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澤田 幸男 院長の独自取材記事

澤田肝臓・消化器内科クリニック

(宝塚市/山本駅)

最終更新日:2022/01/27

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阪急宝塚線の山本駅から徒歩3分。立派なビルの2階に開院する「澤田肝臓・消化器内科クリニック」を訪ねた。エレベーターを降りると広い待合スペースがあり、右手が受付。まるで総合病院の内科の一角が出現したような造りとなっている。院長の澤田幸男先生は、肝臓内科が専門。肝臓は病院受診のイメージがあるが、気軽にクリニックで診てもらえるのもうれしい。「C型肝炎は薬の服用で改善がめざせるのに、若い人はなかなか薬を飲みたがらない」と悩んでいるという澤田院長。患者の希望にできる限り寄り添う治療を、と考える優しさから悩むことも多いようだ。そんな澤田院長に、この地に開院することになったきっかけから今後の展望まで、じっくりと聞いた。

(取材日2021年12月16日)

発がんリスクをゼロに近づけるために啓発する

長くこちらで開院されていますね。どんな患者さんが来院されますか?

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当院は2012年2月に開院しました。地域にお住まいの方はもちろん、私が兵庫医科大学の出身で、長く宝塚市立病院にも勤務しておりましたので、その頃の患者さんもいらっしゃいます。家族ぐるみでとか、検査を受けたご主人が次は奥さんを、お友達を紹介、というケースなどもあり、患者さんとのつながりが広がっていっている感じがしますね。最近は、元気な高齢の患者さんも増えました。90歳から95歳ぐらいの方でも、元気に歩いて来院されます。

消化器の中でも先生のご専門はどの分野でしょうか?

肝臓内科です。開業医では珍しいかもしれませんが、B型、C型肝炎などの少し専門性の高い疾患の治療や検査も、当院では行っています。今は医療が進歩し、C型肝炎は薬の服用で改善がめざせるようになりました。一方でB型肝炎は、若い人ほど発がん率が高いとされていることが特徴です。症状も急激に悪化し、具合が悪いことに気づいて受診したときには、肝臓がボコボコになっているというケースも多いので要注意です。発がん抑制のための薬も出てきましたが、若い人は服用を嫌う人が多いのが残念です。また、最近では脂肪肝の方も増えています。健康診断などで指摘される人のほとんどがこれです。原因は体型ではなく体質で、完治につながる有用な方法は今のところ見つかっていません。肝臓の炎症を抑えるための薬や、肝臓の働きを良くするための薬を使用した治療を継続して行います。元気だからと放置しないで、早めに受診することをお勧めします。

多くの方が内視鏡検査を受けに訪れていると伺いました。

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かなり先まで予約が入っている状況ではあります。院内にはトイレを5つ設置し、更衣室、シャワー室もそろっています。胃・大腸内視鏡検査は、鎮静状態で患者さんがうとうととしている間に終了しますので、苦痛はほとんどないと思います。胃の内視鏡検査では、経鼻カメラよりも経口カメラを希望される方が多いですね。小さなポリープは検査中に切除できますし、血圧、心電図、心拍、呼吸を計りながら施術します。万が一という状態になっても、救急処置設備とスタッフがたくさんおりますので、安心して検査を受けていただきたいですね。当院ではピロリ菌除去にも注力しています。ピロリ菌での発がんリスクはゼロにはなりませんから、1年に1回は受診されたほうが良いですね。

自分の手に負えるのかどうか、冷静に判断する

診察において、心がけていることを教えてください。

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ここで診られるのか診られないのか、自分の手に負えるのか、病院へ送る必要があるのかの見極めをすることです。血便症状の患者さんに内視鏡検査をすることさえ、難しい場合があります。もし腸内で大出血が起きれば貧血に陥り、最悪の場合、心臓が止まる可能性もあります。「おなかが痛い」と歩いて受診された患者さんでも、実はおなかの中の血管が破れて危ない状態、ということも考えられます。以前、お子さんが腹痛で受診されたことがありました。かかりつけのクリニックが休診で「点滴をしてほしい」ということだったのですが、あまりにも痛がるので、炎症反応の検査をしたところ、異常な数値で。そこですぐに連絡を取り、専門の医師に診てもらったことで、適切な治療につなげることができたということもありました。

患者さんへの対応で気をつけていることは?

