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木村 将之 院長の独自取材記事

オリオン歯科

(尾張旭市/尾張旭駅)

最終更新日:2019/08/28

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尾張旭市の「城山公園」交差点近くに、素朴なレンガ張りの「オリオン歯科」はある。院内は全室個室で治療のエリアとメンテナンスのエリアに分かれており、木村将之院長のこだわりがうかがえる。院長は「幼少期のうちに、一歩先を見据えた教育を行い、将来的にも健康に過ごせる体づくりをサポートすることが、今の時代の歯科医師の役割」との考えで、時間をかけた予防医療とメンテナンスに注力している。「年齢を重ねても、自分の歯で噛める人を増やしたい」と語る木村院長。その強い志や実際の取り組みについて語ってもらった。
(取材日2017年3月9日)

口腔内の健康をサポートする新しい価値観を重視

開院されるにあたって、こだわった点はありますか?

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クリニックの外観はデザインの流行にとらわれることなくシンプルにと考え、「ドイツの田舎の歯医者さん」をイメージしています。特に院内の設計はこだわりました。受付を挟んで左側はメンテナンスのエリア、右側が治療のエリアに分かれます。メンテナンスエリアには4室、治療エリアには2室、それぞれベビーカーも車いすもそのまま入っていただける広い個室を用意してあります。もう1つ、診察台のない、洗口コーナーとキッズスペースだけのキッズ専用診療室もありますので、ベビーカーに乗ったまま診療を受けることも可能です。

先生のご経歴について教えてください。

大学卒業後、碧南市民病院に3年、名古屋市内の一般歯科に1年半ほど勤務し、2012年に開院しました。曽祖父、祖父、父と歯科医師で私は4代目になります。約100年続く歯科医師の家系なんですよ。開院するなら、町の中心部より定住している人の多い郊外で患者さんと長くお付き合いしていきたいと考えていたのですが、たまたま尾張旭市にご縁があり、この場所で開院しました。曽祖父や祖父の頃とは、求められる歯科医師の役割が変わってきていると思います。これからは健康サポートに力を入れる時代。自分自身としてはさらに一歩先を見据えないといけないと考えており、4代目としてその意味で責任を感じています。

先生はもともと口腔外科がご専門なのですね。

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碧南市民病院では、内科など他科から依頼されて入院患者さんを診療することもありました。衝撃的だったのは、たとえ病気が治っていても歯がなくて食べられないと退院できない、という現実でした。逆に、口腔外科の患者さんで、がんで顎の骨を取った人でも歯が残っていて食べられれば退院できるのです。高齢になっても健康な自分の歯できちんと噛めるようにしておかないと大変なことになる、これは大きな問題だと思いました。そこで自分が、大病院よりも患者さんに身近な一般歯科でこの問題に取り組もうと思い、市民病院を退職して一般歯科に勤務しました。そこで患者さんのデータを取ってみたところ、ほとんどの人が「再治療」だということに気が付きました。入れ歯やインプラントも含め、皆さん治療を繰り返しているんです。それなら、自分の歯を長く使うための指導が一番大切ではないか。そう考え、この場所を指導の実践の場にしたいと考えました。

幼少期からの呼吸と歯並びを含めた段階的な指導が必要

子どもの虫歯予防で心がけていらっしゃることは何ですか?

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自分の実体験を交えながら、ご家庭でやりやすい方法などをご提案するようにしています。特に第一子の子育て中だと、親御さんも初めてのことばかりで右も左もわかりません。そんな時に歯磨きはこう、離乳食の食べさせ方はこう、と言っても難しいものと思います。ですので、私の家族で実践してきたことを患者さんにお話しするんです。例えばうちの上の子は、3歳になるまで砂糖の入ったおやつを食べませんでした。「お麩」がおやつで、戻さずそのままバリバリ食べていましたね(笑)。幼稚園に行くと甘いおやつをいただく機会も増えますが、それは外での楽しみで家にはないことを覚えさせるべきです。ただ、子どものおやつをコントロールすることは難しいので、実際にはその子のリスクに合わせた教育を行います。今は簡単な唾液の検査と食事の問診で、そのリスクを知ることができるんですよ。

他にはどんなことをお考えですか?

