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新城 孝道 院長の独自取材記事

メディカルプラザ篠崎駅西口

(江戸川区/篠崎駅)

最終更新日:2019/08/28

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都営新宿線の都内の端にあたる篠崎駅。その西口を出て、文字どおり目の前にあるのが「医療法人社団靭生会 メディカルプラザ篠崎駅西口」だ。院内へ入ると、良い意味で病院らしくない、赤を貴重としたモダンな内装が目に飛び込んでくる。院長の新城孝道先生もまた、他のクリニックとは一味違った診察に取り組んでいる。フットケアの外来だ。これは、糖尿病などの疾患によって足に病変が起きるのを防いだり、既に出ている症状を改善することで、壊死・切断などの重篤な状態を防ごうというもの。「歩き方や爪の状態、姿勢などからも、足の異常が見つかることがあるんですよ」と語る新城院長に、フットケアに注力するようになったきっかけや、現在行っていることなどを中心に話をしてもらった。
(取材日2016年3月31日)

大学病院で気付いた、足のケアの重要性

先生のご経歴を簡単に教えていただけますか。

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昭和大学を卒業した後、東京女子医科大学の総合内科で研修をして、定年まで東京女子医大の糖尿病センターに勤めておりました。そこで糖尿病の患者さんの中に、足を悪くされた方が多くいらっしゃって、私が担当する機会が増えました。もともと女子大ですから、他人の足、特に男性の足を診るのに抵抗がある先生が当時は結構いらしたんです。しかし、糖尿病が進んで足に病変が現れた場合、ひどい状態になってしまっていることも多いですから、致し方ない面もあります。そこで、私は「こういった症状が足に出る前に、改善することはできないものだろうか?」と考え始めました。私が初めて担当させていただいた患者さんも、糖尿病で足に影響が出ている方でしたね。

その患者さんはどんな方でしたか?

とある大学で小児科の名誉教授をお務めになっていた方ですね。既に糖尿病がだいぶ進んでいて、足の壊疽が始まっていました。糖尿病が進むと足の感覚が鈍くなってきて、たこやうおの目ができても気づかず、そのまま放置していると、壊死や壊疽にまでなってしまうんです。当時はそういった症状があまり多くなかったので、強く印象に残りましたね。それから数年後、別の方でも同じような症状を診まして、それでフットケアに関心を持ったんです。外科に行くと神経障害や血流障害から進むと切断という診断になりますが、「内科で治す方法があるんじゃないか?」と思いまして。そこが私の始まりでしたね。これは外国では既にあった観点なのですが、日本ではまだまだ広まっていませんでした。ここ5・6年は少し知られるようになってきています。

そういった経緯で、こちらのクリニックでもフットケアを行われているのですね。

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はい。東京女子医大の頃もフットケアの専門外来をやっていたので、ここでもできるだけ同じことをできるようにしたいと考えました。ここはもともと、透析センターだったんです。ですので腎臓疾患を持っている方や、生活習慣病でいらしている方がほとんど。そういうわけで糖尿病の方も多くいらしていて、やはり足に症状が現れている方もいたんです。そのまま改善できないでいると、やがて足が壊死してしまい、切断せざるをえなくなってしまいます。そうなると当然、日常生活が困難になってしまいますから、それを防ぐための方法をいろいろ考えました。糖尿病の治療ではよく食事療法や運動療法の話をされますが、既に足に影響が出ている段階になると、運動するのもおっくうになることがあります。靴が足に合っていないために靴ずれやたこなどができていたり、歩き方におかしな癖がついていたりなど、一見糖尿病に関係ないことも、運動を妨げる一因になりますので。

