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多田 大樹 院長、古泉 貴章 さんの独自取材記事

アクリアデンタルクリニック

(多摩市/京王多摩センター駅)

最終更新日:2023/08/08

多田大樹院長、古泉貴章さん アクリアデンタルクリニック main

小田急多摩センター、京王多摩センターの各駅から乞田川沿いの桜並木を歩き、約7分で到着する「アクリアデンタルクリニック」。待合室では色とりどりの観賞魚が泳ぎ、患者の心を和ませる。院長の多田大樹(ただ・ひろき)先生は、全身の健康を考えた歯科治療を実践しており、3年前からは理学療法士の古泉貴章さんとタッグを組み、噛み合わせへのアプローチにも注力している。それに加えて、子どもの顎の発育をサポートするための矯正も得意分野だ。「根本から治療する大切さを一人でも多くの患者さんに伝えていき、それが社会全体に広がっていけば」と語る多田院長。今回は、診療において大事にしていることや、今後の展望について、古泉さんとともに語ってもらった。

(取材日2023年3月23日)

根本の原因からしっかりアプローチする歯科医療を実践

まず、クリニック名の由来を教えていただけますか?

多田大樹院長、古泉貴章さん アクリアデンタルクリニック1

【多田院長】「アクリア」というのは僕が考えた造語で、「水」を意味するアクアと、「きれい」を意味するクリアという言葉を合わせて、「きれいな水の流れ」をイメージしました。清流など水の流れというのは、例えば独り占めしようとしてせき止めてしまうと、よどんで汚くなってしまいます。僕はこれが、人生におけるいろいろなことと同じじゃないかと思っているんです。僕の場合は、特に人との縁やいろいろなことに恵まれて、助けられてきたなと思っています。僕が人からもらったその贈り物を、自分のところで止めて独り占めするのではなくて、次の世代に伝えていったり世の中に還元したりすることができればと思っていて、その中でさらに自分が何かを見つけて成長できればいいなと思って、この名前をつけました。

どのような主訴の患者さんが多いのでしょうか?

【多田院長】地元の方が多いですが、遠方の方も来ていますし、年齢も幅広いですね。多摩センターが住宅地として開発されてから約40年が経過していますが、その頃に引っ越してきた人たちは60~70代でしょうか。ちょうど、それくらいの年齢の方が多いですね。でも最近は、小さなお子さんを育てている若い世代もまた増えてきたように感じています。来院のきっかけは、痛みがあるとか詰め物が取れてしまったなど、本当にさまざまです。虫歯や歯周病、噛み合わせの治療を目的に来院される方が多いですね。

診療にあたって大事にしている点をお聞かせください。

多田大樹院長、古泉貴章さん アクリアデンタルクリニック2

【多田院長】どのような症状で来院した方でも、「全身の健康」という視点から診ることです。実は、歯科疾患と体の病気が関連している例は少なくないとされています。口呼吸をしているかどうかは、口の中や表情などにサインが現れることがよくあるんですよ。そのため、口の中を診て気づいたことがあれば、患者さんにお伝えし、ご希望があればその症状に対応できる医科の先生をご紹介するようにしています。このような診療のベースにあるのは、病巣疾患という概念です。「今ある症状だけを治療するのではなく、根本的な原因を見つけて治療していく」という考え方を、当院の診療では大切にしています。

理学療法士とタッグを組み、患者をサポート

こちらでは、理学療法士と連携して顎関節症へのアプローチをされているそうですね。

多田大樹院長、古泉貴章さん アクリアデンタルクリニック3

【多田院長】理学療法士の古泉さんに月2回来ていただいています。古泉さんは、顎関節症へのアプローチを行う理学療法士です。
【古泉さん】あまり認知されていませんが、実は日本の顎関節症治療のガイドラインにも、理学療法によるアプローチの優先順位は高いと記載されています。ただし、患者さんが理学療法士によるアプローチを受けるには、歯科医師に「必要がある」と判断してもらわなくてはいけません。当院ならば歯科医師と理学療法士がそろっている日もあり、スムーズに対応できるため、患者さんにとってもメリットではないでしょうか。

