瀧本 智朗 理事長の独自取材記事
とも歯科医院
(大阪市住吉区/長居駅)
最終更新日:2022/12/14
大阪市営地下鉄御堂筋線・長居駅から徒歩4分の場所にある「とも歯科医院」は、地域密着で気軽に立ち寄ることのできる街のかかりつけ歯科医院だ。オレンジ色の看板と白の壁のコントラストが目を引く同院は、バリアフリーの広々とした院内と、アットホームな雰囲気が特徴的である。どんな患者にも気さくに声をかける瀧本智朗理事長のキャラクターは近隣住民にも親しまれ、季節のイベントに招待されるなど、普段からよく声をかけられるのだという。先進の医療設備を備え、すばやく丁寧な治療、心のこもった接遇に取り組んでいる瀧本先生に、クリニックの診療や歯科医療にかける思いについて話を聞いた。
(取材日2020年9月15日)
誰にとっても窮屈でなく居心地の良い空間にしたい
ゆったりとした空間が広がるクリニックですね。
小さなお子さんをお連れの方も、高齢の方も、車いすの方も、「狭いから」と窮屈で居心地の悪い思いをしてほしくありませんでした。そこで、当院をつくる時「誰もが気軽に足を運べること」を大切に、ゆったりと快適に過ごせる空間をめざし設計してもらったのです。余計な壁やついたてがないので、ベビーカーや車いすのまま院内に入ることができ、方向を変える際も後退ではなく転回できますよ。
コンセプトは「あなたの街の歯医者さん」だと伺いました。
歯科医院へ訪れる方の中で、「痛い」「怖い」など悪いイメージをお持ちの方は少なくないでしょう。私はそんなイメージをなくし、患者さんが悩みを何でも相談できて、怖いことは怖い、嫌なことは嫌だとはっきりと言える場所にしたいと思っています。そのために、コンセプトを「あなたの街の歯医者さん」と決めて、納得して治療を受けていただくために丁寧な説明を心がけているのです。患者さんにとってこの街にあるのも、足を運ぶのも当たり前の場所となり、帰る時には「来て良かったな」と思ってもらえるように、これからも努めていきます。
歯科医院に対する「怖い」というイメージをなくすために、心がけていることはありますか?
「医者らしくしないこと」、つまり歯科医師と患者さんという関係ではなく、人と人として接することを心がけています。お互いに隠し事をせず素直にお話しして、一緒に笑ったり悩んだりしているのです。時には治療のこととは関係のない、ただの雑談を楽しむこともありますよ。もちろん、無礼にならないようには気をつけていますが、私がかしこまり過ぎないことで、緊張がほぐれて気さくに話してくださる患者さんが多いと感じています。中には、まるで友達のように仲良くしてくださる方もいてうれしいですね。
普通のことを大切に、患者との信頼関係を築く
来院されたすべての患者さんを診療されるそうですね。
ええ。当院では来てくださったすべての患者さんを私が診ています。歯科衛生士が処置をする場合でも、必ず最初か最後に私が状態を確認させていただいているのです。ただ、これは私にとって普通のことで、せっかく歯科医院に来ているのだから、一度は歯科医師が診るべきだと思っています。確かにメンテナンスだけだったら歯科衛生士の処置で十分かもしれませんが、私が声をかけることで相談や質問が出てくることも少なくありませんから。問題が出てきたら、また解決に向けてクリニック全体で取り組んでいく。この繰り返しが症状の早期発見・治療につながるだけではなく、患者さんと歯科医院の信頼関係を築いていくのではないかと思います。
患者さんとのコミュニケーションが非常にうまくいっているのだなと感じます。
ありがとうございます。当院に通っていただいている患者さんは、歯科医院という場所ではなく、私たちスタッフを気に入って来ていただいているように感じています。ですから、私たちは当院を機械的に診療を行うような歯科医院にしてはいけないと考え、良い医療機器をそろえたり、高い技術を身につけたりするのはもちろん、「人」を大切にしているのです。年齢も性別も障害の有無も関係なく、お互いにリラックスして伝え合える関係をめざしています。実際に患者さんの中には「痛い治療をしないでね」とか、「私、歯科医院が嫌いなの」とかざっくばらんに話してくれる方もいらっしゃるんですよ。そう言われたら、私も「ちょっと我慢してね」とか「歯科医院に来てなんでそんなことを言う?」と返しますけどね(笑)。
