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子どもが汗やにおいに悩むケースも
多汗症・わきがの治療

つかもと形成外科・創傷クリニック

(神戸市垂水区/垂水駅)

最終更新日:2025/06/12

つかもと形成外科・創傷クリニック 子どもが汗やにおいに悩むケースも 多汗症・わきがの治療 つかもと形成外科・創傷クリニック 子どもが汗やにおいに悩むケースも 多汗症・わきがの治療
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汗やにおいに関する悩みは非常にデリケートな問題だ。周りに相談しにくい分、切実に悩んでいる子どもや、「においのせいでいじめられたらどうしよう?」と不安に感じている保護者も多いだろう。最近では、多汗症に対する塗り薬の処方が開始されたり、侵襲性の低いマイクロ波を用いた治療の普及が進んだりと、多汗症に対する治療の選択肢も増えてきている。JR神戸線の垂水駅前にある「つかもと形成外科・創傷クリニック」では、日本形成外科学会形成外科専門医であり、汗腺の構造を熟知した塚本金作院長が、一人ひとりの汗やにおいの悩みに対して向き合い、責任を持って治療を行うことに努める。今回、多汗症やわきがについて、塚本院長にその原因や治療法を詳しく聞いた。

(取材日2025年5月7日)

子どもも悩む汗やにおい。一人ひとりに寄り添いながら非侵襲的な治療を提案

Q多汗症や腋臭症の原因は?
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 人種による差や遺伝で腋臭症、多汗症になりやすい場合がある

▲人種による差や遺伝で腋臭症、多汗症になりやすい場合がある

皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺という汗を出す器官があります。多汗症はエクリン腺から過剰に汗が出る状態を指し、甲状腺機能や自律神経の異常、更年期障害などの病気が背景にある場合もあります。一方、わきがとも呼ばれる腋臭症はアポクリン腺から出る汗が多く、汗に含まれるたんぱく質や脂肪が常在菌により分解されるときに、独特のにおいが生じている状態。両親の片方もしくは両方が腋臭症である場合、子どもにも遺伝する可能性が高くなります。人種による差もあり、日本人はアポクリン腺の働きが活発ではない人が多いため、腋臭症の人が目立ちやすい傾向にあります。腋臭症と多汗症が併発しているケースも多いですね。

Q多汗症や腋臭症はどのように診断するのでしょうか?
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 日常で汗にどう困っているか、周囲のにおいの感じ方も診断の指標

▲日常で汗にどう困っているか、周囲のにおいの感じ方も診断の指標

汗の量を調べることができても、出ている汗がエクリン腺からなのかアポクリン腺からなのかを正確に調べることはできません。においに関しても、いつお風呂に入ったかで違ってくるので客観的に測ることはできないです。ですから多汗症の場合は、汗がひどく仕事や勉強に支障が出る、脇汗がしみになって制服を着られないなど、日常生活においてどれくらい汗で困っているかが指標になります。腋臭症の場合は、耳垢が湿っている人はアポクリン腺が発達していることが多いため、まずは耳垢の状態を確認。そしてにおいは自分では感じない人もいるので、周りの人がにおいを感じているかどうかも指標となります。

Qそれぞれどのような治療の選択肢があるのですか。
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 症状に合わせたさまざまな治療法が選択できる

▲症状に合わせたさまざまな治療法が選択できる

多汗症の場合は、最近保険適用となる塗り薬が処方開始となり、1日1回、手のひらや脇に塗布することで発汗のコントロールを図れるようになりました。また、多汗症・腋臭症ともに、脇汗を吸うパッドをつけたり、長時間脇に汗が残った状態にならないようこまめに拭いたりといった指導も行っています。しかし「それでは歯が立たない」「こまめにケアをする煩わしさから解放されたい」という方に対しては、多汗症の場合は発汗量を減少させる目的のボツリヌス毒素製剤による治療や、熱の力で汗腺を破壊する目的のマイクロ波照射、腋臭症の場合はアポクリン腺を除去する目的の皮弁法による手術などの選択肢があります。

Qマイクロ波照射による治療の特徴を教えてください。
A
つかもと形成外科・創傷クリニック マイクロ波照射は切開せず日常生活に支障を来しにくいと話す院長

▲マイクロ波照射は切開せず日常生活に支障を来しにくいと話す院長

マイクロ波照射は汗を抑える目的の治療法で、皮膚の表面から熱を与えて、エクリン腺の除去を狙います。汗腺を完全にゼロにすることは難しいですが、切開せず日常生活に支障を来すことがほとんどないため、汗で悩んでおられる12歳以上のお子さんにも治療を受けていただくことができます。特にお子さんの場合は汗腺が未発達なので1回治療をしても、そこから汗腺が発達してくる可能性があります。その場合再治療の必要性がありますが、1回目の治療に手術を選ぶと侵襲度が大きく、2回目に手術を選択する場合に影響が出る可能性もあります。ですから1回目の治療としてマイクロ波照射をお勧めしたいですね。

Qこちらで受けられる治療の特徴を教えてください。
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 子どもの体格や発達状況を鑑みて治療を行っている

▲子どもの体格や発達状況を鑑みて治療を行っている

当院では、アポクリン腺を取り除く目的の皮弁法の手術をはじめ、さまざまな形成外科に関する手術を数多く行っています。マイクロ波照射に関しても麻酔から照射まで、汗腺を熟知している医師が行います。神経の場所や、どう当てたら効率的なのかを適切に見極めた上で施術することで、患者さんの安心につなげたいと考えています。また当院は子どものための形成外科なので、汗で悩んでいるお子さんに対しての経験が豊富なところも強みです。当然ながら、同じ年齢でも体格をはじめとした発育の差があります。体格や皮膚の厚みなどさまざまなことに配慮して治療を行いますので、安心してご相談いただけたらと思います。

ドクターからのメッセージ

塚本 金作院長

マイクロ波照射は、麻酔の上施術を行うため、ほとんど痛みを感じることはありませんが、施術後にヒリヒリとした痛みが2~3日続くことも。痛みが強い場合は処方される痛み止めを服用しましょう。当院は、何かあっても迅速に対応できるような体制を整えていますのでご安心ください。汗やにおいに関する悩みはみんなスタートも違えばゴールも違います。治療をしたら汗もにおいもなくなると思っている方もいらっしゃいますが、ゼロにすることはできません。しかし治療をすることにより、生活の質を変えることはめざせますので、一人で悩まず気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多汗症に対するマイクロ波照射/33万円~

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