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安保 肇子 院長の独自取材記事

茅場町こころのケアクリニック

(中央区/茅場町駅)

最終更新日:2021/10/12

安保肇子院長 茅場町こころのケアクリニック main

東京メトロ東西線・日比谷線の茅場町駅から徒歩1分の場所にある「茅場町こころのケアクリニック」。暖色系ライトの落ち着いた待合室、ローズを基調にした診察室、ウッディーなインテリアのカウンセリングルームと、クリニックらしくないアットホームな雰囲気が漂う。オフィス街という立地だけにビジネスパーソンの患者が多く、安保肇子(あぼ・はつこ)院長もこれまで働く人のメンタルケアに力を入れてきている。最近では、ADHDに悩む社会人の受診も増えているという。同クリニックは、英語での診療や近隣への往診と、診療の幅が広いのも特徴だ。いつも笑顔で迎えてくれ、やわらかな語り口の安保院長に話を聞いた。

(取材日2019年12月5日)

まずは患者の話に耳を傾けることを重視

ローズ色のカーテンや赤い椅子など、優しい雰囲気の診察室で気持ちが和みます。

安保肇子院長 茅場町こころのケアクリニック1

ありがとうございます。あまりかしこまって診察室らしくならないよう、友人の家にちょっと相談に来たような雰囲気でお話しできればと思ってコーディネートしました。白衣を着ていないのも同じ理由です。特に心療内科はおみえになるまで葛藤される方も多いのでなるべくリラックスしていただけるよう工夫しています。気軽に悩みごとを相談に来た、という気持ちでお越しいただけるといいのですけれど。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

茅場町という土地柄もありますし、私自身が働く方のメンタルヘルスに力を入れていることもあり、やはりお仕事をされている方が多いですね。もちろん働いている方ばかりではなく、子育て中の主婦の方、ご高齢の方なども来ていただいています。ビジネスパーソンの方は、労働時間の長さや職場の人間関係が原因で適応障害やうつを抱えていらっしゃる患者さんがほとんどです。お薬は必要最低限に抑え、なるべく時間をとって患者さんのお話をゆっくり伺うことに重点を置いて診療を進めています。お薬は使わないということではなく、症状によっては使用したほうが良い場合もありますから、上手に使っていければと考えています。

診療の際は、どのようなことを心がけておられますか。

安保肇子院長 茅場町こころのケアクリニック2

押しつけがましくならないようにということはいつも心がけています。ここにおみえになるということは患者さんが何か吐き出したいことがおありになるわけで、まずはお話に耳を傾けるのが私の役割だと思っています。特に初診の患者さんにはたくさんお話ししていただいて、すっきりしていただければと思います。そして診察を重ねて少し人間関係ができてきた時に、アドバイスができれば。それもなるべく押しつけがましくならいよう、受け入れやすいよう、お伝えするようにしています。また受付では、患者さんのプライバシーに配慮して、お名前は呼ばずスタッフが患者さんのそばまで行って診療を案内しています。

女性の先生は話しやすいのではないでしょうか。

女性の患者さんの場合は同性の医師のほうが話しやすいというのはあるかもしれませんね。男性の患者さんの中には口数が少なく、こちらからさりげなく話題を振らないとお話しいただけないこともありますが、患者さんによっていろいろです。どなたにも「ここに来て良かった」「話せて良かった」と思っていただけるよう診療しています。来院して気持ちが軽くなったと思っていただければうれしいですね。

近年増えている社会人のADHDにも適切な対応を

最近は企業でもストレスチェックが重視されていますね。

安保肇子院長 茅場町こころのケアクリニック3

2015年から従業員数50人以上の事業所には年1回のストレスチェックが義務づけられています。ストレスチェックを受けられて改めてご自身のストレスを感じられる方もおられるかもしれません。ストレスチェックをお受けになった後、会社に面談を申し込むのは気がひけるけれど、一度どこかに相談に行きたいなどと考えている方もおられるでしょう。当クリニックでは、自費にはなりますがストレスチェック後の相談を行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。企業の人事労務関係の方々に対しても、社内にメンタルの不調を起こされた社員さんがおられる場合、今後の対応に関する相談などもお受けしています。また、しばらく休職していた社員さんが復職可能かどうかといった判断も当院で行っています。

