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吉川 聡介 院長、安藤 洸平 先生の独自取材記事

耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック

(豊中市/千里中央駅)

最終更新日:2023/04/05

吉川聡介院長、安藤洸平先生 耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック main

北大阪急行・千里中央駅から徒歩約1分のメディカルモール内にある「耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック」。同院は耳鼻咽喉科の診療所として開業した後、新たに小児科の院長を迎えて小児科も併設。駅からモールまではアーケードが設けられているため、天候の悪い日も快適にアクセスできる。また、耳鼻咽喉科と小児科の同日受診も可能なことから、子ども連れのファミリー層を中心に数多くの患者が通う。院長の吉川聡介先生は、日本小児神経学会小児神経専門医のスキルを活かし、発達障害などの相談にも注力。また、耳鼻咽喉科の安藤洸平先生は、「Bスポット療法」で慢性的な疾患に対応するなど、それぞれの医師が得意分野を生かしながら連携して治療に取り組んでいる。今回は、2人に診療における心がけや同院の特徴について聞いた。

(取材日2019年9月13日/再取材日2022年2月8日)

しっかりと話に耳を傾け、目を見て会話する

クリニックには、どんな患者さんが来られますか?

吉川聡介院長、安藤洸平先生 耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック1

【吉川院長】当院は小児科と耳鼻咽喉科が併設されたクリニックです。患者さんのおよそ半分は小さなお子さんで、あとの半分はそのご家族や高齢の方と、大人と子どもが半々といった感じです。地域のクリニックなので、圧倒的に多いのは、やはり咳、発熱、鼻水といった症状を訴える患者さんです。ほかに、耳鼻咽喉科疾患では、花粉症や耳鳴り、めまいといったお悩みや、小児科では感染症、ワクチン接種、乳児健診といった一般的な診療内容のほか、夜尿症の治療、朝起きられない・学校に行けないなど心身症的な問題を抱えたお子さんや発達障害のご相談にも応じています。

小児科と耳鼻咽喉科が併設されたクリニックは珍しいと思いますが、どのようなメリットがありますか?

【吉川院長】例えば、風邪の症状で小児科クリニックを受診して、中耳炎の可能性があるというときに、新たに耳鼻咽喉科を受診するのはお父さんやお母さんにとっても、お子さんにとっても大きな負担になります。こうした場合に、耳鼻咽喉科と小児科が併設されているので時間や手間がかからないのはメリットだと思います。
【安藤先生】風邪症状でどちらの診療科を受診したらいいかわからない場合も、鼻水の症状が強いときは耳鼻咽喉科、胸の音を聴いたほうがいいと感じたときには小児科という具合に、症状によってどちらを受診していただくかスタッフ間で連携して判断していますので、安心して受診いただけると思います。

それぞれ診療の際に気をつけていることを教えてください。

吉川聡介院長、安藤洸平先生 耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック2

【吉川院長】小さなお子さんは、どうしても自分の状態をうまく伝えることができません。いつも一緒にいるお父さんやお母さんがお子さんの代弁者になると思いますので、お子さんだけでなく保護者の方の話にもしっかりと耳を傾けるようにしています。また、診察では目を見て会話し、保護者の方の不安も解消してあげることが大事だと思っています。
【安藤先生】私も、院長と同じく、患者さんの話を聞くことが何より大事だと思っています。話しやすい雰囲気をつくり出してしっかりと話を引き出し、その人のバックグラウンドまで知ることで、求めている治療レベルや今後どのようにしたいのかまで理解するようにしています。

Bスポット療法や発達障害など専門性の高い治療も実施

耳鼻咽喉科で力を注いでいる治療はありますか?

吉川聡介院長、安藤洸平先生 耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック3

【安藤先生】Bスポット療法や舌下免疫療法など、アレルギー疾患の治療に力を注いでいます。中でもBスポット療法は、「痰が絡む」「喉の奥に詰まったような感じがある」「鼻水が喉に落ちてくる」といった慢性的な上咽頭炎のお悩みにアプローチする方法です。QOL(生活の質)の向上が期待できると徐々に広がりをみせてきています。治療方法は、鼻の奥に薬剤を塗るだけですから、時間もかからず、気軽に受けることができます。補助的な治療にはなりますが、気になる方は一度ご相談してほしいと思います。また、新たに耳鼻科用CTも導入しました。これまでレントゲンや症状で判断していた副鼻腔炎や鼻骨骨折、鼻詰まりなどが短時間でより高精度な診断を行えるようになりました。

小児科で力を注いでいる治療はありますか?

