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長縄 智彦 院長の独自取材記事

長なわ歯科医院

(横浜市西区/平沼橋駅)

最終更新日:2024/07/02

長縄智彦院長 長なわ歯科医院 main

相鉄本線の平沼橋駅より徒歩3分の場所にある「長なわ歯科医院」。大通りに面した自然光あふれる同院は、長きにわたって地域の人々の口腔の健康を支えてきた。院長の長縄智彦先生は、話しているだけで人の気持ちを晴れやかにするような雰囲気の持ち主。「歯科治療が健康のすべてではない」と、歯科医療を通じて生活習慣の改善の提案をするなど、ちょっとした工夫でより健康になれるよう、一人ひとりの患者とじっくり向き合い、患者の声に丁寧に耳を傾ける。できるだけ再治療をなくすために、早い時期から歯科用マイクロスコープを使って精密な治療を行っている長縄院長に、取材では歯科医師になったきっかけやマイクロスコープを使った治療、噛み合わせの重要性などについて聞いた。

(取材日2024年5月24日)

予防歯科に注力し、地域に根差した歯科医療の提供

クリニックにはどんな患者さんがいらっしゃいますか。

長縄智彦院長 長なわ歯科医院1

古くから何代にもわたってこの辺りに住んでいる患者さんが多いので、親子3代で通ってくださる方もいらっしゃいます。よく泣いていた当時幼稚園生だったお子さんが大人になってからひょっこり来てくれたりすると時の流れを感じますね。私は童顔だからか「先生はあまり変わりませんね」とよく言われますが、何年たっても顔なじみの先生がいるというのは開業医ならではの良さだと思います。この先も今と同じ顔で、というのはさすがに無理ですが、この場所で地域に根差した歯科医療を提供し続けていきたいと思います。

先生が歯科医師をめざされたきっかけについて教えてください。

身内に歯科医師がいたわけでもないのですが、2〜3歳の頃、遊びに行った祖父の家でたまたまこたつの上に置いてあった義歯を見たんです。大きな土台に歯がたくさんついていて、「何これ?」と聞いたら、祖父がそれを口にスッポリ入れるじゃないですか。「なんだこれは!」と幼心に衝撃を受けましたね。その後しばらくは歯の絵をよく描いていたそうですよ。そんなことがあって歯に興味を持つようになり、気がつけば歯科医師になっていました。「三つ子の魂百まで」といいますが、幼少期の影響というのは侮れませんね。

診療する上で大事にされていることがあれば伺えますか。

長縄智彦院長 長なわ歯科医院2

歯の治療は1回で終わるものではありませんから、基本的な治療をきちんと行うことを大事にしています。詰める、根の処置をするなどの治療の基本となるものを常に見直して、より良いものを提供していきたいと思っています。患者さんはもちろん、歯科医師にとっても再治療はあまり行いたくないことです。その再治療をなるべくしないためにはどうしたらいいかと考え、一人ひとりの患者さんに適した治療法を取り入れるようにしています。今後は予防歯科にもさらに注力し、患者さんの意識が高まることで、治療目的で歯科医院に行くのではなく、予防のために通うという方が増えればいいなと思っています。

歯科用マイクロスコープでの精密治療で再治療を減らす

こちらでは早い時期からマイクロスコープを使った治療を取り入れているそうですね。

長縄智彦院長 長なわ歯科医院3

はい。マイクロスコープを使った治療のメリットについてはかなり前から存じていましたが、実際に使用して口腔内の様子を見た時は「肉眼の20〜30倍見えるとはこういうことか!」とたいへん驚きました。どんなに目を凝らしても肉眼では絶対に見ることのできない世界です。表面の小さな傷から、ピッタリ合っているように見えるかぶせ物と歯の間にあるわずかな隙間が、非常に見やすくなるのです。これだけ見えれば今まで難しかったような精度の高い治療をめざせるだけでなく、なぜ虫歯が再発するのか、なぜかぶせ物がうまくいかなかったのかがわかります。虫歯や歯周病の治療後の再発リスクを下げ、耐久性を上げるためにも有用です。

