河合 瞬 院長の独自取材記事
かわい歯科クリニック
(守口市/守口駅)
最終更新日:2025/08/27

大阪メトロ谷町線・守口駅3番出口より徒歩1分、京阪本線・守口市駅東出口より徒歩6分と好立地。この地で多くの患者を迎え入れてきた「かわい歯科クリニック」で診療にあたるのは、院長の河合瞬先生。「かかりつけの歯科医院で気軽にインプラント治療や歯列矯正なども受けてほしい」と、需要の高い歯科診療の技術や知識の向上のために研鑽を続けている。一方で、先代院長の頃から通っている患者も多く、できる限り寄り添いたいという想いから、訪問歯科診療も実施。「地域に根差す歯科クリニックだからこそやるべきこと」を実践しているという河合院長に話を聞いた。
(取材日2025年6月2日)
地域に根差し、患者の人生に寄り添う
3代目院長ということで、地域に根づいた歯科クリニックを継承されましたね。

ここはもともと母方の祖父、吉中光雄が開業していた場所なんです。祖父の自宅も兼ねた造りになっていたので、遊びに行った際によく祖父の仕事を見ていました。祖父は患者さんからも慕われていたので、子どもながらに歯科医師というのは良い仕事だなという想いも漠然と抱いていましたね。父は祖父とは別の場所で開業していたのですが、祖父がそろそろ引退しようとした後、父がリフォームを行い、移転開業。その後、私が引き継ぎました。この場所での開業自体は祖父の代からですが、今のかわい歯科クリニックとしては10年程度、その前に父が別の場所で開業していた時期からカウントすると20年程度というところでしょうか。
地域の印象や患者さんの層について教えてください。
長く住んでおられる方が多いというイメージでしょうか。高齢化が進んでいる地域なので、患者さんもやはり高齢者層が多いです。ただ、大きな企業が近くにあるので、働き世代の方が会社帰りに立ち寄られることもありますし、きれいなマンションも建ち、若いファミリー層も少しずつ増えてきました。当院にもお子さん連れのご家族で来られる方も増えてきて、ありがたいですね。一方で父の頃からずっと通ってくださる患者さんも多く、何か困ったことがあれば気軽に相談していただいています。私が幼少の頃を知る患者さんからは「瞬くん」と呼ばれることもあり、こちらも家族のような気持ちで接しつつ、診療させていただいています。
訪問歯科診療をされているのも、お付き合いの長い患者さんが多いからでしょうか?

当院に長年通ってくださっている患者さんが、ご高齢になっても動ける限りは通院してくださっている姿を日常的に見ています。だからこそ「来られくなったら診療終了」とは到底思えません。当院は地域診療を掲げていますし、これまでと同じように、できれば患者さんの最期まで寄り添っていくつもりで、訪問歯科診療を行っています。訪問歯科診療ではクリニックでできることすべてをできるわけではありません。クリニックによっては口腔ケアのみを行う所もあるようですが、当院ではポータブルユニットを備えていますので、患者さんの状態やお口の状況に合わせて、お一人お一人が望む治療をできるように最善を尽くしています。
納得できる最善の治療を届けたい
クリニックとして力を入れていることはどんなことですか?

