三輪 博久 先生の独自取材記事
湘南みわクリニック
(茅ヶ崎市/北茅ケ崎駅)
最終更新日:2026/10/14
興味を持ったら迷わず学び、診療の際は患者の目をまっすぐ見て話す。茅ヶ崎市の閑静な住宅街にたたずむ「医療法人社団雅樹丸 湘南みわクリニック」の三輪博久先生は、そんな探究心と温かさで地域に根差してきたドクターだ。三重大学医学部卒業後、茅ヶ崎徳洲会病院で数多くの手術と救急に携わり、アメリカ留学も経験。また、超音波の黎明期からこの分野に関わり磨き続けてきた知識・技術と、乳腺専用の3D超音波機器や先進のマンモグラフィといった先進の機器を生かし、精密な検査を提供している。一般内科に限らず乳腺や消化器、甲状腺まで幅広く診る理由を尋ねると「やりたいことをやっているだけなんですよ」と飾らない笑顔を見せる。家族全員で頼れるかかりつけをめざす三輪先生に、クリニックの特徴や診療への思いを聞いた。
(取材日2026年9月3日)
幅広い領域に対応する「家族皆で頼れるかかりつけ」
まずは先生のご経歴と、開業までの歩みを教えてください。

三重大学医学部を卒業後、八尾徳洲会総合病院で内科・外科・小児科・産婦人科・救急科を経験し、茅ヶ崎徳洲会病院で外科の道に進みました。数多くの手術に携わるほかに、湘南地区の救急診療にもあたったり、アメリカへ留学して移植医療と外科研修体制を学んだりしましたね。その後は複数の病院運営にも携わり、湘南東部総合病院では緩和ケア病棟の責任者も務めました。さまざまな経験を重ねる中で、乳腺と消化器という自分が最も関心を持つ分野を軸に、総合診療と専門診療を1つの場所で提供したいと考えるようになったんです。そうして、2012年に開業に至りました。ちなみに、茅ヶ崎は医師になってからの人生の大半を過ごした第二の故郷ですので、「開業するなら地縁のあるこの土地で」と思ったんです。
開業にあたり、どのようなクリニックをめざされましたか?
興味がある領域をどんどん勉強して環境を整えたところ、気がつけば幅広く診療できるようになりました(笑)。ですが実際に、風邪により喉が腫れたのだと思っていたら甲状腺疾患だったり、発熱のほかに膝をぶつけたことも相談したかったり、複合的な症状を抱えている方は珍しくありません。そうした場面の際、一人の医師が一度にすべてを診られるほうが患者さんの負担を減らせるでしょう。当院では内科・外科・泌尿器科を軸に、乳腺や甲状腺、消化器に対する専門的な診療、さらにがん検診にも対応しています。院内での対応が難しいと判断した場合は、適切な医療機関をきちんとご紹介しますのでご安心ください。中学生からご年配の方まで、家族で気軽に相談できるクリニックであれたらと考えています。
患者さんと接する際に大切にされていることはありますか?

電子カルテが普及した今、「先生が画面ばかり見て、こちらを見てくれない」という患者さんのお声をよく耳にします。だからこそ私は、なるべく患者さんの目を見て話すことを意識しています。もう一つ心がけていることは、必要な検査をなるべくその場で済ませることです。検査のために改めて来院する時間を取るのは大変でしょうから、超音波検査や細胞診など、できる限りその日のうちに検査を行うようにしています。また、時間予約制を取り入れて、お待たせする負担を減らす工夫をしています。さらに、患者さんが緊張せずに過ごせる空間づくりを大切にしていて、院内はピンクベージュの暖かい色調で統一しました。ロゴは皇帝ダリア(キダチダリア)という秋の花がモチーフです。青空を背景に、大きく咲く薄紫色の皇帝ダリアの姿に惹かれて選びました。
先進の検査機器をそろえて乳腺や甲状腺を専門的に診る
乳腺の診療では、どのような方が来院されますか?

