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藤田  宜是 病院長の独自取材記事

地域医療機能推進機構 横浜中央病院

(横浜市中区/石川町駅)

最終更新日:2020/01/09

20200109 bana

「独立行政法人 地域医療機能推進機構 横浜中央病院」は、「温かい心と気配りの医療」を基本理念に、従来からの急性期医療に加え、地域包括ケア病棟を開設して慢性期医療も担う病院だ。2015年に就任した藤田宜是病院長は「トップダウンでなく、現場の意見をしっかり聞く」ことを心がけながら、救急受け入れ体制の強化と、高齢化社会に対応した地域包括医療の充実に努めてきた。循環器内科では横浜市立みなと赤十字病院との連携で急性期治療後の心臓リハビリを実施し、また地域から紹介された多様な患者を確実に受け入れるために、診療科の枠を超えた総合診療科にも対応するなど、高度急性期病院と地域の開業医、施設をつなぐハブ病院としての役割をめざすという。患者中心の医療と、職員の働きやすい環境づくりの両立にも心を砕く藤田病院長は、就任祝いの胡蝶蘭を今も病院長室で大切に育てている。「光や水があれば、小さくてもきれいな花が咲く。どんな患者さんも適切な医療や介護で幸せになってほしい」との言葉が、藤田病院長の思いを象徴しているようだ。そんな藤田病院長に同院の特徴や展望を語ってもらった。
(取材日2019年10月3日)

地域や専門機関をつなぐハブ病院をめざして

まず、こちらの病院の成り立ちや概略を教えてください。

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当院はもともと全国社会保険協会連合会を運営母体とする病院でしたが、2014年から地域医療機能推進機構(JCHO:ジェイコー)が直接運営する病院となりました。急性期医療に加え、地域包括ケア病棟を開設し、地域一体型の包括医療の中核病院として活動しています。当院は、北側の官庁街やオフィス街、南側の本牧や山手の住宅街、東側の中華街、西側は生活弱者の人も多い寿町という4つのエリアの中心に位置していますので、多様な患者さん、さまざまなニーズにきめ細かく対応しています。特に外国人患者さんの受け入れに力を入れ、中国語(北京語)、韓国語、英語の3ヵ国語に対応が可能で、中国人の医療通訳も4人在籍しています。医療通訳は独自の研修を受けて守秘義務も理解した上で診察にも同席しています。中国人を数多く診療する病院として、他施設からの見学も増えています。

診療面にはどのような特徴がありますか。

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何か特別な診療を目玉にするのではなく、求められる医療を適切に提供できるようにしたいと考えています。そこで急性期医療では循環器内科、消化器内科、交通外傷に対して医師やスタッフを増員し、受け入れ体制を整えてきました。診療科の枠を超えた初期対応を強化し、救急処置のみに止まらない医療をめざしています。循環器内科は横浜市立みなと赤十字病院との連携を深め、同院で手術を受けた患者さんをICUから直接受け入れ、心臓リハビリを行い、社会復帰につなぐ体制を整えています。また同院の医師が当院で診療を担当し、手術などが必要な患者さんは、同院で手術を行う連携もしています。施設間だけではなく、診療科でも連携している形です。また多様な患者さんに適切な医療を責任を持って提供するために総合診療を行い、診療科の枠組みを超えた診療を実践しています。

地域連携の中で果たす役割についてお聞かせください。

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当院は2014年に地域包括ケア病棟を開設し、急性期治療に加え、地域包括ケアの中核病院としての機能を果たしてきました。最近では高度急性期病院と地域の開業医、介護施設等とのネットワークがスムーズに機能するようになり、高度治療が終わった患者さんを当院で受け入れ、さらに次の病院や施設に紹介し、最終的にはかかりつけ医による在宅医療をバックアップするという循環を行っています。総合診療科も地域連携の窓口として機能しています。登録医専用の端末も用意して、かかりつけ医の先生が気軽に患者さんの状態を確認し、当院の主治医と意見交換もするなど、地域医療支援病院として単なる情報共有を超えた連携をしています。私は「顔の見える連携」を進化させた「医師のキャラクターまでわかる連携」と呼んでいます(笑) 。

病院としての今後の展望についてお聞かせください。

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当院は公的な役割を果たすべき病院ですから、民間病院があまり積極的ではない分野や、行き届かない分野を担い、社会に役立ち、存在価値を生み出していく使命があります。その意味でも、外国人の患者さんの受け入れをさらに充実させたいですね。横浜に来られる外国の方に適切な医療を提供することで、国際貢献にも役立ちたいと考えています。また病気を予防する観点から、健康検診施設では検査結果をお知らせするだけでなく、異常がわかったケースが確実に治療に結びつくようなアプローチを行いたいと考えているところです。また臨床研修指定病院となりましたので、明日の医療を担う人材を着実に育てていきたいですね。そして医療だけでなく、介護や福祉も充実させていくことに加え、まだ構想段階ですが、医療機関としてもっと環境への配慮が必要ではないかと考えて、行政に働きかけ、大学との協働も模索しているところです。

最後に地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

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私たちは、患者さんが本当に望まれていることを引き出し、患者さんが満足して幸せになるための医療をご提供し、必要な介護や福祉につなぎたいと考えています。そのために、登録医の先生方や近隣の医療施設・福祉関係の方々との連携を深めて、地域の皆さんが安心して暮らせるネットワークの中核になりたいと考えています。これからも地域の皆さんに信頼され、必要とされるように、大上段にかまえずに、身近な皆さんのニーズに合わせて進んでいける病院にしていきたいと思っています。病院窓口には病気のことだけでなく、健康のことで困ったことを何でも相談していただける看護師の外来を設けています。訪問看護も24時間対応で行っていますので、高齢のご家族のことや在宅療養でお困りの際は、ぜひご相談ください。心の上でも垣根のないバリアフリーの病院にしていきたいと心がけていますので、積極的に活用していただきたいと願っています。

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