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傷痕をできる限り残さない
レーザーによる子どもの「あざ」治療

つかもと形成外科・創傷クリニック

(神戸市垂水区/垂水駅)

最終更新日:2024/11/14

つかもと形成外科・創傷クリニック 傷痕をできる限り残さない レーザーによる子どもの「あざ」治療 つかもと形成外科・創傷クリニック 傷痕をできる限り残さない レーザーによる子どもの「あざ」治療
  • 保険診療

赤あざや青あざなど、昔からさまざまな種類が存在する皮膚のあざ。生まれたばかりの赤ちゃんや小さな子どもの体の目立つ場所にあることで、どうすべきか迷っている保護者もいることだろう。悪性のものは珍しいため大半は放置していても問題ないというが、見た目の問題から子どものコンプレックスにつながるようであれば由々しき問題といえる。こうしたあざの治療を、いつ、どこで、どのような方法で受ければ良いのか、専門家としてアドバイスしてくれるのが「つかもと形成外科・創傷クリニック」の塚本金作院長。あざの種類やそれぞれに応じた治療法、その代表となるレーザー治療の特徴など、治療前後の注意点を含めたポイントを詳しく教えてもらった。

(取材日2024年10月23日)

形成外科か皮膚科を問わず、大切なのはレーザー治療に精通したクリニックを選ぶこと

Qあざには、どのような種類がありますか?
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 新型の機器を多数そろえている同院

▲新型の機器を多数そろえている同院

一口にあざといっても多種多様であるため、赤あざ、茶あざ、青あざ、黒あざと、色によって分類するのが世間では一般的です。赤あざには毛細血管奇形や単純性血管腫、目や口の周囲のサーモンパッチなどがあり、赤ちゃんの後頭部にできるウンナ母斑や盛り上がりのある乳児血管腫、毛細血管拡張症なども赤あざの一種です。茶あざの代表は扁平母斑で、やや特殊なものではカフェオレ斑、思春期に出るベッカー母斑などがあります。青あざは、太田母斑、異所性蒙古斑、青色母斑の3つが代表例。最後の黒あざは色素性の母斑、つまり大きなほくろですが、巨大な先天性色素性母斑の中には悪性黒色腫という皮膚がんに発展するものもあるので注意が必要です。

Qどのような治療法があるのか、具体的に教えてください。
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 元のあざより目立たなくすることをめざすのが治療の大前提

▲元のあざより目立たなくすることをめざすのが治療の大前提

一部の黒あざ以外は放置しても命に関わることはありませんが、目立つところに大きなあざがあればどうしても人目が気になるもの。それがコンプレックスになれば生活の質にも問題が生じることから、治療を希望される人は後を絶ちません。治療法の代表はレーザー治療で、基本的には保険診療となります。レーザーで取り切れない場合はメスによる切除術や、皮膚の表面を削るなどの治療が必要です。中には完全な除去が見込めないケース、傷痕が残るケースがありますが、少なくとも元のあざより目立たなくすることをめざすのが治療の大前提となります。また、乳児血管腫の症例によっては飲み薬での保険診療も可能となっています。

Qレーザー治療は何歳から受けられますか?
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 治療をするか専門のドクターの診断を受けることを推奨

▲治療をするか専門のドクターの診断を受けることを推奨

あざに対するレーザー治療は、色素などのターゲットにレーザーを照射して破壊することを狙い、あざの除去を図ります。傷痕をなるべく残さない治療法として多く用いられ、適応年齢に関しては生後0ヵ月でも処置が可能です。例えば乳児血管腫や扁平母斑などは大人になると治療が困難になるケースもあり、早ければ早いほど良い結果が期待できるでしょう。また、異所性蒙古斑症に関しては薄いものであればそのうち消えることがありますが、その見極めは非常に困難です。治療するかしないかは、あざのある場所や目立ち具合などを総合的に判断する必要があるため、迷うようであれば一度、専門のドクターによる診断を受けることをお勧めします。

Qレーザー治療を受ける際に注意すべきことはありますか?
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 治療の半年から1年かけて、日焼け対策や予防を行う必要がある

▲治療の半年から1年かけて、日焼け対策や予防を行う必要がある

まず治療前ですが、日焼けによってメラニン色素が皮膚に沈着していると、そこにもレーザーが反応してしまうため治療が行えません。あざの場所にもよりますが、治療を希望するなら半年から1年ほどかけてしっかりと日焼け対策や予防を行う必要があるでしょう。治療後に関しては、レーザー照射後は皮膚が軽いやけどを負ったような状態になります。軟こうを塗って1〜2週間ほどガーゼで保護するケースもあれば、ケアをまったく要さないケースもあり、そこは使用するレーザーの種類や出力、患者さんの反応によって異なります。また、治療は1度で終わらないこともあり、次回の治療に備えた日焼け予防が施術前と同様にまた必要となります。

Q形成外科で治療を受けるメリットを教えてください。
A
つかもと形成外科・創傷クリニック 「悩んでいることがあれば相談してほしい」と話す塚本院長

▲「悩んでいることがあれば相談してほしい」と話す塚本院長

あざの治療は皮膚科と形成外科で行えますが、どちらであっても豊富な知識や経験があり、レーザー機器をしっかりと備えていれば心配しすぎる必要はありません。ただ、両者のスタンスに違いがあるとすれば、皮膚科はあざの種類や原因といった病理組織に関する皮膚科学のエキスパートであり、形成外科はきれいに治すことをめざすエキスパート。きれいに治せるかどうかが、患者さんにとっておそらく一番の関心事だと思います。その心情に寄り添い、実現のための手法に習熟していることが形成外科のメリットといえるでしょう。赤ちゃんや小さなお子さんはもちろん、思春期や大人になってから思い悩まれているような方も、気軽に相談してください。

ドクターからのメッセージ

塚本 金作院長

当院では子どもをはじめ、幅広い世代に対するさまざまな形成外科診療に対応しています。その中であざの治療にも力を注ぎ、Qスイッチルビーレーザーやダイレーザーなどの新型機器を多数そろえ、皆さんの悩みの解消に向けて最大限の力を注いでいます。あざにしても、けがにしても、「こんなことで受診していいの?」と悩んでしまう方は意外に多いもの。どんなに些細なことあっても、気になること、悩んでいることがあれば迷わず受診してほしいと思います。あざ以外にも、顔のけがやできもの、粉瘤やほくろなど、皮膚に関する診療なら何でも対応しています。専門家としてあざのカバーのアドバイスもしていますので、ぜひ一度相談にお越しください。

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