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藤本 勝洋 院長の独自取材記事

ふじ養生クリニック福岡

(福岡市博多区/博多駅)

最終更新日:2020/06/19

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JR博多駅博多口から徒歩7分という街の中心部に位置する「ふじ養生クリニック福岡」。院内には、院長の藤本勝洋(ふじもと・かつなだ)先生推奨の書籍やがん治療に関する情報が数多く掲示されている。同クリニックは、がん治療を専門としており、全国各地からさまざまな病状、病態のがん患者が藤本院長のもとを訪れているようだ。取材時にも藤本院長は、取材陣に一つ一つ丁寧に治療の方法やその背景を伝える姿勢を崩さず、目の前の人にしっかりと理解をして納得してほしいという熱意がとても伝わってきたのが印象的だった。「求めてくださる患者さんに応え続けることが私の信条です」と真剣な表情で語る藤本院長に、抗がん剤を用いた化学療法や、がん治療を専門にした経緯や、診療にかける想いについて話を聞いた。
(取材日2020年6月2日)

父親を苦しめた「がん」に、医師として向き合う

医師をめざされたきっかけを教えてください。

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子どもの頃は、医師ではなく役者や芸能関係の仕事に就きたいと思っていました。演者の一つの行動・演技が多くの人を楽しませられる素晴らしさに魅了されていました。その後同様に、一人の人が多数の人に大きな影響を与えられるという点から教師になりたいと思った時期もありましたね。そして大学受験のタイミングであらためて自分の行いたいことを考えた時に、当時好きだった学問の一つである「哲学」の考えに基づいていろいろと思案しました。哲学の根源的な目的は「いかに良く生きるか」という点です。どうやったら幸せに生きていくことができるかを思索・思考の中でまとめ上げていくものなんですね。そこで気づいたのが、「生きていないと幸せに生きることができない」ということ。そこであらためて「生きる」ための学問として医学に興味を持つようになりました。また、父親からの後押し、勧めも大きな要因だったとは思います。

「がん治療」を専門にされるきっかけは何だったのですか?

福岡大学医学部に入学し、外科や循環器内科などさまざまな専攻を検討しましたが、がん治療に従事したいと思うターニングポイントが訪れました。私が医師国家試験を受ける直前の大学6年生の夏に、父のがんが見つかったんです。これまで肝臓の持病治療のために、定期的に胸部エックス線写真などを撮っていたのですが、肺がんが腰に転移するまで検査ではわからなかったようなんです。父も母も、もちろん私も、転移するまで検査で見つからなかったことについて恨むようなことはありませんでしたが、エックス線写真は今でも手の届くところに置いて、当時の気持ちを忘れないようにしています。ここが私のがん治療の原点となりました。

ご自身の試験もある中、大変なご経験でしたね。

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医学部生としてできるだけのことをしました。免疫学の教授のところを訪ね、父のがんに関する相談をたくさんしてアドバイスをもらうなどもしていたのです。しかし、標準的ながん治療を受けて約8ヵ月でこの世を去りました。この時、父をじわじわと苦しめたがんに対する治療を深く学び、患者をいかに苦しめずに治療する方法がないものかと考えるようになったのです。それから、父を親身になって治療してくださった先生のもとで免疫学の研究を行ったり、実際の臨床でがん治療に取り組んだり、さまざまな経験を経て当クリニックの開業に至りました。

「がんを治す」ための総合的なアプローチをめざす

こちらのクリニックではどのような治療に取り組まれていますか?

