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押領司 謙 院長の独自取材記事

Kids Dental Clinic

(宮崎市/南方駅)

最終更新日:2022/08/16

押領司謙院長 Kids Dental Clinic main

宮崎市中心部から南へ、クリニックやスーパー、飲食店が立ち並ぶ県道367号線沿いに「Kids Dental Clinic」はある。日本小児歯科学会の小児歯科専門医である押領司謙院長は、0~18歳を対象に、年齢や成長に合わせて口腔環境を良好に保つための治療や指導を行っている。診療では生活環境にも注目し、保護者と患者である子どもの両方にアプローチしている。通りからも目につく白い外観の同院は院内も白ベースに木目調が優しい風合いの受付や棚、カラフルな家具が配置された心地良い空間。「子どもが好き」という押領司院長に、診療への思いやクリニックの取り組みについて聞いた。

(取材日2022年7月5日)

子育て世代を応援するデンタルクリニックをめざして

小児歯科医師になったきっかけは何ですか?

押領司謙院長 Kids Dental Clinic1

もともと私の祖父が内科の医師をしていたことも影響していると思います。高校3年生の時に歯科大学を見つけて進路に選びました。松本歯科大学を卒業すると同時に、同大学の小児歯科学講座へ入局しました。研修医時代に小さな子どもからご高齢の方まで幅広く診療を行う中で、子育て世代の診療にもっと取り組みたいと思うようになりました。自分自身も子どもが好きで、診察中の保護者との会話も共感することが多かったので、お子さんの診療に注力するために小児歯科を選びました。

どのような患者さんが来院されていますか?

当院は子ども専門のデンタルクリニックなので、0~18歳のお子さんが対象です。エリア的には宮崎市内はもちろん、清武町・田野町、遠くは日南市からも来院していただいています。近くに宮崎大学があるので、マレーシアなどの外国の方が受診されることもあります。主訴としては、2011年の開業当時は虫歯の方が多かったのですが、今は定期検診や虫歯予防のために通院していただいている方が多いですね。最近は皆さんの口腔環境に対する意識が高いようで虫歯の治療で来院される患者さんは少ないです。また、お子さんの受診に一緒にいらっしゃるお母さんについても、治療は行っていないのですが、歯科検診と、自費にはなりますが歯のクリーニングも受けていただけるようになりました。

開業する際にこのエリアを選んだ理由を教えてください。

押領司謙院長 Kids Dental Clinic2

勤務医時代は長野や熊本にいたこともあったのですが、自分が専門とする小児歯科で開業するなら、やはり出身である宮崎に帰りたいなと思いました。宮崎県は小児歯科が少なく、このエリアで開業することで地域医療にも貢献できると思ったからです。県道沿いなので車で通院される患者さんも多いと思い、駐車場も20台分と広く設計しました。駐車が苦手な方でもストレスなくご来院していただけると思います。駐車場から診察室までバリアフリー設計にしているので、ベビーカーでご来院いただいても大丈夫です。

虫歯を治療だけでなく、その原因になったものを探す

クリニックづくりでこだわったポイントは何ですか?

押領司謙院長 Kids Dental Clinic3

先にお話ししたベビーカーや車いすでもスムーズに来院していただけるようにバリアフリーにしたことと、明るく開放的な雰囲気のクリニックをめざしました。診察室の天井もデザインに工夫をしていて、子どもが診察台に横たわった時に、少しでも安心できるようにしました。設備面では、超音波洗浄機や高圧蒸気滅菌器を使って器具の洗浄・滅菌を行うことで衛生状態を保っているほか、デジタルエックス線装置を導入しており、従来のエックス線撮影に比べて少ない被ばく量で撮影が可能です。また、診療時に不安感や恐怖心が強いお子さんには笑気吸入器を使って診療を受けていただけるように配慮しています。