医療用語にパターナリズムという言葉があります。簡単に言うと、患者さんの意思に関係なく、患者さんの利益のためとして医療従事者が代わって意思決定する、というものです。私はどうしてもそれができなくて、まずは患者さんの言うことを聞きますね(笑)。ちゃんと最後まで、責任を持って診察したいという気持ちも強く、病院へ紹介する時も紹介状を書くだけではなくて、専門の医師を選びます。転勤するという患者さんだったら、どの駅を利用するかも考えて病院を探し、病院のホームページから症状に合った医師を選んで、その先生宛てに紹介状を書くこともあります。これは私が病院で勤務していた経験からわかるのですが、宛先がなければ手の空いている医師にお任せということになりがちですから、適切な医療につなげられるよう、紹介先にもこだわっています。

こちらにはどのようなきっかけで開院されたのですか?

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知り合いの方から「内科のクリニックを運営してくれる人を探している」と相談されたことがきっかけです。あまりにも困っていたので、お話を聞いていたら、どんどんと話が進んで開院することになりました。実は、私の父が大阪で開院していましたので、将来はそこを継ぐつもりで、開院はまったく考えていなかったのですが。この土地のオーナーさんから建設を任された会社の取締役に、ひどく気に入られてしまって(笑)。「先生の言うとおりのビルを建てる」と言われ、設計士さんまでやって来たので「この人たちは本気だ……」と腹をくくりました。最初はこの場所の広さが気になっていたのですが、その取締役に「先生、広いところは狭くできるけれど、狭い場所は広くできないよ」と叱られまして。じゃあ、この場所にまるで病院の一角を持ってきたようなイメージで造ってください、とだけリクエストして仕上げていただきました。

「患者さんに怒ってはいけない」父の言葉を胸に刻んで

先生のご経歴についても伺います。

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父が循環器内科医でしたので興味もあり、私も循環器の分野に進もうと思っていました。ところが父から「おまえは消化器をやれ」と言われて、兵庫医科大学の4年生の頃には消化器内科の教授とお話をする機会もあり、消化器内科に決まっていました。将来は父のクリニックを継ぐつもりだったこともあり、大学に長くいさせてもらって消化器内科助手、病棟医長、非常勤講師、消化器科部長兼内視鏡室室長、臨床教育教授も務めました。大学というところは教育も仕事の一環ですから、研修医や若い医師の指導もしてきましたが、私が指導を受けていた時代とは全然違いましたね。昔は見て覚えろという雰囲気で、内視鏡の研修にしても、担当医師の横に注射器を持って立っているだけ。1時間に1回ぐらい薬剤を注入して終わりで、中で何が行われているのかも見えません。研修というより、修行です(笑)。今はすべてがカメラで見えますから、若い医師もどんどん成長しますね。

先生は、お父さまの影響が大きかったのですか?

私は長男なので、父との接触は兄弟の中でも一番長いですし、影響を受けました。父は陸軍士官学校の出身だったこともあり、とても厳しい人でした。祖母に「医師になれ」と言われて医師になりましたが、当初はあまりなりたくなかったように思います。でも父は、患者さんにはとても優しかったですね。「患者さんに怒ったらいけないよ」「開業医をつまらないと思ったらいけないよ」という言葉が、今も記憶に残っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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父のクリニックを継いで開院するのではなく、ここに自分のクリニックを開院して良かったと思っています。開院当初は「広いなあ。大丈夫かなあ」と不安にもなりましたが、この場所で、自分の思いどおりの診療ができていることに、今ではとても感謝しています。これからも変わりなく、信頼されるクリニックをめざしていきます。お体に不調を感じたり、気になることがありましたら、何でも気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピロリ菌除菌/2万2000円

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