CAD/CAMシステムを活用
インハウス方式のセラミック治療
藤崎駅ビル歯科
(福岡市早良区/藤崎駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
歯科治療において注目を集めるCAD/CAMシステム。口腔内をスキャナーで撮影して歯型を採り、そのデータに合わせて補綴物を設計し院内で削り出しまでを行うため、従来よりも短期間での治療が可能だ。そうしたCAD/CAMシステムを駆使し、オールセラミックの補綴物製作に注力しているのが「藤崎駅ビル歯科」。文森健一院長自ら補綴物の設計や製作を手がけ、噛み合わせや色合いなど細部にまでこだわった補綴治療を提供している。「審美性と生体親和性に優れたセラミックで、健康的な美しさを実現したい」と話す文森院長に、セラミックによる補綴治療の特徴やCAD/CAMシステムの利点と治療の流れ、ポイントなどを聞いた。
(取材日2021年5月14日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qセラミック治療のメリットを教えてください。
-
A
一般的な金属の補綴物と比べ、セラミックは白い補綴物のため審美性で優れ、金属ではないため歯科金属アレルギーの患者さんでも安心して治療が受けられます。審美面においては白さの調整が可能なので、ご自身の歯の色に合わせたり、自然な白さを表現したりすることができます。そのため虫歯の補綴治療だけではなく、すでに金属の補綴物を入れている部分をセラミックに替えたいという患者さんもいらっしゃいますよ。セラミックの材料も進化し、サファイアなど宝石レベルの強度を持つものからやわらかいものまでさまざま。患者さん一人ひとりの口腔内の状態や色合いなどの希望に合ったセラミックを選択し、提供できるようになりました。
- QCAD/CAMシステムについてもお聞かせください。
-
A
最も大きなメリットは、その治療スピードです。従来であれば歯を削って型を採り、その型を歯科技工所に送り手作業で補綴物を作ってもらっていたものが、すべてデータで完結できるようになりました。CAD/CAMシステムでは、口腔内をスキャンしたデータをもとに補綴物を設計。削り出しまでを自動で行います。工程が大幅に短縮されるために、最短であれば削ったその日に補綴物を装着することも可能です。費用については、詰め物かかぶせ物か、また、セラミックの材料や色合いのこだわりなどによって金額は変わっていきます。
- Q先生自ら補綴物を設計・製作されるそうですね。
-
A
歯科技工所に製作をお願いすることもできるのですが、天然歯と見分けがつかないレベルの補綴物を作ろうと思えば細部にまでこだわる必要がありますからね。また自分で設計や製作を行うからこそ、緊急時にもすぐに対応することができます。例えばセラミックが割れてしまったとしても、最短で1、2時間あれば応急処置が可能です。加えてセラミック治療を施した方にはアフターフォローもしています。定期的にメンテナンスにいらっしゃっている患者さんに対しては、小さな詰め物で3年、かぶせ物で5年間は補綴物の作り直しに対応しています。これも院内で削り出しまで行うインハウス方式だからこそできることではないでしょうか。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1口腔内を診査診断。必要に応じて治療を行う
-
まずはエックス線検査や口腔内写真の撮影を行い、口の中の状態をチェック。セラミック治療を行う歯の診査診断をもとに、必要に応じて虫歯や神経の治療を受ける。また複数の歯でセラミック治療を希望する場合には、前歯より奥歯を優先するなど安全面を考慮しながら治療の計画を立てていく。
- 2口腔内スキャンでスピーディーに型採り
-
治療を終えたら、補綴物を適合させるために歯を削った後、CAD/CAMシステムの口腔内スキャンで型採り。小さなカメラを口腔内に入れ、削った歯と対向する歯をスキャンしてもらう。基本的には1〜2分程度でスキャンが完了するため、一般的な型採りよりも短時間で終えることができる。
- 3データをもとに補綴物を設計しセラミックを削り出す
-
スキャンしたデータをもとに補綴物を設計。噛み合わせなど口腔環境を考慮して、細かな調整を行っていく。CAD/CAMシステムにてセラミックを削り出し、補綴物を製作。基本的には翌日以降に取りつけるが、当日の装着を希望する場合には追加費用が必要となる。
- 4噛み合わせをチェックし、セミラックの補綴物を装着
-
完成したセラミックの補綴物で噛み合わせをチェック。補綴物をきれいに磨いた上で、患部を乾燥させ歯科用セメントを使って歯に取りつける。治療した歯の表面を確認し、セメントが残っていれば取り除いて終了。1本の接着に要する時間は約30分間。
- 53ヵ月ごとの定期的なメンテナンスで状態をチェック
-
治療後は一般的なメンテナンスと同様に、3ヵ月に一度通院して状態をチェック。セラミックが欠けたり、割れたりしている場合には、補綴物を再製作するアフターフォローを受けることも可能。アフターフォローの期間は3〜5年間で、補綴物の種類によって変動する。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/3万円~、※当日の装着をご希望の場合は治療費+2万円