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前川 寛充 院長の独自取材記事

前川メディカルクリニック

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2024/11/07

前川寛充院長 前川メディカルクリニック main

「前川メディカルクリニック」は、横浜駅西口の地下街からエレベーターを使用すれば、雨天でも濡れずにたどり着ける便利なクリニック。前川寛充院長が2009年に開設して以来、多くの患者を迎えてきた。研究や大きな病院での診療を続けていた前川院長が医院開設に至ったのは、「患者さんともっと接し、直接役に立ちたいと思うようになった」からとか。風邪などに代表される一般的な病気を診る点において、町のクリニックができることは大きいと話し、専門的な病院など他の医療機関との違いをよく知るからこそ、連携を深めながらその可能性を探っている。個人医院だからこそできることを丁寧に突き詰めるという診療方針を中心に想いを聞かせてもらった。

(取材日2023年12月15日)

コモンディジーズを中心に早期診断・早期治療をめざす

もうすぐ開設から15年を迎えられるそうですね。

前川寛充院長 前川メディカルクリニック1

2009年に前身である「佐藤内科」を継承する形で開設し、2024年で15年となります。横浜駅直結の利便性を生かし、多くの方を診療させていただいています。新型コロナウイルス感染症の拡大に際しては、感染疑い者専用の隔離室を設け、通常診療とは別の動線を確保して診療にあたってきました。5類移行後の現在は、徐々に通常の形へと戻しつつあります。現在はインフルエンザも流行中ですが、飛沫で広がるインフルエンザは、本人がマスクを着用することで感染予防が可能です。新型コロナウイルスとは感染力が大きく違いますので、無理に隔離することなく、より現実的なスタイルでの診療を継続しています。

クリニックの特徴を教えてください。

多くの皆さんが悩まれるありふれた病気、いわゆる「コモンディジーズ」を中心に、早期に適切な診断を行い、治療へとつなげていくことをめざしています。腹痛・下痢などの消化器症状や、発熱、咳、鼻水といった風邪などの感染症による症状の診療から、脳卒中や心疾患など生命に関わる病気の早期発見・早期治療、またこうした疾患にもつながる生活習慣病の管理まで、トータルに診療しています。症状が出現し、「どこにかかったらよいかわからない」といった際に、気軽に相談していただけるのがクリニックの良さだと考えています。全身的な診察に基づく診断、処方に加え、手術や入院加療が必要と判断される場合には、適切な医療機関へとご紹介しています。平日は休診日を設けず、18時半まで診療していますので、仕事や学校の帰りなどにもご来院いただけます。

院内で扱う診療の種類を増やしていらっしゃるそうですね。

前川寛充院長 前川メディカルクリニック2

花粉症への舌下免疫療法をはじめとするアレルギー治療や禁煙治療など、多くの患者さんが求めていらっしゃると考えられる治療も導入しています。有病率の高いコモンディジーズほど重要であり、クリニックで幅広く診るべきというのが当院の考え方。むずむず脚症候群とも呼ばれるレストレスレッグス症候群や睡眠時無呼吸症候群、偏頭痛などの診療も行っています。いずれも症状を抱えながら、適切な診療に結びついていない方が多い病気です。医療の進歩により、新しい治療法が出ているものもあります。慢性的に頭痛を繰り返しており、鎮痛剤が効かないという方には、日本内科学会総合内科専門医として注射薬を含む予防薬も処方が可能です。こうした医療の進歩はぜひ活用してほしいとの思いから、当院でも積極的に新しい治療法があれば採用するようにしています。

複数疾患にも対応、体の相談に総合的に応える拠点に

新しい治療を積極的に導入されているのですね。

前川寛充院長 前川メディカルクリニック3

すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、以前の治療法よりもより研究が進んだ新しい治療法のほうが、期待できることは多いものです。ただ「新しい薬」というだけで拒否反応を示す方もいらっしゃるのは確かです。また、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病では服薬を継続することが重要になりますが、長期の服薬を避けたいとおっしゃる方も多いです。私は副作用を気にして薬を忌避するデメリットは大きいと考えています。期待ができる薬があるにもかかわらず悪い状態を放置して、脳卒中など命に関わる重篤な疾患のリスクを高めてしまうのはもったいないもの。デメリットに振り回されず、メリットに目を向けて上手に薬を活用していただくため、処方の際の説明を丁寧に行っています。具体的には薬の働きがどういったもので、どのような効果が期待できるのかといったエビデンスに基づく情報や想定される費用、副作用の出方の傾向などです。