現在力を入れているのはインプラント治療ですね、ここ数年、技術と知識をさらにブラッシュアップするために、インプラント治療を専門とする歯科医師の所に毎週行って勉強させていただいていました。歯については、まず一番良いのは自分の歯なので、ご自身の歯をできるだけ残すため、当院では根管治療にも力を入れています。しかし、虫歯や歯周病で歯を失った場合、それに代わるものとしては入れ歯やブリッジなどもありますが、健康な歯を削ることなく、着脱の手間がなく、また噛んだ時の違和感を最小限に抑えるならば、やはりインプラントをお勧めします。インプラント治療はベーシックな治療であればどこでもやっていますが、施術はもちろん施術後の管理がきちんとできないと機能を早々に失うこともあります。当院では患者さんの骨の状態などを見極めながら、その方に合った適切な診療を心がけています。
矯正歯科についても、独自の取り組みをされていますね。
矯正は専門性の高い診療ですが、当院でも若年層の患者さんが増え、需要も高まっているところです。通常、矯正は矯正専門の歯科クリニックで行うか一般の歯科クリニックに定期的に来る矯正歯科医の診療スケジュールに合わせて受診するという方法になるのですが、当院では私が矯正に必要なデータを取り、それを矯正歯科医に共有して監修してもらう方法を採用しています。いつものかかりつけ歯科に行く気軽さで矯正を受けられるのは、患者さんにとっての負担も少ないのではないでしょうか。また、矯正歯科医の意見が欲しいときには即座に連携もできますし、患者さんのお悩みなどにもすぐにお答えできます。ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正など、患者さんの状態に合わせて提案することができます。
日々患者さんと向き合う中で、何か気づきはありますか?

当院を訪れた患者さんがよく口にされるのが、「こんなに丁寧に説明してもらえると思っていませんでした」というお言葉です。そのことから、やはり患者さんへの丁寧な説明は大切だと感じています。当院では日々の診療において患者さんに安心感を持ってもらえるよう、治療を始める前に時間を取って説明することを心がけています。治療前や治療中にさまざまな悩みや不安が出てくるのは当たり前のことですし、誰かに相談して別のアドバイスをもらうことで、気持ちが楽になることもあります。当院にはセカンドオピニオンの患者さんもよくお越しになるのですが、基本的にセカンドオピニオン時は元の歯科医院に戻ってもらうようにしていますので、気を使わずにお気軽にご相談ください。
困り事を気軽に相談できる歯科クリニックへ
先生が歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。

歯科医師だった祖父の背中を小さい時に見ていたことが、自分の中で漠然と歯科医師になることを意識した最初のきっかけだと思いますね。実は、両親は医師にしたいと思っていたようで、初めは歯科医師になるのを応援されなかったのですが、それなら「自分の好きなことをやってみようかな」と、当時パソコンや工学系のことに興味があり、総合情報学部に進学してAR(拡張現実)の研究をしていました。研究も軌道に乗って、大学院に進学したいなと思い父に進路の相談をしたところ、父からやっぱり歯科医院を継いでほしいという話をされたんです(笑)。悩んだ末に編入試験を受けて歯科大学に入学し、そこから歯科医師への道を歩み始めました。でもまあ、きっと幼い頃に道は決まっていたのかもしれませんね。
診療で大切にしていることはありますか?
私は歯科医師ですので、全身の健康はまず口からという考えで、歯の1本から大事に考えて患者さんに向き合っています。口は食事を取るのに必要な部分ですから、何らかの不調があるとおいしいと感じなかったり、食事を楽しめなかったりするものです。それはその方のQOLに大きく関わる部分でもありますので、やはりお口の中が常に健康であることを大切にしたいですね。また、患者さんによっては、お口の不調の原因が口の中以外の部分にあったということもあります。そんな場合には、病院や他の診療科のクリニックなどと連携して、適した診療が受けられる所への紹介も行っています。専門性を生かしつつ地域連携も取りながら、患者さんにとっての最善の方法を探っていきたいです。
クリニックの今後の展望をお聞かせください。

地域のために役立てたらうれしいなと思っているので、「守口の歯科医院なら、まずは河合先生の所に行ったら良いよ」と、地域の皆さんに言っていただけるような存在になっていきたいですね。どこか痛いから行くというよりも、困ったらまずは相談に行く場所として信頼していただけるとうれしいです。初めていらした方には特に、丁寧にお話を伺って丁寧に説明することを心がけています。よくわからないままに、治療を始めてしまうということはいたしません。まずはちょっと気になっていることのご相談だけでも大丈夫ですので、お気軽にご来院ください。歯を失うことのないように管理していくことが、かかりつけの歯科医院としての最大の役目だと思っています。ぜひご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/36万3000円~、ワイヤー矯正/99万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円~