壊死や切断を防ぐために、足の状態を正しく知る

足のことまで意識している患者さんは少ないですよね。

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そのとおりです。ですので、私は新しい患者さんがいらしたときは、まず「待合室の端にある鏡のところまで、床の線にそって歩いてみてください」とお話して、そのとおりにやってみていただいています。そこで歩き方の癖や、靴が合っているかどうか、平衡状態はどうかなどを見るわけです。皆さん普段は自分の歩き方を意識していることはないと思いますが、鏡に向かって歩いてみると、いろいろな癖があるものなんですよ。他には、靴のしわの寄り方や、座っているときの姿勢でもある程度わかりますね。残念ながら、フットケアに出会う前に足や指を切断しなければならなくなる患者さんもいますが……そういう方が少しでも歩きやすくなれるように、装具の作成やマットやボールを使ったリハビリなども行っています。

CKD(末期慢性腎臓病)の予防にもフットケアが効果的と伺いました。

透析が必要になることも多いのですが、透析のために通院するのも、患者さんには非常に負担がかかります。当院も2階に透析のためのベッドをご用意していますが、お仕事の都合で夜にしか来られないという方も多いので、夜間の受付もするようになりました。できればそうなる前に防ぐことが望ましいですし、そのためには運動療法が大切になってくるので、より運動しやすい状態を保つために、フットケアが重要ということになります。日本人の多くが靴を履くようになったのはごく最近のことなので、靴の知識があまり広まっていないために、糖尿病以外でも靴が原因でトラブルが起きるということはよくあるんですよ。特に立ち仕事の方によくみられますね。靴のしわの寄り方などをヒントにして、より合った靴の選び方をアドバイスすることもあります。しかし、靴が合っていても姿勢が悪いためにトラブルになるということもありますので、なかなか難しいですね。

糖尿病内科や透析も行っていらっしゃいますね。

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はい。糖尿病内科は専門の先生と、私とで担当しています。症状の経過によっては、江戸川病院をご紹介して、そちらで手術を受けていただくことになります。私も週に一度、金曜日の午前中は江戸川病院で診察していますので、患者さんの通いやすさや症状によって、ここか江戸川病院かどちらかに通っていただくようにご案内しています。神経障害や腰椎疾患、血流障害の有無なども重要な手がかりになりますね。そういったものを足の状態と平行して診て、評価していきます。透析を受けている方でもそういった症状がみられることがあるので、重症化する前に改善することが大切です。

特徴的な部分が多いので、うまく使いこなしてほしい

患者さんに接する際、最も心がけていらっしゃることはどのようなことでしょうか?

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糖尿病も腎臓疾患も慢性の病気ですので、患者さんがうまく治療に取り組んでいけるよう、前向きな気持ちを保てるようにお話をしています。食事療法にしても運動療法にしても、医師がああしなさいこうしなさい、と言うだけでは、患者さんは負担に感じてしまって、効果も半減してしまいます。ですので、患者さんの生活リズムや経済状況などを考慮して、指導を行っていきます。検査の結果が一度良くなると「もう大丈夫」と思ってしまう人も多いのですが、そうではなくて「来るたびに良い結果が出るようにしましょう」というように。あとは、治療が長引くと医療費の負担も大きくなりますので、信頼できるジェネリック医薬品を処方して、少しでも負担を軽減できるようにしています。

今後の展望についてお聞かせください。

めざす方向はトータルケアですが、運動療法に力を入れて、ロコモティブ症候群の予防も広めていきたいですね。運動をすれば筋力が保てますので、転倒防止になります。寝たきりになってしまう原因の一つに、「骨粗しょう症や筋力が著しく低下している方の転倒」がありますので、これを改善していきたいですね。ロコモティブ症候群は主に整形外科のほうで扱われているのですが、私も整形外科的な面と内科的な面の両方から取り組んでいます。また、他の疾患を抱えている方も、運動寿命を伸ばすことで、症状の悪化を防ぐことになります。特にお一人暮らしの方、さらに男性の方は孤独な状態になりやすいのでなかなか大変ですが、上手にサポートしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージやアドバイスをお願いします。

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他の内科さんと比べて特徴的な治療が多いクリニックですので、うまく当院を使いこなしていただければと思います。ここでできることは全力でさせていただきますし、もしできないことであれば、それを得意としている他の病院に適宜ご案内させていただきますので、気軽にお越しください。

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