診療時に心がけていることをお聞かせください。

緊急を要する場合は危険がないように体を押さえて治療を行うこともありますが、基本的なスタンスとしては「子どもを優先」ということを心がけています。また、なるべく削らずに済むような治療を行っています。同時に虫歯になりにくい口腔環境をつくるために、シーラントやフッ素塗布にも力を入れています。中には2歳や3歳で虫歯のために歯が半分くらいなくなってしまっている子どもいます。もし、以前他のクリニックで「治療ができない」と言われたことがあっても、諦めずにご相談ください。小児歯科を専門にしているからこそできる対応があると思っていますので、当院は治療内容が難しいお子さんや、暴れてしまったり、泣いてしまったりするお子さんも大歓迎です。それと、保護者の方が治療内容に納得していると、お子さんも安心することが多いので、治療内容の説明など会話を重視して、保護者とお子さんの両方にご安心いただけるように心がけています。

子どもの口腔環境を良くするために必要なことは何でしょうか?

押領司謙院長 Kids Dental Clinic4

子どもの口腔環境を診る時に大切なポイントの一つに、「保護者の口腔環境はどうか?」ということがあります。保護者の口腔ケアに対する意識が高いと子どもの口腔環境も良好であることが多いのです。また、子どもの口腔環境は、虫歯が1本あるかないかくらいが平均ですが、中には全部の歯が虫歯になってしまっている子どももいます。その時に歯科医師として大切にするのは「なぜ虫歯になってしまったか?」を考えることです。保護者の方との会話を通して、お子さんや保護者の方が不安そうであれば、心理的なケアなどにも配慮しながら対応します。子どもの口腔環境を良くするためには、患者である子どもだけでなく、保護者の方と3者で口腔環境に関する治療やケアについて考えることが大切です。

虫歯を防ぐための啓発活動に励む

良好な口腔環境のために、患者さんにお伝えしたいことはありますか?

押領司謙院長 Kids Dental Clinic5

虫歯予防に関しては、3~4ヵ月に1度のフッ素塗布をお勧めしています。また、乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいので、あらかじめ樹脂で歯の溝などをコーティングするシーラントも行っています。噛み合わせについては、必要に応じてこちらからお声がけすることもありますが、矯正に関しては口腔環境によりアプローチが異なるので、気になることがあればご相談いただきたいですね。あとは、指しゃぶりに関するご相談もありますが、指しゃぶりは歯並びに悪影響を及ぼすので、遅くとも4歳くらいまでには止めさせるようにしましょう。

休日はどのように過ごされていますか?

運動のためにテニスをしたり、他の歯科医師の先生たちと一緒に海釣りをしに鹿児島へ行ったりします。歯科医師の先生たちと過ごす時間を通して、いろんな情報共有もできるのでとても有意義な時間です。自分自身の生活の中で健康のために気をつけているのは、食事です。ラーメンなどを食べるとどうしても太ってしまうので、昼はサラダを中心に選んでいます。テニスをする時に体重が重たすぎると膝に負担が来るので、食事内容には気をつけています。

読者へメッセージをお願いします。

押領司謙院長 Kids Dental Clinic6

治療が必要となる前にデンタルクリニックへお子さんを連れて来てほしいです。まずデンタルクリニックという場所に慣れてもらうことから始めてください。歯ブラシの使い方、お口の中を歯ブラシできれいにしていく感覚などを覚えてもらって、口腔ケアになれてもらうことが第一歩です。もちろん、お子さんの口腔環境について不安に思うことや気になることがあれば気軽に相談していただきたいです。お子さんの中には、恐怖心から暴れてしまう子や泣いてしまって治療が難しい子もいらっしゃいます。しかし、それもお子さんの個性です。当クリニックでは、そのようなお子さんも大歓迎です。将来的には予防のために口腔ケアに通院する患者さんだけにしていきたいと思っていますが、急に痛みが出たときなど、困った時に頼ってもらえるデンタルクリニックでありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/4万5000円~、お母さん対象のクリーニング/3500円

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