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大橋 俊郎 理事長、谷 知久 院長、大橋 暁 副院長の独自取材記事

大橋・谷整形外科

(岐阜市/西岐阜駅)

最終更新日:2024/12/06

大橋俊郎理事長、谷知久院長、大橋暁副院長 大橋・谷整形外科 main

岐阜県庁の南側に位置する「大橋・谷整形外科」は、人工股関節・膝関節置換術と関節リウマチ治療に特化した有床診療所だ。人工関節置換術を専門とする大橋俊郎理事長と、30年近く理事長に師事してきた谷知久院長が2011年に開業し、2022年には理事長の長男である大橋暁副院長が加わった。専門的な設備がそろうことに加え、経験豊富な看護師や理学療法士が活躍しているのも同院の魅力の一つで、入院から手術、リハビリテーション、退院までを手厚くフォローし、患者の社会復帰を支えている。患者やその家族がより良い暮らしを続けられるようにできる限りの力を尽くす3人に、同院の特徴や診療にかける思いを聞いた。

(取材日2024年4月1日)

人工関節手術と関節リウマチ治療に特化した診療所

開業までの歩みをお聞かせください。

大橋俊郎理事長、谷知久院長、大橋暁副院長 大橋・谷整形外科1

【大橋理事長】1975年に朝日大学歯学部附属村上記念病院に入職し、人工股関節・膝関節手術に力を注いでいました。そこに谷院長が赴任されたのが1992年。谷院長とともに移った山内ホスピタルでは整形外科開設に携わりました。そして、東海圏における人工関節手術のトップをめざすとともに、以前から取り組んでいた関節リウマチの専門的な治療を提供したいという考えがふくらみ、2011年に「大橋・谷整形外科」を共同開院する運びとなりました。
【谷院長】私はもともと麻酔科が専門ですが、人工関節手術に造詣の深い大橋理事長のもとで整形外科とリウマチ治療の専門性を磨いてきました。村上記念病院の時代から支えてくれる看護師も少なくなく、中には人工関節メーカー勤務を経て当院に入職するために看護師免許を取った人もいるほどです。

診療環境のこだわりや、設備の特徴などをご紹介ください。

【大橋理事長】病床は19床すべて個室です。加えて、手術室で用いられる中でも上位の清浄度といわれるクラス100の無菌室を2室備えるなど、人工関節の大敵である感染症から患者さんを守るための環境を整えています。検査設備も充実させ、1.5テスラMRI、64列マルチスライスCT、新型の全身用骨密度測定装置を備えています。当院では60代前後の女性の患者さんには基本的に骨密度検査を行い、必要に応じて骨代謝マーカーを含めた血液検査を実施しています。骨粗しょう症の原因の一つであるビタミンD欠乏を調べる検査にも対応しています。骨粗しょう症は遺伝的因子があり、骨粗しょう症の患者さんのご家族にも検査をお勧めしています。

診療体制について教えてください。

大橋俊郎理事長、谷知久院長、大橋暁副院長 大橋・谷整形外科2

【大橋理事長】2022年に長男が副院長に就任し、医師3人体制になりました。全員が日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持っていますが、関節リウマチは谷院長がメインで診療にあたり、日本整形外科学会整形外科専門医でもある私と大橋副院長が主に整形外科を担当しています。診療では、薬物療法やリハビリなどの保存的加療によるアプローチを第一とし、進行状況を踏まえて手術を検討します。手術は医師2人と看護師4人のチームを基本とし、谷院長には全身麻酔や自己血輸血の管理を併せてお願いしています。外来診療、そして入院から手術、リハビリ、退院まで、患者さんが安心・安全に社会復帰できるようチーム一丸となってサポートする。それが、私たちのめざすところです。

専門性に特化した診療所の強みとは何でしょうか?

【大橋理事長】専門的な設備、人材が充実する環境での治療を提供できるという自負があります。一方で、持病のある方は総合病院のほうが受診のメリットがあることもあります。近隣には岐阜ハートセンターや岐阜市民病院があり、いざという時にはスムーズに紹介できるよう日頃から連携関係を築いています。
【谷院長】他院からの紹介も多く、特に関節リウマチは手術が必要な方の紹介をよく受けています。直接ご相談にいらした患者さんに対しては、生物学的製剤を含めた先進の抗リウマチ療法を実施しながら、寛解をめざしていきます。

