マイクロスコープと覆髄素材を使用した
歯を残すための根管治療
さかなか歯科
(堺市北区/北花田駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
ひと昔前の歯科治療ではひどく悪化した虫歯や、虫歯菌に侵された神経などは抜かざるを得なかった。しかし近年は新しい技術や材料などの登場で治療が進歩し、それらを残せるようになってきている。北花田の「さかなか歯科」は、マイクロスコープを使いながら、MTAセメントという覆髄素材を用いて、歯を残す治療にこだわっている。ここで院長を務める坂中幸誠院長が、歯を残すことの重要性とそのための先進の治療、そして虫歯にならないための予防の大切さを語ってくれた。
(取材日2018年7月4日)
目次
マイクロスコープとMTAセメントを使った虫歯治療
- Qこちらでは、歯を残すための治療にこだわっていると聞きました。
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A
▲院長をはじめスタッフにも相談しやすい雰囲気
当院の考え方として歯を残すことは、そもそもの大前提なんです。一世代前の歯科治療はすぐに歯を削ったり、神経を抜いたりすることもありましたが、今はもうそういう時代ではありません。例えば歯の神経を取ると歯自体がモロくなりますし、次に虫歯になっても痛みが出ないので、自覚症状がない。そのことで虫歯が悪化すれば、歯の寿命はグンと下がります。当院は治療を開始する前にカウンセリングに充分な時間をとって、治療方針や治療回数、費用面の説明をさせていただいています。そうして患者さんにご納得いただいた上で、治療を開始します。
- Q最近、新たにマイクロスコープを導入されたそうですね。
-
A
▲マイクロスコープを導入し精度にこだわった治療を提供
歯科治療用の顕微鏡であるマイクロスコープを、導入しました。これまでは歯科用ルーペといって、いわば虫眼鏡のようなものを用いて口の中を見ていましたが、これの最大倍率は10倍ほど。ですがマイクロスコープは、最大で30倍にまで拡大できるんです。ルーペでは見えなかったところまで見えるので、治療の精度につながることが特徴ですね。今までは経験に頼らざるを得なかったところもはっきりと見えるので、より細かな治療にもつながります。歯を削る際も、型採りもきれいにできるので、詰め物やかぶせ物をする際の適合が高まる。そのことで、治療後の歯の健康を長く保たせることにつながります。
- Q歯を残すため、覆髄素材にもこだわっているのですか?
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A
▲歯を残す重要性を丁寧に説明する
数年くらい前から歯科治療で使われるようになった、MTAセメントという覆髄素材を当院でも使用しています。これは生体親和性が高いといわれる素材です。今までは虫歯が神経にまで達したら、神経を取るしかありませんでした。ですがMTAセメントでそこに蓋をすることで、それ以上の感染を防ぎ神経を残すことが期待できます。最小限の治療で済んで、なおかつ神経を残せるのはすごいメリットだと思います。最初にお話ししたとおり、神経を抜いた歯は非常に弱くなってしまいます。自費扱いにはなりますが、歯を残すための方法の一つですね。
- Q先進の機器と素材の組み合わせのメリットはありますか?
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A
▲患者の将来を考え先進の治療を取り入れている
問題のある箇所はミリ、場合によってはミクロン単位の世界。そこにマイクロスコープを見ながら、ピンポイントでMTAセメントが詰められるので、良い組み合わせだと思っています。マイクロスコープは保険適用内ですが、MTAセメントは自費扱いになります。また、保険外だと奥歯の神経に関わる治療は、数十万と費用がかかることもあります。費用面もそうですが、神経を残せる可能性が上がることを考えれば、トータル的にMTAセメントを使って治療をする価値は充分にあると思います。
- Q先生が考える予防歯科とは、どのようなつながりがありますか?
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A
▲予防歯科について語る坂中院長
当院が最も大事にしているのは、予防です。「MTAセメントを使って、歯を残しましょう」と言っていますが、根本的には予防をして虫歯にならなければ、そういうことはしなくて済みます。虫歯をゼロにして、定期的に健診に来ていただいてメンテナンスをするほうが、トータル的には医療費がかかりません。歯も削らなくて良いし、寿命も長くなるんです。メンテナンスの基本はセルフケアですが、それだけではどうしても落とせない汚れもあります。それを取り除くのはプロに任せるのが、一番賢いやり方だと思います。MTAセメントなどを用いた治療で悪くなった歯を残すのと同時に、予防の大切さをより浸透させていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはMTAセメント/5万円~