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田中 基晴 院長の独自取材記事

天神田中内科クリニック

(高槻市/高槻駅)

最終更新日:2020/04/01

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高槻駅から北へ徒歩3分、道路沿いのビル2階に「天神田中内科クリニック」がある。院長を務めるのは、総合病院などで豊富な経験を積んだ田中基晴(たなか・もとはる)先生。肝臓、消化器の専門的な知識を生かしながら、糖尿病、高血圧といった生活習慣病や幅広い疾患に対応している。院長のモットーは「患者の目を見て話し、言いたいことを言ってもらうこと」。勤務医時代はベッド横の椅子に座るか、床に膝をついて患者と話をしていたそうで、症状や不調に悩む人に寄り添う姿勢をずっと大切にしている。また、患者が通院できなくなっても、最後まで診させてもらいたいと訪問診療にも取り組み、看取りも行っている。田中院長に地域医療にかける思いや医師としてのこだわりなどを話してもらった。
(取材日2018年11月26日)

患者の目を見て、同じ目線で話す

医師を志したきっかけを教えてください。

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小学4年生の時、祖母が脳梗塞で倒れ、1ヵ月後に亡くなったんです。子ども心にとてもショックを受け、「病気を治す人になりたい」と思うようになったのがきっかけです。大学生時代は大腸を専門にしようと、勉強をしていました。しかし、研修医時代にある先生と出会い、その先生と同じ肝臓を学ぶようになりました。どれだけ忙しい時も、必ず病棟の患者さんを一人ひとり見て回られる方でたいへん感銘を受けたのです。母校が肝炎の診療に力を入れていたことも背中を押してくれました。

勤務医時代は肝臓と消化器の診療が中心だったのですね。

大学院で4年間研究生活を送った後、総合病院で肝臓疾患を主に消化器全般の診療にあたりました。消化器疾患から風邪に至るまで幅広い症例にあたることができ、肝臓がんの治療に対応するケースもたくさんありました。救急や当直も担当して、たくさんの刺激を受けたし、とても充実していました。しかし、忙しさに翻弄されている私を、家族が心配するようになったのです。ちょうどそんな時に、開業しないかというお話をいただきました。いつでもどこでも、つり革があれば立ったままでも眠れる私が、眠れないほど悩みましたが(笑)、これもご縁と開業を決断しました。開業当時、この地域には肝臓を診療するクリニックが少なかったので、私の知識と技術で地域医療に貢献したいと考えました。

患者さんと接する際、どんなことを心がけていますか?

勤務医時代、病棟を回る際はベッド横の椅子などに座るか、膝をついてお話を伺うようにしていました。その時から、患者さんと接する姿勢は変わっていません。今も患者さんの目を見てお話しすること、同じ目線で会話するように心がけています。言いたいことを言ってもらうこと、こちらの話を聞いていただくことが大切なので、雰囲気づくりに配慮して、看護師やスタッフにも丁寧で落ち着いた対応をするよう伝えています。患者さんは症状に苦しんで来院されるので、明るく、優しくお迎えしたいんです。落ち着いて過ごしていただけるよう、待合室のインテリアやBGMにも気をつけています。

先生の話し方のコツを教えてください。

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質問には丁寧にしっかりと説明すること、専門外のことでもわかる範囲でお答えするということです。話し方も大事です。「ちゃんと薬を飲んでますよね」と患者さんに聞くと、飲んでいなくても飲んでいると答えてしまいがちです。ところが、「薬は余っていませんか」と訪ねると「実は……」と正直に答えてくださる(笑)。質問をする時にはなるべく本音を話してくださるような聞き出し方をしています。

充実した検査機器を生かし素早く診断する

検査機器が充実していますね。

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肝臓の診療では血液検査が重要なので血球計数器や生化学検査計を備えており、採血結果が約30分でわかるようになっています。多くの場合、糖尿病や腎臓病、生活習慣病の場合も素早く検査結果を出して、治療方針を決定できるんですよ。また、肝臓の硬さを計測できる新しいエコー装置を導入しました。従来より精細な画像で検査できるようになり、肝臓の検査はもちろん、動脈硬化の度合いを見る頸動脈の状態のチェックなどにも使えます。

