろうと思ったのはスペシャリストになりたいという想いがあったからです。親戚に弁護士が多いんですが、高校生の頃は、弁護士になるのは何か違うと感じていろいろ考えていました。父が自動車修理工場をやっていて、そこを継ぐということも選択肢にあったんですが、機械いじりというのも性に合わなかったんですね。そんな時に母から私が生まれた時の話を聞いたんです。生後2週間目で、鼠径ヘルニアが嵌頓(かんとん)を起こし命を落としかけたことがあったようです。それを手術でお医者さんが救ってくださったんです。この話を聞いてから、「自分も誰かの力になりたい」と思うようになり、医師という職業が選択肢に入ってきたんです。

泌尿器科を選択されたのはなぜでしょう。

医師を志した時から専門を決めていたわけではありません。学生の頃に悩んだ際に、ある心療内科の先生が書いた本を読んで救われたことがあります。人と接するのが好きな性格というのもあって、それをきっかけに心療内科という選択肢を考えました。しかし、外科に対する憧れもありました。それは、生まれた時に手術で救ってもらったことが影響しているかもしれません。外科の中でどの科を選ぶかという段階になって、泌尿器科は膀胱や性器だけでなく、ホルモンバランスをつかさどる腎臓などと、外科系の中でも守備範囲が広い。だから、これだなと思ったんです。泌尿器系のがんは治癒率が高いこともあり、やりがいがあると思えたのも大きいですね。

どのようにキャリアを積まれてきたのでしょうか?

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大学を卒業してから腎不全管理を含めた泌尿器科領域の教育が充実している大阪市立大学医学部附属病院の医局に、その後はJR大阪鉄道病院へ。研修医時代は腎不全の患者さんの経過管理なども任せてもらえたこともあって充実感がありましたね。外科の医師としてもいろいろな経験を積みましたし、多くの仲間ができたのもこの時代。大学院の時には腎臓のがんの研究、発見、治療をしていたんです。腎臓ってすごいんですよ。人間の握りこぶしぐらいの小さな臓器なのに老廃物のろ過から血圧をはじめとして体のバランスを調整したりとさまざまな重要な役割を果たしているんです。そういったことも含めて、わかりやすく患者さんの健康のために発信していきたいですね。

腎臓と泌尿器科の専門家として身近なかかりつけ医に

なぜ、この地で開業されたのでしょうか。

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この地域を選んだ理由は2つあります。一つは父の出身がこの地域だということ。それと開業する前にこの近くの総合病院で泌尿器科部長を8年間務めていましたので、私にとってこの地域には親しみがあります。また、長く住まわれているご高齢の方から、最近転居されてきた若い方まで、いろいろな方が住んでいて、下町ならではの落ち着きがあるところも好きです。総合病院に勤めている時代から、患者さんを身近に感じられる外来診療が好きだったんです。患者さんが私の説明で安心してもらえる、そんな時間を過ごすなら、ご縁のある平野でというのが、この地で開業した理由です。

お仕事を離れて休日はどのように過ごされますか?

趣味はドラムです。音楽が好きで大学時代はドラム三昧でしたね。今でも当時から仲のいい先輩たちとフォークロックのバンドを組んでいるんです。みんなドクターなのでなかなか全員が集まって練習できないのがが悩み。といいながら、この間の日曜日はボーカルとギター担当の先輩と一緒にスタジオに入って練習していました。30年ぐらい一緒にやっているのでオリジナルも40曲ぐらいあるんですよ。結構、似たようなテイストの曲が多いんですけど(笑)。ドラムを叩いていると学生時代に戻ったような開放された気分になれるんです。

今後の展望をお聞かせください。

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泌尿器科というのは診療にいくのに、ちょっとハードルが高い印象があると思います。そのハードルの高さを、いかに低くするかが私の役割。これからも地域の患者さん方にとって気軽な医療の窓口でありたいですね。患者さんと身近な距離で、関われるかかりつけ医であるからこそ、血尿などで始まる泌尿器系のがんの早期発見、診断そして治療までを診ていきたいと考えています。どんなことでもご相談いただければ、改善のアドバイスをしたり、適切な病院をご紹介させていただきます。つらい症状に悩んでいた患者さんが「先生の説明わかりやすいわ」と言って得心していただけると一番うれしい。そんな日常の診療にやりがいを見いだしながら、これからも地域医療を頑張っていきたいと思っています。

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