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齋藤 雅彦 院長の独自取材記事

さいとうハートクリニック

(上尾市/上尾駅)

最終更新日:2019/08/28

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大型商業施設も並ぶ幹線道路沿いにある「さいとうハートクリニック」は、循環器疾患を中心に内科全般を診ているクリニックだ。院内は爽やかなパステルカラーを中心とした明るい内装でまとめられ、天井の高い待合室は窓も大きく開放感にあふれている。そんな温かな雰囲気の中心にいるのは、長年上尾中央総合病院の循環器内科で科長を勤めていた経験を持つ齋藤雅彦院長。丁寧な語り口と柔和な笑顔が、不安を抱える多くの患者の心に安心感を与えてくれそうだ。総合病院と遜色のない診療・検査体制のために64列マルチスライスCT検査装置を導入し、進化し続ける医療知識を常に勉強する齋藤院長に、日々の診療にかける思いから趣味のことまでさまざまな話を聞いた。
(取材日2018年7月17日)

丁寧な説明と検査が生む安心感

先進のCTや検査機器が充実していますね。

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おかげさまでこのクリニックをオープンさせてから6年がたちました。それまでは規模の大きな総合病院の循環器内科で科長をしておりましたので、当時行っていた診療体制をできる限りこちらでも維持していきたいと考え、クリニックには導入事例の少ない64列マルチスライスCT検査装置を入れました。またエコーや心電図など、一通りの検査ができる体制は整えました。心臓の冠動脈を調べることのできるCTは近隣の医療機関からも重宝されています。総合病院などに検査をお願いすると手続きが複雑であったり、予約待ちの期間が長かったりしますので、近くの医院はもとより、この規格のCTを導入していない病院からもご紹介を受けて検査を行っているんです。画像は遠隔画像診断でもチェックしてもらっています。これにより、実際に当院で心臓以外の部分の初期がんが見つかった事例もあります。

広範囲から患者が来ているそうですね。

基本的には近くの方が多いのですが、検査態勢が整っていますので春日部や蓮田、行田など広範囲から来てくださっています。循環器疾患は急激に症状が悪化することがあるため、できるだけ早く検査、診断をして治療を開始する必要のあるケースが多いのが特徴です。その意味でもCTでの精密な検査がすぐにできるのは大変有効ですし、心臓、頚動脈、下肢動脈、腹部と広範囲のエコー検査ができるのもお役に立てていればうれしいですね。患者さんの来院のきっかけとなる症状で一番多いのはやはり胸部痛です。何か体を動かしている時に胸の痛みを感じる「労作時狭心症」は、わかりやすい典型的な発作です。ここで注意が必要なのは、しばらく動くうちに痛みがなくなったと感じることがある点。それは体が痛みに慣れてしまっているだけかもしれません。また、寝ている時などに急に胸が痛くなったら危険サインです。すぐに受診、または救急車を呼ぶ必要があります。

日々の診療におけるポリシーを教えてください。

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とにかく患者さんに安心してご帰宅いただきたいですね。当院はご高齢の患者さんが多いのですが、中にはお若い方で狭心症を疑って来られる方もいます。まずはお話を伺って、必要な検査をして診断をするわけですが、明らかに心臓やその他の臓器などに問題はないと判断できる方でも、どうして問題はないと判断できるのか、その根拠をできる限りお示ししたいと思っています。ただ言葉で「大丈夫」というのではなく、具体的な情報などを示して心から安心してもらいたいのです。そして笑顔でお帰りいただければありがたいですね。ご高齢の患者さんの場合は付き添いでご家族がいらっしゃるケースも多いですが、ご家族に対しても同様です。皆さんを笑顔でお帰しするのが私の仕事です。

循環器疾患は素早い検査と診断が鍵

どのような時に医師という職業の難しさを感じられますか?