【吉川院長】やはり発達障害の診療ですね。長きにわたって小児の神経疾患を専門としてきましたので、今まで培ってきた経験を生かして、少しでも地域の方に還元できればと思っています。自閉スペクトラム症、ADHD(注意欠如・多動性障害)、学習障害といった発達障害のご相談に関しては、最近は特に希望される方が増えています。ご本人やご家族の需要に対して、医師や医療機関が不足しているのが現状です。診療には時間や手間もかかりますが、医療機関によっては半年待ちというところも珍しくありません。現状の改善に少しでも役立ちたいという思いもあって取り組んでいます。

発達障害の診療はデリケートな分野ですが、工夫を行ったり、気をつけていることはありますか?

吉川聡介院長、安藤洸平先生 耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック4

【吉川院長】診療は、お子さんの特徴やそれに対する保護者の気持ちなどを語っていただくことから始まります。また、気になる行動をお聞かせいただくだけでなく、「横断歩道などで危ない目にあったことはないか」など、できるだけ具体的な事例を挙げて話を引き出したりもします。発達障害に関する判断テストはありますが、特定の傾向があるということがわかるだけで、疾患の確定を行うものではありません。医師によって見立てが異なることもあると思います。「このお子さんは発達障害です」と断言すると、大きなショックを感じる保護者の方も少なくありませんので、情報の伝え方には細心の注意を払うように心がけています。

地域の信頼を得られるクリニックをめざす

お互いの長所と思われるポイントをお聞かせいただけませんか?

吉川聡介院長、安藤洸平先生 耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック5

【吉川院長】安藤先生は、患者さんに対する物腰がやわらかいですね。お一人お一人との診療を大事にして寄り添っていることがひしひしと伝わります。こちらに来ていただくようになってから、安藤先生ファンの患者さんが増えたように感じているんですよ。
【安藤先生】吉川院長はすごく話しやすい方です。同じクリニックで働くにはコミュニケーションが大事になってきますが、上司としてはもちろん、医師としても人間としても尊敬できる人なので、何でも相談できます。また、ちょっとしたお願いなどもしやすいので、院内が円滑に回っています。そのおかげか、クリニック全体の雰囲気も良いので、患者さんにとっても相談しやすい雰囲気になっていると思います。

確かに明るい雰囲気のクリニックですね。院内のデコレーションや院長への質問コーナーもすてきです。

【吉川院長】院内のデコレーションは、診察の待ち時間を持て余さずに過ごしてほしいと、スタッフが作ってくれたものです。いつも季節やイベントごとに手作りしてくれて、患者さんにも喜ばれています。また「吉川先生に聞いてみよう!」のコーナーは、患者さんと交流の場を持ちたいと始めました。「注射はどうして痛いの?」など子どもたちから質問を募集して、それに私が答える形で掲示しています。子どもの素朴な疑問に、真剣に悩まされたり、くすりと笑わされたりと、良いコミュニケーションツールになっています。

最後に、読者の方へ向けてメッセージをお願いします。

吉川聡介院長、安藤洸平先生 耳鼻咽喉科・小児科せんちゅうクリニック6

【安藤先生】初めてこちらに来た時に、「アットホームなクリニックだな」と感じました。小さなお子さんを連れて来るお父さんやお母さんは、何かと遠慮がちになってしまうかと思いますが、スタッフも医師も子ども好きばかりです。環境面も整えていきたいと思っていますので、安心してお越しください。
【吉川院長】当院の待合室には、スタッフお手製の季節ごとのイベントを用意していて、お子さんだけでなく親御さんにも楽しんでいただけるようにしています。各種イベントの中には親子のコミュニケーションのいろいろなヒントがあるので、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。発達障害診療の予約はお電話のみですが、通常の診察はウェブから予約できます。どのようなお悩みも誠心誠意取り組んで、地域の皆さんに信頼していただける楽しいクリニックをめざしていきますので、いつでも気軽にお越しください。

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