全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 北海道
  3. 札幌市手稲区
  4. 稲積公園駅
  5. 医療法人社団優仁会 あきデンタルクリニック
  6. 佐々木 昭人 院長

佐々木 昭人 院長の独自取材記事

あきデンタルクリニック

(札幌市手稲区/稲積公園駅)

最終更新日:2021/10/22

佐々木昭人院長 あきデンタルクリニック main

稲積公園駅より徒歩10分ほどの場所にある「あきデンタルクリニック」。院長の佐々木昭人先生が近隣小学校の学校歯科医を務めていることもあり、地域の子どもたちを中心に患者のネットワークは年々広がっている。「歯科の範囲に含まれることは全部対応しています」と朗らかに語るのは、院長の佐々木昭人先生。歯科に関することは何でも相談できる「総合歯科」をめざし、日々診療に励んでいる。基本があるからこそ技術の進歩に正確に対応できると語る佐々木先生。コミュニケーションを重視した堅実な診療スタイルに、信頼を寄せる患者は多い。その背景にある、歯科医師としての強い思いに迫る。

(取材日2021年9月11日)

スタッフの家族も来院する、アットホームな歯科医院

開院までの経緯をお聞かせください。

佐々木昭人院長 あきデンタルクリニック1

僕はもともと、当院の前身である角谷歯科医院の勤務医でした。その後、2010年に僕が院長として継承するにあたり「あきデンタルクリニック」という名前になったという経緯があります。実は僕の父も市内で歯科医院を開いていて、いずれそこを継ぐんだろうなと漠然と思っていたんです。何年かは外で学び、それから父と一緒にやるつもりで経験を積んでいました。ところがある日、こちらの前院長がお忙しくなり、代わりを務められる歯科医師を探しているらしいと父から声がかかったんです。当時は経験も浅く悩みましたが、独り立ちするチャンスでもありますし、いろいろなことにチャレンジできそうだと思い引き受けることにしました。当初は苦戦しましたが、院内掲示を工夫したり、もともと通われていた患者さんの治療をしたりするうちに軌道に乗り始めて現在に至ります。

以前は市街地にお勤めだったそうですが、このエリアの患者さんの印象はいかがですか?

住宅街だからこそだと思いますが、人とのつながりがきっかけで来てくださる方が多いです。この地域の小学校の学校歯科医も務めさせていただいているんですが、そちらに通われているお子さんだけではなく、今後そちらに入学される保育園・幼稚園児のお子さんもよくいらっしゃいます。親御さん同士のつながりがあるので、待合室で偶然会って声をかけ合う光景を目にすることも多いです。患者さんからの紹介でいらっしゃる方も多いですし、ほとんどのスタッフがご家族やご両親を連れてきてくれるのも当院の特徴だと思います。自分の職場に身内を連れてきてくれるのはありがたいことですし、信頼してくれている証だったらうれしいです。

スタッフの皆さんはどんな方々ですか?

佐々木昭人院長 あきデンタルクリニック2

当院は担当歯科衛生士制で患者さんとの距離が近く、お一人お一人の気持ちをしっかりくみ取ってくれていると思います。みんな患者さんの家族構成やペットのこと、作っている野菜のことなど、僕が知らないことまでよく知っているのでいつも驚かされます(笑)。治療の主役になるのは患者さんですが、そこに携わる機会が一番多いのは歯科衛生士さんです。僕も含めて定期的に歯周病の勉強会などに行き、共通認識を持った上で患者さんと接してもらっています。僕一人では歯科医院は回りませんから、スタッフが一番の宝物です。なるべくスタッフ側の目線で考え、みんなが気持ち良く働けるような環境にできるよう心がけています。

技術が進歩しているからこそ、基本に忠実な診療を

先生の診療方針を教えてください。

佐々木昭人院長 あきデンタルクリニック3

説明をきちんとさせていただき、患者さんのご希望も伺った上で治療を進めるようにしています。なぜその治療をするのかを理解し、納得した上で治療に臨んでいただきたいからです。患者さんが「本当はこうしてほしい」「言いたいけど言えない」というジレンマを抱えるのはよくあることだと思います。実際、僕自身も病院でそういう経験をすることがあるくらいです。だからこそ、自分の患者さんには極力そういう思いをしてほしくないと考えています。

