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痛風、骨粗しょう症、リウマチは
専門家に早めの相談を

たけだ膠原病リウマチクリニック

(京都市下京区/京都駅)

最終更新日:2025/07/08

たけだ膠原病リウマチクリニック 痛風、骨粗しょう症、リウマチは 専門家に早めの相談を たけだ膠原病リウマチクリニック 痛風、骨粗しょう症、リウマチは 専門家に早めの相談を
  • 保険診療

手足の関節に起きる激しい痛みや腫れ。その原因として加齢や外傷、使いすぎも考えられるが、痛風やリウマチといった専門的な治療が必要な疾患によることも少なくない。京都市にある「たけだ膠原病リウマチクリニック」は、多くのリウマチ患者の痛みに向き合うだけでなく、痛風専門家の益田郁子先生を中心に、痛風や骨粗しょう症に対する診断・治療を提供している。専門の外来には多くの患者が相談に訪れているそうだ。「痛みがなくなったから、症状がないからと治療せずにいれば、それは必ずリスクになる。症状がある時はもちろん、診断や治療に不安がある時、再発を繰り返している時は専門家を受診し、相談してほしいです」。そこで今回は、関節に痛みが起きる疾患やその治療法について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2025年6月5日)

我慢は、症状の悪化や慢性化のもと。専門家へ早めに相談し、正しい対処を

Q手足や膝の関節に痛みが生じる疾患にはどんなものがありますか?
A
たけだ膠原病リウマチクリニック 痛風の専門家である益田先生が診療を行っている

▲痛風の専門家である益田先生が診療を行っている

最も多いのは変形性関節症です。これは加齢やスポーツ、仕事などによる関節の使いすぎによって軟骨がすり減り、骨同士がこすれて痛みが出る病気です。30~50代の女性に多く見られるのは関節リウマチで、手の関節に左右対称で痛みや腫れが出るのが特徴です。急に片側の関節が腫れ、激しく痛む場合は痛風を疑います。足の親指の付け根に症状が出ることが多いですが、膝や手に出ることも。痛風に似た症状が起きる偽痛風も膝に多く発症しますので、識別して治療することが大切です。他にも感染性関節炎、膠原病である全身性エリテマトーデス、皮膚病に合併して炎症が起こる乾癬性関節炎、さらに骨粗しょう症による骨折の可能性もあります。

Q痛風はどのような病気で、どのタイミングで受診すべきですか?
A
たけだ膠原病リウマチクリニック 痛みを感じた場合は、速やかに医療機関に受診を

▲痛みを感じた場合は、速やかに医療機関に受診を

痛風は、体内の尿酸値が高くなり、その尿酸が結晶となって関節に沈着することで炎症を起こし、突然激しい痛みが生じる病気です。男性に多く起こり、夜中や早朝に痛みが強くなる傾向があります。関節は赤く腫れて熱を持ち、2~3日は少し触れるだけでも激痛が走りますが、徐々に痛みは軽減して1週間前後で自然に落ち着きます。しかし、適切な治療を受けずに放置していると痛みが繰り返し起こり、症状が悪化するだけでなく慢性化して、腎臓病や心臓病を引き起こすリスクにもなってしまいます。痛風は早期の対策が重要ですので、健康診断などで尿酸値の異常を指摘された、または痛みを感じた場合は我慢せず、すぐに医療機関を受診しましょう。

Q痛風はどのような治療が行われるのですか?
A
たけだ膠原病リウマチクリニック 治療の経過を確認するため、超音波検査を用いる

▲治療の経過を確認するため、超音波検査を用いる

痛風の治療には、痛みが出た時の治療と、再発を防ぐための治療があります。痛みが激しい間は炎症を抑えることが最優先ですから、腫れと痛みを抑えるため消炎鎮痛薬を使用します。その後は、根本的な原因である尿酸値をコントロールするための治療を行います。尿酸値を6.0mg/dL未満に保つことをめざし、薬物療法と同時に生活習慣の改善を心がけてもらいます。最近では超音波を用いて、関節内に尿酸の結晶が残っていないかを可視化できるようになってきており、治療の経過を確認するのにも役立ちます。症状がないからといって治療を中断するのは再発の原因となるため、自己判断で薬をやめず、医師と相談しながら継続してください。

Q骨粗しょう症の診療についても教えてください。
A
たけだ膠原病リウマチクリニック 早期発見・早期治療が重要

▲早期発見・早期治療が重要

骨粗しょう症とは、骨の密度や質が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。特に女性は閉経後のホルモン変化でリスクが高まり、高齢になるほど発症しやすくなります。問診や骨折歴、生活習慣を確認し、次にDXA法による骨密度検査で腰椎や太ももの付け根の骨を測定し、血液検査の結果と合わせて診断します。治療法としては、生活習慣の改善をめざしつつ、適切な薬物療法を続けていきます。骨粗しょう症は初期には症状が出にくい病気ですが、骨折によって一気に生活の質が低下してしまいます。特に高齢者の骨折は健康寿命にも大きく影響を及ぼします。検診や健康診断で早めに骨密度をチェックし、必要に応じて治療を開始しましょう。

Q痛風や骨粗しょう症、リウマチには共通点や関連性はありますか?
A
たけだ膠原病リウマチクリニック 相互の影響まで考慮したバランスの良い治療計画を立てる

▲相互の影響まで考慮したバランスの良い治療計画を立てる

これらはすべて関節や骨に痛みや異常をもたらす慢性疾患で、一度発症すると長期的に向き合う必要があり、治療をやめてしまうと再発や悪化のリスクにつながるという共通点があります。発症の背景にはそれぞれ異なる原因がありますが、生活習慣との関わりがあることも共通していますね。また、それぞれの疾患に対する治療法は確立されているものの、骨粗しょう症やリウマチの治療中に、治療薬の影響によって痛風を合併することもあります。そのため、各疾患に対する知識だけでなく、相互の影響まで考慮したバランスの良い治療計画が求められます。気になる症状がある場合には早めに医師に相談し、できれば専門家の診断を受けることをお勧めします。

ドクターからのメッセージ

益田 郁子先生

激しい痛みを伴う痛風は決して珍しい病気ではなく、病態も一目瞭然であることから、その治療は整形外科や一般内科で行われていることが多いです。しかし、その他の疾患と併発している場合や、尿酸値のコントロールがうまくいっていない場合、治療の離脱を繰り返している場合には、再発を繰り返すことになります。症状や治療に不安がある場合には、早めに専門家に相談することをお勧めします。また、骨粗しょう症も放置していると骨折につながり、寝たきりのリスクが高まります。どの疾患も悪化すればQOLの低下だけでなく、命にも危険が及びます。検査で異常を指摘された時や「おかしいな?」と思ったら、早めに相談するよう心がけましょう。

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