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塚本 金作 院長の独自取材記事

つかもと形成外科・創傷クリニック

(神戸市垂水区/垂水駅)

最終更新日:2022/12/20

塚本金作院長 つかもと形成外科・創傷クリニック main

JR神戸線の垂水駅と山陽電鉄本線の山陽垂水駅、両駅から徒歩約3分にある「つかもと形成外科・創傷クリニック」は、この地域では数少ない形成外科であり、子どもの外傷治療を専門に診る貴重なクリニックだ。「形成外科は顔の骨折と体の表面の外科。機能的かつ美しく傷を治療することをめざす科なんです」と話すのは院長の塚本金作先生。勤務医として一日中縫合を行っていたという経験と「垂水の子どものケガは全部診る」という情熱のもと、24時間緊急対応できる体制づくりに努めるなど、垂水・明石・須磨と広い範囲の地域医療への貢献をめざしている。そこで今回は、日々多くの傷や悩みに向き合い奮闘を続ける塚本院長に、熱意あふれる想いを聞かせてもらった。

(取材日2022年11月9日)

小児形成と子どもの外傷治療に取り組む

まずは、形成外科を志した理由を聞かせてください。

塚本金作院長 つかもと形成外科・創傷クリニック1

私は一度、高校卒業後に就職し、別の仕事をしていました。しかしある時、人の顔を変える仕事をしている人を追ったテレビ番組を見て、関心を持ったのがきっかけです。ちょうど20歳の頃だったので、自分の人生を考え、チャレンジすることを決めました。そこから1年半勉強して、神戸大学医学部を受験。なんとか合格することができました。しかし、私が受験したのは、阪神・淡路大震災が起こった年。出身は愛知県の西尾市なので、神戸の長田区に下宿することになったのですが、最初の頃は給水車のお世話になりながら、復興していく神戸の町とともに大学生活を過ごしました。

開業前はどんな仕事をされていたのですか?

勤務医として取り組んでいたのは、小児形成、お子さんのケガの治療です。現在当院にも、ぶつけたり転んだりして顔に外傷を負ったお子さんがたくさん来院されますが、半数が幼稚園・小学校のお子さんです。縫合することも多いのですが、小さな子どもは痛みや恐怖でどうしても泣いて動いてしまう。しかし、縫合はこまやかな作業ですから、動かれると処置が困難になるんです。ですから、いかに恐怖心を抱かせずに、じっとできるように誘導して、痕が残らないような処置をできるかが腕の見せどころ。私は勤務医時代、朝から晩までお子さんの縫合と格闘してきましたから、うまくやる秘訣を自分なりに習得したつもりです。ですから、今では子どもの外傷治療が得意だと思えるようになりました。

形成外科での縫合は他科とどう違うのですか?

塚本金作院長 つかもと形成外科・創傷クリニック2

形成外科の縫合は、ただ傷が治ればいいというわけではなく、傷を「きれいに」治すことを目的にしています。ですから、皮膚の表面だけでなく、深いところまでしっかりと縫う「真皮縫合、皮下縫合」を行います。この手法を緻密に美しく施術できるようになるまでには、長い期間が必要だといわれていて、私も若い頃は試行錯誤の連続でした。さらに単純な手法としてだけでなく、外傷の箇所や切れ方、その人の皮膚の厚さなど、さまざまな要因を加味し、傷痕が目立たないような縫合を行うことこそが形成外科の医師ならではの専門域。縫合自体は他科の先生たちでも可能ですが、形成外科の縫合は特別にこまやかで、傷痕のことまで考えているところに違いがあると思います。

ベテランスタッフとともに、子どものケガは全部診たい

開業されたきっかけを聞かせてください。

塚本金作院長 つかもと形成外科・創傷クリニック3

三菱神戸病院で形成外科を立ち上げてほしいという要請があり、3年ほど勤務していたのですが、会社の中の病院ということもあってお子さんを診る機会はほとんどなくなりました。そのせいで、「自分はお子さんの診療に携わるのがとても好きなんだな」と改めて感じたんです。親御さんにとっても、子どもの外傷は傷痕が残る心配があるだけに、外科・整形外科・皮膚科と足を運んで、最後の最後に形成外科にたどりつかれることが多い。傷をきれいに治すためには初期対応も大切なので、できるだけ早く受診してもらえたらと感じていたので、垂水・明石・須磨北部に開業して、得意な治療でお役に立てればと考えるようになりました。また、形成外科の中でも子どもの外傷に特化したクリニックは少ないですから、「自分がこの地域の子どもたちのケガを全部見る」くらいの気持ちで診療しています。