漢方薬を取り入れておられますね。

西洋医薬は、基本的に有効成分が一つで効き目がシャープとされています。一方、漢方薬はいろいろな有効成分が含まれていて、複合的に作用するのが特徴です。このため、症状のはっきりしている場合は西洋医薬が有用ですが、だるい、調子が悪い、ふらつくといった不定愁訴や、「フレイル」と呼ばれる高齢者の衰弱、筋力や活動性の低下には、漢方薬が用いられるケースが多いですね。患者さんの症状やご要望に合わせて漢方薬と西洋医薬を使い分け、場合によっては併用することもあります。また、月に2回、薬のことを中心にした勉強会を開催しています。薬の担当者さんを招いて病気に対する薬の分類や薬効などについて話してもらい、私が患者さんの症状と薬の関係について説明することもあります。

訪問診療を始めた経緯を教えてください。

開業医には病院でのカンファレンス的なものがないので、他の医師との交流、知識のブラッシュアップ、見識を広げることを目的に、開業後はさまざまな勉強会に参加するようになりました。その中で、在宅診療について学ぶ機会があり、この場所でずっと長く、地域に密着した医療を行うために、そして患者さんが通院できなくなった時にできる限り私が治療を続けられるように、訪問診療に取り組むようになりました。現在は週に2回、患者さんのところを訪問しています。患者さんとの話には雑談も多いのですが、全身状態や痛みの把握に加えて、楽しくお話しして精神面を支えることも、訪問診療の大事な役割だと感じています。

看取りにも対応されていますね。

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事前に看取りをご希望された方には、時間問わず、深夜でもご連絡いただければ対応します。医師や看護師、介護スタッフなどと協力して、最大限のサポートを行っていますが、疾患や容態によってはご自宅での看取りが難しい場面も多いのが現状です。最期が近づくと、衰弱していく患者さんを見守っていることがつらく、症状を放っておけず、病院での治療を望まれることが少なくないからです。

「かかりつけ医」として相談に応える

肝臓疾患についてアドバイスをお願いします。

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肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、悪くなっても自覚症状に乏しいのが特徴です。このため、脂肪肝を放置して糖尿病になり、糖尿病が悪化して腎臓病を発症して、やがて透析が必要になることもあります。脂肪肝から20〜30年かけて肝硬変に移行する危険性もあります。しかし、脂肪肝の状態で適切な対処を行えば、糖尿病になる前に防ぐことができます。糖尿病と診断されると「仕方ない」と治療を開始されるのですが、その前の脂肪肝の状態からケアして、より重篤な状態になるのを防ぐことがとても大事なのです。健康診断で異常を指摘されたときに、見過ごしたり、後回しにしたりせずに、できるだけ早く受診していただきたいし、自治体が無料で行う特定検診の機会も有効に利用してほしいと思います。

生活習慣病の予防や治療ではどんなことが大事ですか?

ご自身の体や病気のことを、もっとよく知ってもらいたいと思います。自分の体がどういう状態で、悪化するとどうなるのかを把握することが重要です。例えば、糖尿病や高血圧についてはこわい病気という意識が定着していますが、高脂血症の方は、受診や通院を継続するモチベーションが低い傾向にあります。そのせいか、コレステロール値が高い方は投薬で数値を下げているのに、数値が下がったからといって治療をやめてしまう方がいらっしゃいます。数値が下がるのは一時的な薬の作用であって、根本的な生活習慣の改善をしなければ、解決にならないということがしっかりと認識されていないのです。こうした事態を避けるためにも、不安や疑問をいつでも気軽に相談できるかかりつけ医を持つことが大事です。

読者にメッセージをお願いします。

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近年は医療の専門化が進んで、ご自身が抱える症状や悩みに合わせていくつものクリニックをかけ持ちで受診されている方が多くいらっしゃいます。クリニックを“はしごする”のを楽しんでおられる方もおられますが、時間もかかるし、移動の手間も大変です。医療費もかさみます。その度に違う薬局を利用すれば薬がかぶる心配もあります。当院は肝臓、消化器について専門的な診療を提供していると同時に、内科全般について対応できるよう研鑽を積んでいます。心配なこと、気になることがあるときは、どうぞお気軽にどんなことでも相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インフルエンザワクチン/1回目3600円、2回目3100円

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