マイクロスコープによる治療の導入で患者さんの意識も変わるのでしょうか。

当院では、患者さんにも虫歯や歯周病がある口の中の状況をマイクロスコープの画像で見ていただくようにしています。自分の目で画像を見れば、良い意味でショックを受け、治療に前向きになっていただけると思います。歯の磨き方、ちょっとしたブラシの使い方など、真剣に取り組んでいただくきっかけになるでしょう。知るということ、正しい情報を得るということの意義は大きいですね。

噛み合わせや歯ぎしりのご相談も増えていると伺っています。

長縄智彦院長 長なわ歯科医院4

歯が痛くなると頭痛や耳鳴りを引き起こし、痛みの原因となっている歯を治療することで症状の軽減も期待できるのですが、虫歯などがない場合、原因は噛み合わせの場合があります。新型コロナウイルス感染拡大の時期を経て、ストレスに起因した歯ぎしりや食いしばりのご相談が増えています。歯に亀裂が入ることで痛みが出ることもあり、歯根の処置を再度行わなければならないケースもあります。また就寝時に食いしばりを起こすと筋がこわばり、血液の流れが阻害されてしまいます。結果的に頭全体の血の巡りが悪くなり、頭痛や肩凝りが出やすくなるんです。寝方については諸説あるのですが、ある程度自由に動くほうがいいようです。

歯科治療を通じて体全体の健康を

先生は歯科治療を通じて「病気をなくすこと」をめざしているそうですね。

長縄智彦院長 長なわ歯科医院5

はい。当院では通常の問診票のほかに、生活習慣に関する問診票を用意し記入いただいています。生活習慣の中には虫歯の原因が潜んでいることがあり、例えば、熱中症対策にスポーツドリンクをよく飲む、口を開けて寝ている、頬づえをつく癖があるなど普段何げなくやっていることがお口の中に悪影響を及ぼしていることがあります。「歯が弱い体質だから」という場合でも思わぬ原因が見つかることもあり得ます。歯の健康寿命を維持するためには、自身の歯を残すことが何よりも大事です。インプラントも非常にいい治療だとは思いますが、それしか選択肢がないということはあまりしたくありません。患者さんにはいくつか治療の選択肢を提示できるよう心がけ、口腔内の状態を良くするだけではなく、その先の本物の健康を手に入れるお手伝いをしていきたいですね。

座右の銘があれば教えてください。

座右の銘は「仕事と思うな、人生と思え」です。これは以前たまたま訪れた古民家に貼ってあった言葉なのですが、見た瞬間にズシンと胸に響きました。それまでは仕事とプライベートを分けて考えていたのですが、仕事を人生と思うことで、仕事も家庭もすべて同じ人生の一部でありつながっているのだと気づかされました。そう考えるようになってからは、今まで以上にいろいろなことが面白くなってきています。仕事が人生のすべてではないように、歯科治療が健康のすべてではありません。いくら歯の治療をしても、患者さん自身の意識が変わらないと根本的治療には至らないこともあります。決して押しつけるつもりはありませんが、私自身が今まで多くのご縁から気づきのヒントを得てきたように、自身も誰かのヒントになれたらうれしいですね。

クリニックの今後の展望について伺えますか。

これからは薄利多売の時代ではないので、どんな場面においても、量より質を大事にしていきたいです。これまで以上に一人ひとりをじっくり診察していきたいですし、患者さんが求めているものもその傾向にあると感じています。日進月歩の歯科医療の世界では、未知の部分が必ず出てきますので、今後もしっかりと勉強して知識や技術をアップデートしいくことが必要です。当院のスタッフにもそれは日々伝えています。スタッフにも常に学ぶ姿勢を持っていてほしいので、ただただ情報をうのみにするのではなくて、自身でかみ砕いてきちんと学んで吸収できるよう意識してもらっています。診療を通じて気づいたこと、疑問を感じたことを追求し、勉強していくのは歯科医師としての使命です。それが結果的に地域全体の健康、幸せにつながっていけばうれしいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

長縄智彦院長 長なわ歯科医院6

今は情報量がとても多い世の中ですから、自分に適した情報を取捨選択していくのは大変なことです。当院は健康を維持するための案内役として、皆さんを手助けしていきたいですね。1人で悩みを抱え込むより、2人で考えたほうが良い方法が見つかるかもしれませんし、知識や機材を使えば今までわかることも増えるかもしれません。歯科医院は長いお付き合いになることが多いです。これからもご縁を大事にして診療を続けていきたいと思っていますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

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