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高塚 洋二 院長の独自取材記事

元町たかつか内科クリニック

(横浜市中区/元町・中華街駅)

最終更新日:2019/08/28

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元町・中華街駅から徒歩約1分、横浜の観光名所である山下公園と横浜中華街に挟まれた場所にそびえ立つ高層ビルの2階に広がるクリニックモールで13年の間、診療を行ってきた「元町たかつか内科クリニック」。バス利用にも便利な場所だけに、近隣住民だけでなく、隣接する西区や南区、中には都内や静岡県から訪れる患者もいるという。開業当初に比べ、今では待合室がいっぱいになってしまうことも多くなったため、順番待ちシステムを導入したほどだ。その秘訣を探るため、高塚洋二院長にさまざまな話を聞いた。(取材日2018年12月14日)

生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群の治療に注力

どんな患者さんが多いのですか?

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ほとんどの患者さんはやはり地域の方ですが、ここは交通の便が良いので隣の区からもいらっしゃいます。もともと近隣に住んでいて引っ越し、月1回くらいのペースで通われている他県の方もいますね。通院の理由でいえば、生活習慣病が圧倒的に多く、中高年では高血圧、糖尿病、脂質異常症がほとんどと言っていいでしょう。数年前からは、睡眠時無呼吸症候群が増えています。この病気によって血中の酸素不足が続くと、将来的に心筋梗塞や脳梗塞、突然死など重大な疾患に発展する可能性があることが、マスコミでもずいぶんと取り上げられました。そのため、一般にもだいぶ認知されてきたようで、「睡眠時無呼吸症候群の検査はできますか?」と問い合わせをいただくケースが増えました。

睡眠時無呼吸症候群の原因は? どんな症状が現れますか?

寝ている間、呼吸が間欠的に止まるというのが睡眠時無呼吸症候群です。呼吸が止まる主な原因は、酸素の通り道である気道が狭くなること。そのため、太っている方の病気というイメージがあると思いますが、原因はそれだけではありません、高血圧や糖尿病、心臓病のある人に比較的よく見られることも知られています。家族に指摘されて自覚することもよくありますが、日中に激しい眠気に襲われる、睡眠時間は十分とったはずなのにすっきりしない、朝起きた時に頭痛がする、などの症状で気づく場合もあります。当院では、高血圧と関係が深いので、高血圧の治療で来院した患者さんには「呼吸が止まっていると言われたことはありませんか?」と尋ねて早期発見につなげています。

どのように治療するのでしょう?

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まず睡眠時無呼吸症候群かどうか判断するために、睡眠中の血中酸素濃度を、検査機器を装着して調べます。以前は、ひと晩病院に泊まって検査していたので入院が必要でしたが、現在は自宅で調べることができるようになりました。治療法には、治療用マウスピースの装着や外科的療法などいくつかありますが、空気を送り続け気道を広げる機器を睡眠中に用いる、CPAP療法が普及しています。当院では、提携している治療機器業者が患者さんのご自宅まで出向いて機械を設置し、その場で使い方をレクチャーしています。睡眠時無呼吸症候群の治療を行うと、日中のどうしようもない眠気が治まったり、頭がすっきりして活動できる、頭痛が治まるなどのメリットが期待できます。

診療のベースは病気ではなく「人を診る」こと

診療にあたって心がけていることは何ですか?

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1つは、患者さんを総括的に診るということです。表面に現れている症状も重要ですが、それだけでなく、職場や家庭環境、個人の特性などその方の背景までできる限り掴むこと。そうすることで、一人ひとりに合ったより良い治療をめざしていけるようになります。もう1つは、総括的に診ることにも関連しますが、人を診るということです。私の母校である東京慈恵会医科大学の設立に大きな役割を果たした高木兼寛氏の唱えた理念に、「病気を診ずして病人を診よ」というのがあります。私の医師としての根幹は、まさに人を診るということにあるなと思うんです。当院を医療法人にした際に「人診会」という名称をつけたのも、病気より人を診ることをずっと大切にしていきたいと考えたからです。

患者さんが非常に多いですが、先生の診療方針に共感する人が大勢集まっているのかもしれませんね。

それはわかりませんが(笑)、開業して2、3年目くらいからコンスタントに多くの患者さんが来院するようになりました。2診の曜日も作ったのですが、どうしてもお待たせすることが多くて、いつも申し訳ないなと思っています。増えた理由は、自分ではわかりませんが、患者さんからはよく「ここに来ると何でも言える」「話をよく聞いてくれる」と言っていただけます。例えば、大学病院にかかってお薬をもらっても、その後に当院に来て「飲むように言われたけど、本当に飲んで大丈夫?」と確認しにいらっしゃる患者さんもいます。「どれも大丈夫な薬ですよ」とお伝えすると、先生が言うならとその日から飲み始めるので、それだけ信頼してもらえているのかなと感じますね。

あまりに患者さんが増えすぎて、順番待ちシステムを導入したと聞きました。

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待合室で長時間お待たせするのが申し訳ないということと、当院の外にあるクリニックモールの共有スペースでお待ちいただく場合スタッフが呼びに行くので院内が手薄になるということから、外からでもご自身の順番がわかるシステムを導入しました。一度受付をしていただけばスマートフォンで今の順番がわかるので、外で買い物したり食事したりすることもできます。順番まであと4名になったらシステムが自動でお電話し音声でお伝えするので、うっかり順番確認を忘れることもありません。また、インターネットが閲覧できる環境があれば、ご自宅や外出先でも順番待ちシステムと連携した待ち人数の掲示板を確認いただけます。おかげでシステムが稼働して以来、目に見えて待合室の患者さんが減りました。

移り変わるセオリーに対応するため日々勉強を怠らない

医師としてのポリシーを教えてください。

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常に勉強を怠らないということです。患者さんには医学的・科学的根拠のある治療を提供しなければなりませんが、これまで正しいと言われてきた治療法が、実は180度違っていた、などということがよくあります。たとえば、ケガをして皮膚を挫傷したら消毒と乾燥が以前は当たり前でしたが、現在は流水で傷を洗った後は湿潤絆創膏などで乾燥させないほうが治りが早いというのが常識になりました。こうした常識の転換についていくためにも、医師というのは一生勉強しなければならないなとつくづく感じています。実際、臨床の現場ではセオリーが通じないことがよくあるので、「教科書に書いてあることに従っていれば大丈夫」という安穏としていられない状況の連続ですからね。

先生のストレス解消法はなんですか?

私にとっては剣道ですね。1対1で相手に対峙して、お互いの持てるすべてを出し切ることで得られる技の向上、心の鍛錬と充実感は他では得られないものだと思います。稽古が終わり全員が横一列に正座し、黙想した後頭を深々と下げて礼をすると、身も心も清々しく、何よりのリフレッシュとなります。これが私のストレス解消法です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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開業から13年、地域の方を中心にたくさんの患者さんに通っていただいていますが、今後も長いおつき合いができたらと思います。患者さんの大半は、生活習慣病の治療でいらっしゃいますが、当院の役割の1つはもちろん、病気になってしまった方を治療すること。そしてもう1つは、大事にならず小事で済ませることと考えています。例えば、高血圧を治療すれば、脳出血や大動脈破裂を防げます。糖尿病なら血糖値をコントロールすることで、糖尿病性網膜症による失明や、血管障害による下肢切断などに至らずに済みます。今後は、大事を小事でおさめる、予防的な医療にも積極的に取り組んでいきたいですね。予防の一環として、当院では専門の医師による上部消化管内視鏡検査を行い、これまで何十人もの方の胃がんを早期発見してきました。気になっている方は、ぜひご相談ください。

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