先生はたとえ深夜であっても、緊急対応されることもあるのだとか。

子どものケガは予期せぬ時に起きるものですから、緊急用電話番号にかけていただければ喜んでクリニックに駆けつけます。夜中にベットから落ちたり、休日に公園でケガをしたりすることはありますから、頼ってもらえたらうれしいです。なんせ、私は「垂水の子どものケガは全部診たい」と思っていますから。私にとって「縫う」ことは息を吸うくらい自然なこと。泣いて暴れていたとしても、これまで培った経験を生かしてしっかり対応させていただきます。縫わずに済めばそれが一番かもしれませんが、傷によっては縫ってあげないと後で傷痕が目立っては大変です。長年専門として技量を培ってきただけに、今では麻酔を打たれたかどうかもわからないように工夫しています。お子さんに信頼してもらい、機嫌の良い状態で縫合できたらすごくうれしいですし、やりがいに感じると思います。

スタッフもベテランの方が多いそうですね。

塚本金作院長 つかもと形成外科・創傷クリニック4

当院は子どもの外傷治療に特化している分、看護師もベテランが多いんですよ。子どもの治療は人手も必要ですし、よっぽど慣れていないとできないと思います。私が治療に集中するためにも、しっかり対応してくれるスタッフがいてくれることは、本当にありがたく思っています。中には2011年の開業当初から勤務してくれている看護師もいますので、数多くの経験をともにしてきました。おかげで今では、あうんの呼吸で治療ができていると感じます。最近ではITツールを使用し、情報共有も行っていますよ。

地域住民にとって頼れる形成外科をめざして

最近では自費診療にも注力されているそうですね。

塚本金作院長 つかもと形成外科・創傷クリニック5

子どものケガを診るということは、連れて来てくださる保護者の方も多数来院されるということです。最初は皆さん緊張されていますが、慣れてくるといろいろな悩みを聞かせてくださるようになりました。そこで、しみなどのお顔のお悩みの改善や脱毛をはじめ、全身のさまざまな悩みを解決する手助けができるようにしていこうと思い、幅広い自費診療を導入しているところです。形成外科はなじみの少ない科ではありますが守備範囲が広く、顔の骨折後の背術やがん切除後の乳房再建、舌や指など失われたパーツに対する再建手術なども形成外科の仕事です。他にも脇のお悩みやニキビ痕、巻き爪など、幅広く対応しています。見える範囲のことで悩みがあれば、早めに相談してほしいですね。

皮膚腫瘍の切除など、手術も多数行われているそうですね。

当院で一番多いのは皮膚腫瘍切除で、これまでも多くの切除手術を行っています。また巻き爪の手術、眼瞼下垂の施術、熱傷、多汗症治療なども可能です。また、小児の形成ではあざや先天奇形にも対応しています。病院時代は唇裂や口蓋裂、特に耳の奇形では、穴が開いていたり裂けていたりという症例に対して耳を形成することもありました。ただ、開業後は機能には問題なく耳がとがっているなど、あくまでも外表の変形のみで、耳垂裂や耳瘻孔などの局所麻酔で対応できる範囲に限っております。糖尿病のフットケアなどもさせていただいていますので、ご相談ください。

最後に、今後の展望を聞かせてください。

塚本金作院長 つかもと形成外科・創傷クリニック6

形成外科は、ただケガを治すのではなく、傷ついた体を美しく整えることに着目しながら治療していく専門の科です。できたばかりの傷はもちろんですが、痕になってしまった傷や、生まれつきのあざなど、できる限りきれいにしたいと思っています。美容的な側面はもちろんですが、エステとは違う形成外科ならではの視点で美しさを追求しています。今後、今よりも広い場所への移転も考えており、皆さんにもっと気持ちよく利用していただける環境を整えたいと思っています。これからも地域の皆さんにとって頼れる形成外科をめざして、一つ一つ取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多汗症治療/26万4000円~29万7000円、しみのケア/9900円~1万6200円(使用機器により費用が異なります)、脱毛/両脇1回3300円、ニキビ痕の治療/1万2100円~1万3200円(使用機器により費用が異なります)

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