先進の技術を柔軟に活用し、患者に寄り添う診療を実現

患者さんの傾向について教えてください。

大橋俊郎理事長、谷知久院長、大橋暁副院長 大橋・谷整形外科3

【大橋副院長】近隣にお住まいの方はもちろん、飛騨地方や岐阜県外など遠方から受診される方もいらっしゃいます。やはり多いのは、人工関節手術を受けられる患者さんです。医師の人数が増えたことに加え、新型コロナウイルス感染症の流行がある程度落ち着いたのも重なり、手術を希望される方が増えたように思います。その他、外反母趾の相談も多く対応しています。専門の医師が少ないので、相談しようにもどこへ行けば良いのかわからない方は潜在的にいらっしゃるのではないかと思いますね。
【大橋理事長】日本人女性に多い臼蓋形成不全の方が、40~60代で変形性股関節症を発症するケースがよく見られます。骨格には遺伝的なものもありますから、変形性股関節症の患者さんにはお子さんへの定期的な検査を推奨しています。それと、肩凝りや腰痛など、身近な症状でお悩みの患者さんも多いですよ。

提供される手術には、どのような強みや特徴がありますか?

【大橋理事長】術前・術後ナビゲーションを用いて、患者さん一人ひとりに合った人工関節のタイプ、形、大きさをコンピューターで算出し、手術計画を作成します。それに沿って手術を進めることで、精度と安全性の向上につなげています。手術中には専用のナビゲーションシステムを活用します。リアルタイムで立体的に空間把握し、人工関節を入れる正しい方向や深さをアシストするもので、より精度の高い手術が見込めます。
【谷院長】術前に患者さんから採血した血液と自己血回収装置を使い、自己血のみで手術できることも当院の特徴ですね。
【大橋副院長】最近ではAR技術を使った人工股関節置換術ナビゲーションシステムを導入しました。人工股関節は適した角度で設置しないと脱臼を招く可能性があるので、適切な角度を把握するのがとても重要で、手術の精度アップに非常に役立っています。

手術に不安を覚える患者さんのサポートも重要かと思います。

大橋俊郎理事長、谷知久院長、大橋暁副院長 大橋・谷整形外科4

【大橋理事長】もちろんです。術前・術後、さらには退院後も一貫してフォローし、万が一何かあればすぐに対応できる体制を整えているのも当院の強みです。手術から長い年月がたつと、再手術が必要なことがありますし、痛みを我慢していると手術もできない状態になる場合があります。できるだけ早く対応できるようにするためにも、定期的なコミュニケーションは不可欠です。開業医であれば、診療所がある限り患者さんとのお付き合いは続いていきます。患者さんの担当医として長い期間支えていくのも、当院の役割であると思っています。

保存療法も重視し、より良い治療の在り方を追求する

リハビリの特徴をお聞かせください。

大橋俊郎理事長、谷知久院長、大橋暁副院長 大橋・谷整形外科5

【大橋副院長】1階に外来患者さん専用のリハビリ室、2階に入院患者さん専用リハビリ室を設け、いずれも理学療法士によるリハビリを受けることができます。特に外来で、温熱療法や電気療法といった物理療法以外のリハビリを受けられるのは特徴といえるでしょう。肩凝りや五十肩など、患者さんの相談でも多い肩周りのお悩みは、リハビリで改善が見込めるケースも珍しくありません。2023年末には新たに体外衝撃波治療設備を導入するなど、提供するリハビリの内容の刷新も図っています。

リハビリ設備も充実しているのですね。

【大橋理事長】2019年には関節可動域測定装置を導入しました。動画を撮影するだけで歩行時の可動域の角度、速度などを自動で計測でき、その情報をもとに術後のリハビリ経過を3次元的な把握につながる仕組みです。
【谷院長】リハビリは分析がとても重要で、入院直後、術前、術後、数週間ごと、退院後などと定期的に計測し、経過に応じてリハビリ計画の見直しなどを行います。デジタル化によって正確性や効率性の向上につながったと考えています。他にも、超音波検査機で部位を観察しながら薬剤などを注射し、その後リハビリを行うと改善がより期待できることもあります。リハビリや注射によって改善がめざせるケースも少なくありませんから、なかなか良くならないと悩んでいたらご相談いただきたいですね。

今後の展望をお願いします。

大橋俊郎理事長、谷知久院長、大橋暁副院長 大橋・谷整形外科6

【大橋理事長】今年5月にはAI搭載型のMRIを導入予定です。医療機器も人工関節も、これからもどんどん医療は進歩していきます。新しいものはしっかりと吟味し、患者さんにとって良いと思える治療方法や設備はしっかり取り入れていきたいと思います。そして、患者さんに安心して受けていただける医療をめざしていきます。

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