高齢者を中心に複数の病気をお持ちの方も多いのでは。

ある程度年齢を重ねてくれば、抱える病気や不調は1つではなくなってきます。しかし高度な医療やサービスを提供する大きな病院では、分野が細分化されているため、同時に複数の病気を診ることはしづらいのです。また、数年ごとに異動などがありますがら、ずっと同じ医師が担当することも難しい。そう考えると、こうした地域のクリニックだからこそできることはたくさんあるのです。循環器を専門に研究にも携わってきましたが、研究というのは進めば進むほど細分化していきます。もっと直接的に患者さんの役に立ちたいという思いを持ち、研究から臨床へ、臨床でも専門的な診療から今のような一般に近い診療へと患者さんの存在を直接的に感じられる場面に移ってきました。研究や専門診療の経験により、血管状態の把握やそこに影響がある生活習慣病の診断も得意ですので、安心して「かかりつけ医」にしていただきたいですね。

専門分野にとらわれず、総合的に診療されているのはそうした思いからなのですね。

前川寛充院長 前川メディカルクリニック4

個人クリニックの良さを生かし、総合的な体の相談にお応えしたいと思っています。主訴にかかわらず、体調の変化や飲んでいる薬のことなど、気になることがあれば何でも聞いていただきたいと思います。近年、「高血圧などは多少は放っておいても平気」といった不確実な情報を発信するメディアが複数あることが気になっています。ちまたに出回る各種の医療情報の真偽を一つ一つ確かめるのは、一般の方には難しいことです。皆さんが風説により不利益を被ることのないよう、正しい情報をお伝えすることも、こうした町のクリニックに課せられた大きな役割だと考えています。

玉石混交の医療情報に迷ったら、まずは専門家に相談を

漢方診療も行っていらっしゃるそうですね。

前川寛充院長 前川メディカルクリニック5

漢方薬を用いた治療は、症状ベースの訴えには良いと感じています。西洋医学に基づく薬は、血圧を下げるとか血糖値を下げるといった特定の目的については良く働くものです。しかし、数値化できない、はっきりとした原因の見つからない不調には、漢方薬が向いていると感じることも多いのです。だるい、疲れやすい、動悸がある、手足が冷えるといった、特定の疾患に基づかない症状が続くケースでは、漢方薬の処方が喜ばれることも多いです。すべての方、すべてのケースに対応できるというわけではありませんが、体に合う方にはとても良い選択肢になると感じています。

診療の際に心がけていることはありますか。

患者さんに話していただくことが、重要な治療の一環であると考えています。だからこそ、できるだけお話しいただきやすい雰囲気づくりは意識しています。患者さんから「先生とお話しして安心できました」とお声をいただければうれしいですよね。どんな些細なことでも、患者さんとしては気になって口に出されたもの。「そんなことは聞くな」などと感じることは一切ありません。考えられる可能性を時間の許す限りわかりやすく説明するようにしていますので、気になることはぜひ聞いていただきたいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

前川寛充院長 前川メディカルクリニック6

コモンディジーズを中心に、お悩みの方が多い病気や症状により広い範囲で対応していきたいですね。最新の医療情報をキャッチしながら、より良い診療をご提案できるような体制を整えていきたいと考えています。また、来院いただいた際の待ち時間を少しでも短縮できるよう、診療の効率化、院内のIT化にも取り組んでいきたいと思います。インターネットの発達により、玉石混交の医療情報が身近にあふれるこの世の中では、医学に関して疑問に思うこと、不安を感じることも多々あると思います。そうした際には、キャッチーな見出しに踊らされることなく、情報の出典を確認し、正しい情報のみを取り入れるようにしていただきたいと思います。情報の真偽が判断できない場合には、当院のようなクリニックに、気軽にお問い合わせください。

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