具体的にはどのように顎関節症にアプローチしていくのでしょうか。

【多田院長】歯科治療と、患者さんの体へのアプローチを同時に行います。具体的には私が顎関節症の方へ噛み合わせ治療をするのと平行して、古泉さんが姿勢や体の使い方のアドバイスやサポートをしていくといったものです。
【古泉さん】理学療法士とは主に病院や整形外科にいるリハビリの先生のことをいいます。実際、私も基本的には千葉の整形外科に勤務していて、そちらが定休日となる木曜日に、非常勤として当院で月2回ほど顎関節症などへのアプローチを担当しています。理学療法士は全身の筋肉や関節の動きを見る運動の専門家です。顎関節症の方はお口の動かし方、また体の使い方にも問題を抱えている方も多く、まずは正しい姿勢をめざすことなどから全身にアプローチしていきます。

顎関節症のほかに、歯列矯正に関しても協働していると伺いました。

多田大樹院長、古泉貴章さん アクリアデンタルクリニック4

【多田院長】近年、顎の発育が芳しくないお子さんも増えています。顎の発育不全は歯並びに影響するのはもちろん、口呼吸にもなりやすいので、できるだけ早く改善しなければいけないと思っています。それは、将来の顎関節症患者を減らすことにもつながるのです。当院での矯正は単に歯並びをきれいにすることをめざすだけではありません。その背景にある全身の問題を解決することを目標にしているので、古泉さんのサポートが重要です。
【古泉さん】口呼吸になっているかどうかは、その子の座り方、立ち方などを見ればある程度予想できます。矯正のほか、口腔機能発達不全症の患者さんの相談にも乗れますので、気になる方は来ていただけたらと思います。

ADHDなどの小児への歯列矯正にも積極的に取り組む

今後の展望についてお聞かせください。

多田大樹院長、古泉貴章さん アクリアデンタルクリニック5

【多田院長】口呼吸が自己免疫疾患を引き起こす可能性があるということは、病巣疾患という概念を背景に、医療関係者の中でも広まりつつあります。虫歯治療などの問診で他の疾患を抱えていることを教えていただいた場合、ご希望があれば提携している耳鼻咽喉科などを紹介することも可能です。口呼吸などが原因の慢性上咽頭炎を治療することが、一つのスタートになったケースを数多く経験してきました。これからも、病巣疾患に基づいた診療をしている先生方と連携していきたいと思っています。
【古泉さん】多田院長の著書で、そのような症例を読み、感銘を受けました。現在、顎関節症について学びたい理学療法士向けの勉強会などを主催していますが、今後とも歯科医師に協力する理学療法士を増やすための活動をしていきたいです。

お子さんの矯正にも力を入れていく予定ですか。

【多田院長】近くに療育センターがあるので、そちらに通っているADHDなどのお子さんもいらっしゃいます。他院で治療を断られたとしても、一度診せてください。確かに治療が難しいお子さんもいますが、そういった場合、当院ではゆっくりと治療を進めます。最初のうちは1ヵ月に1回、歯磨きに来てもらい、「怖くない、褒めてもらえた」という体験を積んでもらって、無理のないベストなタイミングで治療を始めるようにします。
【古泉さん】多田院長はお子さんと接するのがとても上手なんですよ。
【多田院長】どんなお子さんとも、まずは友達になるようにしています。それぞれ個性があって、面白いと感じますね。子どもは大好きです。未来をつくるのは彼らですし、彼らが健康で生き生きとしていなければ、国の未来もありませんからね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

多田大樹院長、古泉貴章さん アクリアデンタルクリニック6

【多田院長】お口のお悩みがあれば、どんな小さなことでも相談に来てください。特に顎関節症は気づいていない人も多いのですが、口を開けるとパキパキ音がする、口が開かないという症状があったら注意してください。また、肩凝り・腰痛・めまい・耳鳴りなどを引き起こすこともあります。原因不明の症状にずっと悩んでいる人なども、一度お話を聞かせてほしいです。
【古泉さん】海外と違い、日本では歯科医師と理学療法士の連携によるアプローチに取り組んでいる歯科はまだまだ少ないのが現状です。顎関節症でお悩みの方もぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~、審美歯科:ホワイトニング上下/3万円~、小児の歯列矯正/16万5000円~

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