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循環器の医師としては先程もお話ししたように、スピーディーさが問われることですね。ちょっとした判断の遅れが重篤な発作につながることもありますから。その点が難しいところでもあり、大きなやりがいでもあります。また総合病院で診察していた時は、明らかに何らかの循環器の疾患をお持ちの方が紹介されていらっしゃっていたのですが、こちらを開業してからは循環器だけではなく全身症状を診る必要があるため、まさに勉強の毎日です。例えば「おなかが痛い」という訴えにも原因は数多く考えられますので、一つ一つお話を伺って、丁寧に診断する必要があります。

10キロほど痩せられたと伺いました。

近年メタボリックシンドローム、「メタボ」という言葉が市民権を得てきましたが、太っていないことと健康寿命との因果関係がかなりはっきりと証明されています。循環器の疾患の多くも、肥満が悪影響を及ぼすものが多いので、患者さんにダイエットをお勧めすることもあります。そんな時、医師が太っていては説得力がまるでありませんよね。なので一念発起し、食事制限やジョギングなどの運動で10kgほど体重を落としました。今は食べ過ぎないように注意して、ジムで週2、3回トレーニングをしています。患者さんにとって少しでも良いお手本でいられるように、という思いです。患者さん、特に高齢の方はとにかく寝たきりにならないようにしていただきたいですね。少しで良いので、運動を毎日続けてください。私はテレビを見ながら、机に手をついて行うスクワットをお勧めしています。

睡眠時無呼吸症の検査治療にも取り組まれています。

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睡眠時無呼吸症候群の方は多いですね。いびきをかく方は危険信号、などといわれますが、すべてのいびきは要注意サインです。いびきは、いわゆる気道狭窄により起こります。程度の差はありますが、いびきをかく方の7~8割程度の方は睡眠時無呼吸症候群が疑われます。また睡眠時無呼吸症候群は、心臓にも大きな負担をかけてしまいます。無呼吸が即、心臓疾患につながるわけではありませんが、心臓や脳に疾患を合併している場合もありますので、早めに受診したほうが良いでしょう。

病気は予防することが大切。そのための検査

なぜ医師に、それも循環器の道に進まれたのですか?

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父親が消化器の医師でしたから、私も医師の道へ進み、当初は消化器の勉強をしていました。そんな中、循環器の素晴らしい先輩との出会いがあったんです。リーダーシップのある方で、とても尊敬できる憧れの存在でした。その方に惹かれて循環器の勉強をしていくうちに、その奥深さや難しさ、やりがいなどに魅了されていきました。また循環器疾患は命に関わる疾患でありながら、治療で治ることも多く、いわゆる「治療のしがい」があるように感じられたのも理由の一つです。自分が一生懸命治療に取り組むことで命を救うこともできる、という点がこの道に進む後押しをしてくれましたね。

印象的な患者とのエピソードはありますか?

開業してからのことですが、ある男性が胸の痛みを訴えられて当院に来院されようとされたそうです。奥さまが車の運転をしてこちらに向かわれましたが途中で容態が急変。奥さまが車を駐車場に乗り入れるやいなや飛び込んでこられまして「主人が息をしていない!」とのこと。私とスタッフが飛び出して診てみるとすでに心肺停止の状態でした。急いでAEDを活用し、私が心臓マッサージを行いながら救急車の到着を待ち、救急隊員とともに蘇生術を施し、なんとか病院へ搬送していただきました。後日、ご本人が自分の足で元気に歩いて当院にお礼を言いに来院してくださった時には、本当に心の底からうれしく、医師になって良かったと実感しましたね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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総合病院で勤務していた頃は「病気を治療する」ということが中心でしたが、当院は「できる限り予防する」ということを診療の中心に据えています。だからこそ胸の痛みやいびきは早めに受診していただきたいのです。心筋梗塞にならないように、胸部痛を早く治療しましょう。狭心症にならないように動脈硬化の予防をしましょう。動脈硬化にならないようにメタボをなんとかしましょう。そういった知識を広めていくのが当院の使命でもあります。そのために症状の原因を素早く突き止めることができるよう、検査機器もそろえております。予防こそが肝心です。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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