最初に言った「一歩先を見据える」という意味では、歯だけではなく、正しい呼吸法や姿勢をアドバイスしていくことも必要になってくると思います。当院のキッズ専用診療室では子どもの遊ぶ様子を見ながら、口が開いたままなっていないかどうかなど確認することができます。口呼吸だと将来歯並びに影響しますので、保護者の方に早めにお伝えしています。必要ならば矯正治療をして歯並びをきれいにし、セルフケア、プロフェッショナルケアをしやすくして歯周病も虫歯もない状態で20歳まで成長していく。そうすれば一生、口のことで困ることはほとんどないはずです。歯が健康であれば、歯肉病と関連のある糖尿病や心臓病の人を減らすことにもなります。早くから予防に取り組むことで、高齢になっても健康でいられる人を増やしていきたいと思っているんです。

高齢になった時のためにも、子どもの頃からの予防は大切なのですね。

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はい。昔は寿命が60歳ぐらいでしたから、多少歯を失っても大した問題ではなかったと思うのですが、今は寿命が延びた分、10代から削ったりして治療を繰り返してきた歯を80歳まで持たせることは困難です。ですからやはり10代で削らないように、予防はその前の幼稚園から、あるいはもっと遡って、赤ちゃんの頃から取り組むことが有効です。スウェーデンの予防歯科のプログラムは生後半年から19歳まで、いつどんな指導をするかが決まっており、当院ではそのプログラムを取り入れています。妊婦健診で来られた方には、「生まれて半年ぐらいで下の歯が生えてくるから、連れて来てね」と話し、高齢の方には「自分は治療して大変だったでしょう。お孫さんは小さいうちに早く連れて来てね」と伝えます。

20~50代では質の高い治療とメンテナンスが重要

成人後の方へのアプローチにも特徴があるのでしょうか?

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すでに何かしらの治療を受けたことがある場合が多いため、どうしても時間はかかることと思います。20~50代の、いわゆる働き盛りの年代で大切なことは、再治療を防ぐこと。治療を繰り返せば、それだけ歯の寿命が短くなってしまいますから。ですので、自費治療を含めた質の高い治療の提供も視野に入れ、口腔内を評価していきます。食習慣や将来的な病気のリスクなどを踏まえて現在のお口の状態を知り、過去の原因の追究と未来の予測を考察していくのです。そして患者さんに対してリスク評価ソフトを用いて科学的根拠に基づいた教育を行って理解を得る取り組みもしています。また、この年代の男性は仕事優先になりがち。引退後に歯がボロボロになってから歯科医院に来ても遅いのです。それに働き盛りの人こそ、きれいな口でいたほうが周りからの評価も高いのではないかと思いますからね。

60歳を超えた人についてはではどのようなアプローチをされますか?

60歳以上の方に関しては、入れ歯をされている方が増えてきます。ですが、うまく噛めていない方が多く、まずはうまく噛めるようにする事が大切になります。ですので、入れ歯だけでなく、場合によってはインプラントを含めた質の高いアプローチが必要になります。自分の歯で噛めなくて、お困りの方でも適切な治療を行い、メンテナンスを続けていけば、もう一度、食を楽しみながら生活することも可能です。ですので、お困りの方は1度相談に来ていただきたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

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これまで予防歯科に軸足を置き、診療に励んできました。それを今後も続けていきたいと考えています。ですが一方で、医療人として、急性期の治療から遠ざかってきていることに、少し寂しさを感じるようになってきました。もちろん、トラブルがないに越したことはありません。しかし、歯のことで困っている人はまだまだたくさんいると思います。これはまだ構想段階ですが、ゆくゆくは訪問診療にも取り組めたら、と考えているところです。在宅で介護をされている場合、ただでさえやることが多い中で、お口の中の管理までしっかり行うのは、なかなか難しいことと思います。私は病院勤務時に内科の医師と協力して患者さんの病態管理を行った経験もありますし、ご高齢で持病を抱える患者さんの口腔管理の経験も、生かせる部分が多いと思います。外来診療で予防歯科を、訪問診療で口腔内管理を行う、そんな二本柱で地域の医療に貢献できたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

唾液検査/3000円(税抜)

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