しっかり噛めることを重視
顎位矯正を用いた入れ歯治療
いわさ歯科
(吹田市/南千里駅)
最終更新日:2022/03/22
- 保険診療
- 自由診療
「食べると痛い」「外れやすい」といった悩みから、何度も作り直したり、歯科医院を渡り歩いたりする人も少なくない。失った歯を代替する方法は、ブリッジやインプラントなどさまざまなものがある。中でも「いわさ歯科」では、入れ歯治療を導入している。入れ歯治療は歴史が長く、取り外し可能な装置であることが治療のメリット。また、同院では口腔全体を咀嚼器として捉え、しっかりと噛めることを目標とした入れ歯作りを行っている。院長の岩佐修宏先生は「顎を正しい位置に導き、咀嚼機能が回復すれば、入れ歯でもしっかりと噛むことができるようになると考えています」と語る。なぜ入れ歯に関する不調が多いのかを紐解きながら、入れ歯治療の利点や同院で行っている治療方法についてなど、詳しく話を聞いた。
(取材日2020年4月8日)
目次
顎の位置を調整し「痛い」「噛めない」といった悩みの解消をめざす。顎位矯正を用いた入れ歯治療方法
- Q咀嚼機能回復に対して、入れ歯を用いる利点はなんでしょうか?
-
A
歯を失う原因は大きく2つあります。1、虫歯や歯周病、2、噛む力です。顎の位置がゆがんだことが原因で、力が一点に集中し過ぎ、歯が折れるケースも多い。長く歯を保つためにも、咀嚼機能を回復するという根本的な解決が必要不可欠です。例えば、入れ歯があれば噛むことができると思われていますが、入れ歯を作っただけで咀嚼機能が回復したとは言えないと考えます。長年歯がなかったことや生活習慣によって顎の位置が少しずつ変わり、不調の原因となる「ずれ」が残ったままになっていることもあります。そこで当院では顎の位置に着目し、本来の正しい嚙み合わせへ導き、しっかりと噛めることを重視した入れ歯治療を行っています。
- Q入れ歯治療はどのような人に向いていますか?
-
A
入れ歯治療は基本的に万人向けの治療です。自費治療だけでなく保険診療も可能である点や、不具合があった場合も取り外しが可能で調整を行いやすい点においても、比較的手軽な治療方法だといえます。例えば、インプラントであれば、糖尿病や心臓病といった慢性疾患やがん治療中の方の場合は手術を受けることが難しい場合もありますが、入れ歯であれば外科的な侵襲も少ないため、幅広く対応することができますので、当院では幅広い年齢層の方が治療に訪れています。
- Qこちらでの入れ歯治療はどのようなステップで行うのでしょうか?
-
A
一般的なCTやエックス線撮影のほか、当院では顎の位置に関する検査を行います。咀嚼運動を診たり、特殊な器具を用いて顎の位置や運動範囲を三次元的に測定し、左右対称の位置を探しだしたりします。昔の写真を持って来ていただくことや、実際に何か食べていただくこともあります。検査時間はおよそ1時間程度。その後、歯のない方は入れ歯で、歯が残っている方はマウスピース型装置を使って、顎を正しい位置へと導くためのリハビリテーションを行っていきます。治療方法はお一人お一人異なりますが、舌口唇の筋肉トレーニングも並行して行っていただくと良いでしょう。治療期間は1年から1年半ほどで、早い方だと半年程度になります。
- Qリハビリ時に痛みや違和感はありますか?
-
A
初めてリハビリ用の入れ歯を装着した時は、顎の位置が変わりますので、多少の違和感があるようです。しかし、個人差はあるもののなじんでいきます。お口周りの筋肉のトレーニングも合わせて、毎日続けることが大事になってきます。顎が本来の位置に戻れば、咀嚼もごく自然な動きになると考えています。当院では機能的にも審美的にも回復ができるようこだわった入れ歯をお作りしていますので、「人前でも笑えるようになった」「気にせず、自分の好きなものを食べれるようになった」「入れ歯をつけていることを忘れちゃう」といった、うれしい報告もいただきます。
- Q入れ歯のケアについて教えてください。
-
A
普段のお手入れは、まめに洗浄していただくことが大事ですが、特にお食事の後はより丁寧に洗浄していただきたいですね。また装着してしばらくは、数ヵ月に1度程度メンテナンスと検診にお越しいただいています。その際、舌の動きや噛み合わせを見ながら調整を行うこともあります。当院では原材料にもこだわり、色褪せもしにくく丈夫な入れ歯を提供しています。治療を受けた患者さんからの喜びの声を聞くと、患者さんのQOL(生活の質)の向上にもつながっているのではないかと感じます。
自由診療費用の目安
自由診療とは顎位矯正を用いた入れ歯治療/55万円~