多くの方が「胸が痛くて、乳がんかもしれないと心配だから」のような不安を動機に来院されます。周期的な痛みはホルモンの影響が多く、乳がんとは関係ないことがほとんどです。実際に乳がんを発症している場合は、痛みではなく硬いしこりとして現れやすいことを知っておいていただきたいですね。当院では胸に関する悩みを理由に受診された方に対して、乳がんの早期発見につなげるために、自己触診のやり方や受診のタイミングについてを必ずお伝えします。また、乳がん検査のために先進のマンモグラフィと乳腺専用の超音波機器を導入しました。従来の機器とは異なる断面からも確認できるので、より病変の見逃しを防ぎやすくなりました。乳がんは女性が最もかかりやすいがんですから、40歳を過ぎたら年に1回の検診を習慣にしていただきたいです。
消化器内科の診療についてもお聞かせください。
消化器内科では、肝臓や胃、大腸の疾患を幅広く診ています。消化器内科の診療時に役立てているのが、超音波機器ですね。私にとって超音波は聴診器のようなものなのです。例えば、「朝から胃が痛い」という訴えがあれば、問診しながらその場で超音波を当てて、膵臓や肝臓、胆嚢に異常がないかを確認。より精密な検査が必要なのかをすぐに判断しています。さらに踏み込んだ検査が必要な場合は、院内での胃や大腸の内視鏡検査をご提案しますので、他院への受診の手間はかかりませんよ。日本消化器病学会消化器病専門医として、症状の相談から検査、治療方針の判断まで一貫して対応できます。私は超音波機器が医療に導入され始めた黎明期からこの分野に関わっており、日本超音波医学会超音波専門医として後進の育成にも携わってきましたので、頼りにしていただけましたら幸いです。
ほかに注力されている分野はありますか?

甲状腺の診療にも力を入れています。橋本病やバセドウ病といった甲状腺のホルモン異常は、意外と発症しているもので、当院の患者さんの約1割は甲状腺に関連した症状を抱えています。「動悸がする」「だるい」「首が腫れている」といった症状がありましたら、ぜひご相談ください。検査ではホルモン値の血液検査と超音波での甲状腺の精査、しこりがあれば針細胞診まで一連の流れで行います。いくつかの検査を行いますが、問診からベッドに横になっていただき細胞診を終えるまで、5分もかかりません。仕事や家事でお忙しい方にも、気軽に診療を受けていただけるでしょう。
何もなくても年に1回、健康を確認するために受診を
幅広い領域に対応するクリニックを支えるスタッフさんについて教えてください。

当院の看護師は、経験豊富なベテランがそろっているので、幅広い診療科への対応力があります。乳腺の検査誘導、泌尿器科の検体採取、内視鏡検査のサポートに加え、発熱患者さんの動線管理もスムーズに対応してくれます。また、迅速かつ円滑に適切な対応につなげられるように、受付時に丁寧に事前問診を行ってくれていますね。さらに、マンモグラフィの撮影は、乳腺について専門的に学んだ女性の診療放射線技師が担当しています。なお、週に1度、勤務医時代から乳腺診療をともにしてきた医師にも来てもらい、診療を手伝ってもらっています。私一人では何もできません。スタッフ全員の力があるからこそ、今の診療が成り立っていると強く感じています。
がんの早期発見のために、大切なことは何ですか?
現在、日本での罹患数は大腸がんが一番だといわれています。ですが、大腸の検査は心理的な抵抗感から、後回しにされやすいのが現状です。治療が遅れて重症化するのを防ぐために、まずは便潜血検査から始めて、必要に応じて大腸内視鏡検査に一歩踏み込んでいただきたいですね。乳がんも含め、がん検診は「何もないから大丈夫」と思っている時期にこそ受ける意味があります。当院では各種がん検診に対応していますので、ぜひ活用していただきたいです。検診を年に1度の習慣にすることが、がんの早期発見・治療への一番確実な道だと信じています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

先ほどお話ししたとおり、特に乳腺の検査は、特に何も症状がなくても年に1回は受けていただきたい。これが一番お伝えしたいことです。乳がんは40~50代で増えていますが、60代や70代でもリスクはありますので、どの世代の方にも意識していただきたいと思っています。また、体のことで少しでも気になることがありましたら、いつでも気軽に相談していただけたらうれしいです。「何科に行けばいいかわからない」「いくつも医療機関を受診する時間がない」、そんなときにこそ当院を思い出していただけたらと思います。中学生からご年配の方まで、家族で相談できるクリニックでありたい。その思いは開業当初から変わりません。これからも皆さんの日々の健康を、この地で支え続けていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは乳がん検診/8800円~