院内設備も非常に充実していますよね。
患者さんの希望に沿った診療を提供するため、医療機器は充実させました。医療機器をうまく活用することで、患者さんの肉体的な負担、時間的な負担の軽減にもつながりますからね。痛みが苦手な患者さんには針のない麻酔を使用しますし、歯科用CTやデジタルエックス線で治療部分を可視化しながら説明することもできます。また、コンピューター制御によってかぶせ物を設計・製作するCAD/CAMシステムや、歯科用CTなども導入してあるのです。CAD/CAMシステムは待合室にありますので、導入当初は患者さんも珍しがって見ていましたけど、いつの間にか皆さん慣れて見てくれなくなりました(笑)
CAD/CAMシステムはマウスピース型装置を用いた矯正にも活用しているとか。
そうですね。CAD/CAMシステムを使うことで口腔内をスキャンして3Dモデル化でき、それをもとにマウスピース型装置を用いた矯正の過程をシミュレーションしたり、仕上がりのイメージを確認できたりするんですよ。ワイヤー矯正と比べると装置自体がシンプルで、患者さんご自身で着脱が可能なため、食事やケアがしやすく、虫歯や歯周病、口内炎の発生リスクが軽減できるメリットがあります。条件によっては適用できない可能性があるので、興味がある方はまず相談しに来ていただきたいです。
「あなたの街の歯医者さん」をめざして
新型コロナウイルスの流行に伴い、感染症対策が気になっている方も多いと思います。
未知のウイルスに対して恐怖心を抱くのは、当然だと思います。しかし、歯科医院は皆さんの想像以上に滅菌・減菌対策が徹底された空間だということを知っていただけたらうれしいですね。というのも、世の中には新型コロナウイルス以前から唾液や飛沫を通して感染する病気はたくさんあります。もともと歯科医院は、そういった病気を蔓延させることなく診療するための対策をした施設なんです。それに加えて、最近ではさらに換気やアルコール消毒など、今まで以上に感染症対策に取り組んでいます。もちろん、100%安全と言い切ることはできませんが、心配し過ぎなくてもいいのではないかと思います。また、当院に関して心配なところがあれば、私やスタッフに話していただければ、心配を軽くするお手伝いをしたいと思います。
先生が歯科医師として感じている「やりがい」は何ですか?
治療を終えた患者さんが、日常生活を普通に過ごせていることを聞いた時には、歯科医師として「良かったな」と感じますね。それから、たくさんの近隣住民の方が声をかけてくださること。例えば朝一番にここに来て、クリニックの前の通りを掃除している時に「お手伝いしましょうか」と隣近所の人から声をかけてもらえるなど、そういったことが本当にうれしいです。親しげに声をかけてくれるということは、お互いが人と人として認めて、心を交わしていることだと思います。また、自分たちがここでやっていることも認められ、受け入れてくださっているのだと感じます。「見ている人は見てくれているんだな」とわかると、やりがいを感じて、これからも頑張ろうと思えますね。
それでは最後に、今後の展望などを聞かせてください。
より患者さんに寄り添った診療をするためにも、歯科医師をもう一人迎えることを検討中です。ただ、これは縁もありますから、今すぐというわけにはいかないかもしれません。良い人に出会えたらいいなと思っています。それ以外でしたら、これからもより患者さんと仲良く、良い関係を築きながら診療を続けていきたいですね。そして、大きな変化をというよりも、これまでと変わらず普通のことを大切にした診療をしながら、必要に応じて柔軟に形を変えていける歯科医院でありたいです。地域の皆さんにとって「私の街の歯医者さん」をめざし、変わらず研鑽を積んでいこうと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本33万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/1装置5万円~、セラミックインレー/3万8500円~、セラミッククラウン/5万5000円~、ジルコニアインレー/4万4000円~、ジルコニアクラウン/6万6000円~、オールセラミッククラウン/8万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。