患者さんへの説明はどのようにされているのでしょうか。

例えば歯が痛むという主訴だからと言って必ずしも虫歯が原因であるとは限りません。歯周病かもしれませんし、噛み合わせが原因かもしれません。場合によっては生活習慣や癖のヒアリングもして原因を探るケースもあります。そうすることで患者さんは痛みの原因を理解してくれるとともに治療に対して前向きになってくれることが多いと思います。その上でその部位だけの治療を希望されるのか、口腔単位での治療を希望されるかのカウンセリングを行い治療期間や費用、材料の違いなどをお話しして治療を開始していきます。歯科の治療は長期間に及ぶことも少なくないので、患者さんにも治療のゴールをイメージしてもらって一緒に頑張ってもらいたいと考えています。

歯科医師にとって大切なことは何だと思いますか?

佐々木昭人院長 あきデンタルクリニック4

結局は基礎に尽きると思います。今は技術が進歩して、便利な器具、器械も次々に出てきています。もちろん技術の進歩は大切なことですし、当院でも必要なものは徐々に取り入れなくてはいけません。ただ、どんなに道具が進歩しても歯を削るなどの処置は今でも僕らの手に託されています。考え方が古いかもしれませんが、その基礎ができないのに器械を頼るのは違うと思うんです。まずは基本に忠実に、歯科医師として当たり前のことを丁寧にやるのが何よりも大事だと考えています。

今後の展望についてお伺いします。

クリニックの規模を大きくしたいとか、そういうことは考えていません。僕のやるべきことは、患者さんが困ったときに足を運べる場所としてこのクリニックを守っていくことです。現状維持をするためには、同じことだけをやっているわけにはいきません。筋肉量を維持するには多少の負荷をかけてトレーニングをしなければいけないように、上を見続けなくてはいけないんです。最新のトピックを吸い上げながら、当たり前のことを高い水準で提供し続けられるよう常に気を引き締めていたいと考えています。もちろん、歯科医師としてはずっと成長していきたいです。診療をしていると、自分の成長とともに気づけることが徐々に増えていくのがわかります。勉強会などで他の先生の考え方にもふれて、自分の枠を広げていければと考えています。

頼りがいのある、地域の「総合歯科」をめざして

先生は、いつ頃から歯科医師を志すようになったのでしょうか。

佐々木昭人院長 あきデンタルクリニック5

小学校の卒業文集に、将来の夢は歯科医師と書いていました。ただ、当時は明確に「なりたい」と思っていたわけではないはずです。父は歯科医師、母は元歯科衛生士という環境で育ったので、単純に他の仕事を知らなかったんだと思います。父の歯科医院は実家とは別のところにあり、日頃から父が仕事をしている姿を見ていたわけではありませんでした。朝仕事に行って帰ってくるので、感覚的には会社勤めのお父さんとそんなに変わらないと思います。それに、僕は親から歯科医師になれと言われたこともありませんでした。テニスに夢中で部活のために学校に行くような子でしたし、かっこよく語れるような動機はないんです。でも、歯科医師にならなければよかったと思ったことは一度もありません。だから、きっとこの道に進んで正解だったんだと思います。

ご両親は、自分の選んだ道に進んでほしいとお考えだったのでしょうね。

そうですね。僕も同じスタンスで、自分の子どもたちに歯科医師になってくれたら良いなとは思っています。ですが今は職業の選択肢が本当に多種多様です。正解も王道もない時代ですから、自分のやりたいことをやればいいと思います。僕は親の仕事は継ぎましたが職場は継いでいませんし(笑)。子どもたちに継いでほしいと強いるつもりもないので、ここは僕が歯科医師を続けていける限り守っていきたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

佐々木昭人院長 あきデンタルクリニック6

医科は皮膚科なら皮膚科というようにそれぞれ専門がありますが、歯科は多くの場合大きくまとめてくくられます。当院では歯科の範囲に含まれることはすべて対応していますので、「とりあえずあそこに行けば解決してくれる」という地域の総合歯科的な存在として浸透できればうれしいです。決して放り投げることはないので、お口の中に関して困ったことがあれば「あきデンタルクリニック」まで何でもご相談ください。明るく元気なスタッフたちとともに、患者さんとしっかりコミュニケーションをとりながら診療をさせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/5万円~、セラミックを用いた補綴治療/3万3000円~

Access