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当院には、すでに別の医療機関でがんの診断を受けた方や、すでにいくつかの治療を受けてほかの手段がないと言われた方にもお越しいただいており、「諦めない治療」を軸に据えています。転移のあるステージ4の患者さん、九州各地にお住まいの方、はたまた日本全国からお越しいただき、さまざまながん腫の治療に取り組んできました。これまで学んできた免疫学の観点、総合的ながん治療の観点を大切にしながら、薬と体の相互作用である「薬理」に基づいた科学的根拠のある治療方法に取り組んでいます。

当初先生が研究されていた免疫学だけではない、総合的なアプローチなんですね。

免疫を高めるという観点ももちろん大切ですが、あくまでもそれは目的ではなく手段です。患者さんにとっての目的は「がんを治療して、良くなること」ですからね。がんで苦しむ患者さんは、がんからの直接的な痛みだけでなく、その治療薬の副作用の痛み、将来のことを考える上での精神的な痛みなど、さまざまな痛みに耐えていらっしゃいます。たとえ体に優しく副作用の少ない治療を提供できても、根本の痛みを解決できなくては患者さんが求めるものではありません。そこで、患者さんの声に耳を傾け、話し合いながら有効性があると考えられる抗がん剤を個々に調整しながら、生活の質を保つために免疫学の視点を取り入れたアプローチを手段の1つとして併用します。

治療を行う上で心がけていることはありますか?

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患者さんの意思や気持ち、その時の体調を十分に考慮した治療に取り組んでいます。患者さんの健康状態に関する科学的なデータというものはもちろん大切です。しかし、それだけなく患者さんが診察の中で訴えるご要望やお話にしっかり耳を傾けることを重視しています。がん治療を行う以前に、それぞれの患者さんにはそれぞれの生活があります。その生活の質を下げず、いかにがん治療に取り組めるかを考えるのはとても重要です。患者さんの生活の質を保つということは、前向きに治療に取り組む土台をつくるということ。そうやってはじめて患者さんの治療パフォーマンスを最大限に上げることができるのだと私は考えています。このような心がけは医学生に対しての講義などにも生かされています。

前向きに治療へ向き合えることが大切

患者さんと接する中で大切にしていることは何ですか?

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初めてお会いする時の時間をとても大切にしています。多くの患者さんは、自分ががんであるという告知を受けた場合、頭が真っ白になるはずです。そして、わからないうちに治療に入り、いつの間にか「治療方法はもうありません」と言われてしまうケースもあります。こうした患者さんは、自分の体に起こっていることや、治療の流れというものを理解できておらず、漠然と自分はがんなのだと不安にさいなまれてしまうのです。そこで私は、初めてお会いする時に体の図を描いて患者さんの体に起こっていることを丁寧に説明し、これまで他院で受けた治療方法なども詳しく解説します。最初の段階で、今まで行ってきた治療の意義をあらためて理解してもらうんですね。

新しい治療を取り組む前に、とても前向きになれそうですね。

そうですね。病気について、自分の現状について正しく理解することで、これまで漠然と不安に思っていた心の中のかすみが少しずつ晴れ、新しい治療方法に対しても前向きに受け入れてくださることが多いと感じています。患者さんの中には時おり、自分自身の行いや生き方まで悔やまれる方もいます。しかし、ある程度の年齢になると、ほとんどの方の体内にがん細胞が生まれます。それがあるタイミングで生着し増殖するとがんとなって見つかります。いつか訪れるであろうがんという病気に、たまたま今、向き合う必要が出てきたのです。そこで、私が諦めないがん治療を通して少しでも自分の人生を楽しんでもらえるように、サポートできればと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

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人には必ず寿命というものがあります。この限られた時間の中を「生きたい」と思うその気持ちが、あなたをきっと強くします。生きていたいと思えれば、必ず可能性が残されています。たとえ治療方法がないと言われたとしても、それは絶対的に正しいとは言い切れません。探し続ければきっと治療方法が見つかる、私はそう信じています。もちろん医師である私が治療の強要を行うことはしませんが、望まれる限りの諦めない治療を丁寧に行っていきたいと思っています。患者さんの希望に合わせた、生活の質を崩さない治療方法など、さまざまなかたちでお役に立てると考えているので、悩んでいる方はぜひ一度お話をしに来てください。目の前の曇りを晴らすお手伝いができると思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

治療相談(セカンドオピニオンなど):1万7280円 
抗がん剤を用いた化学療法:3万7000円~
免疫チェックポイント阻害剤を用いた免疫療法:2万90000~(治療管理料、検査費用を含む)

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