この頃は社会人の発達障害も話題になっています。

そうですね。最近では、社会に出ていろいろ困ったことに直面なさったことで、初めてADHDと診断されるケースがとても増えています。子どもの頃はさほど問題にならず、大人になり社会で仕事をするようになってから、ADHDの症状でお困りになっている方が多いですね。例えば、仕事でケアレスミスばかりしてしまう、作業を先送りして締め切りや納期に間に合わない、すぐに気が散って集中できない、思ったことをすぐに口に出してしまう、などといった症状にお心当たりのある方は、ぜひ一度相談に来ていただければと思います。複数の心理検査やカウンセリングなどによる面談をさせていただいて診断し、その方の特性に合わせて適切な対応に努めています。

こちらでは外国人の患者さんの診察や、往診もしていると伺いました。

安保肇子院長 茅場町こころのケアクリニック4

心療内科ということに加えて言語の問題もあり、外国人の方を診ているクリニックは都内でも少ないように思います。ここでは私が英語での対応ができますので、これからさらに力を入れたいと思っています。ホームページなどで見つけておいでになる患者さんは、欧米に限らず世界各国、いろいろな国の方々です。もちろんビジネスパーソンもいらっしゃいますが、そういった駐在員のご家族の方、あるいは旅の途中で具合が悪くなったという方などさまざまです。外国の方だからということではありませんが、やはりインフォームドコンセントはきちんと、ということは心がけています。往診は近隣に限られてしまいますが、クリニックの昼休みの時間など、うまくスケジュールの調整ができれば行っています。1歩も外へ出られない、いわゆる引きこもりの方もいらっしゃいますので、そういう時はこちらから、ということでしょうか。まずは電話でご連絡くださればと思います。

つらい症状をなるべく早く楽にしたい

お忙しいと思いますが、どのようなことでリフレッシュなさっていますか?

安保肇子院長 茅場町こころのケアクリニック5

毎日本当にバタバタしていますので、寝る前に好きな小説を読んだり、DVDを見たりが気分転換になっています。好きな作家の作品については、テレビドラマになっているようなものは読破していて、今は新たに発掘された作品を楽しんでいます。気分転換は重要なんですよ。ストレスを抱え込みすぎないように、1日のわずかな時間でもいいですから、自分だけの時間を持つことは必要ですね。自分にとって楽しいことだったら何でもかまいません。仕事から完全に離れる時間をつくることは皆さんにお勧めしたいですね。

心療内科を受診することをためらっている人にアドバイスをお願いいたします。

ためらう気持ちはわかりますが、心療内科はそんなに怖いところではありません。受診したからといってすぐにお薬を出すことはしませんし、いろいろな方がいらしています。ご自分で、つまらないこと、些細なことと決めつけずに、まずは気軽にお訪ねください。「ずっと眠れずに3年間も辛抱していた」というお話を伺ったりすると、もっと早く来てくだされば、と思います。内科で診てもらってもどこも悪くないのに吐き気がする、食べたいものが思い浮かばない、最近仕事の能率が上がらない、などといった症状にお心当たりがあるようでしたら、一度足をお運びになってはいかがでしょうか。

最後にこれからの抱負をお聞かせください。

安保肇子院長 茅場町こころのケアクリニック6

患者さんのおつらい症状をなるべく早く楽にして、社会復帰のお手伝いができればうれしいですね。目標とするのはダラダラ長引かせない治療です。あらゆる病気にいえることですが、患者さんは早く良くなりたいという気持ちをお持ちだと思います。もちろんゆっくり焦らずに、が大原則ですけれど、なるべくそのご希望に添えるような治療をしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ストレスチェック後の医師面接指導/1万5000円~
企業でメンタルヘルス不調の社員が発生した場合の相談(1件)/1万円~
※すべて税抜き価格となります。

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