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井上 靖浩 院長の独自取材記事

カメリア内科・糖尿病内科クリニック

(松山市/いよ立花駅)

最終更新日:2019/11/25

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天山橋バス停留所から徒歩5分の国道33号線沿い。「カメリア内科・糖尿病内科クリニック」は、糖尿病内科をはじめ、内科・消化器内科・リウマチ科のエキスパートであるとともに、日本内科学会総合内科専門医として内科領域全体の専門診療を行う。院長の井上靖浩先生は、勤務医時代に糖尿病、消化器内視鏡、リウマチの専門分野の研鑽を積むとともに、愛媛県立中央病院などで長年救命救急の診療に携わってきた。診療にあたっては高い専門性はもちろんのこと、医師の総合診療能力が必要であり、一人ひとりの患者に寄り添う姿勢が大切、と語る。患者に勧める治療は自分自身でまずやってみるのもこだわりだ。一人でも多くの患者の力になりたいとの思いで日々診療にあたる井上院長に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2019年10月17日)

総合病院で培った経験を地域で生かす

先生が医療の道をめざしたきっかけを教えてください。

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私は子どもの頃、気管支喘息にかかっており、夜間などに発作を起こした際には、病院を受診し助けてもらいました。病気で苦しんでいるとき助けてくれた先生は頼もしく、憧れていたのを覚えています。また、子どもの頃から、なぜ病気で苦しむ人がいるのか、なんとかならないのかと考えることが多く、仕事というよりも、この疑問を解決したいと医師の道をめざしました。病気に苦しむ人の力になりたいという思いからです。手術を受ける人数よりも内科の患者さんの人数の方が多いため、一人でも多くの人の力になりたいと思い、内科を専門としました。

開業の経緯や医院名の由来を聞かせてください。

私が専門にしている糖尿病やリウマチはさまざまな症状が出る病気です。総合病院だと、一人の患者さんに対して十分な診療時間を割けないことが多くありました。そこで、かかりつけ医として患者さん一人ひとりに時間をかけ、向き合おうという思いが強くなり、開業を決意。松山インターチェンジが近いなど、交通の便が良いこの場所に巡り合いました。クリニックの名称であるカメリアは、ツバキのことなんです。当院のすぐ近くにある「伊豫豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)」は敬称を込めて「椿神社」や「お椿さん」と呼ばれていますよね。地域に根差す”椿”の名前を頂き、チームカメリアの名前のもとに同じ医療の志を持ったスタッフに集まってほしいとの願いを込め、この名前をつけさせていただきました。

患者さんはどういう方が多いですか?

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20歳代から90歳代まで幅広い方が受診されています。全体では、糖尿病の患者さんが一番多いのですが、リウマチ、消化器内科の患者さんも多く来られています。また、当院では睡眠時無呼吸症候群の治療にも力を入れており、専門の外来に多くの方が受診されています。予防接種や検診といった予防医学に力を入れており、そういった患者さんも多いですね。

内科を総合的に診療できる環境がクリニックの特徴であり強みですね。

患者さんの、何となくだるい、熱が下がらない、疲れやすいなどの漠然とした症状から病気診断の糸口を見つけることもあります。また糖尿病患者さんの中には、肺炎や心筋梗塞を起こしても症状が出ない人もいます。そうした難しい症例の経験から、専門的知識はもちろん必要ですが、医師としての総合診療能力、幅広く診る力が重要だと強く思います。私は救急診療も長年行い、こうした難しい症例に多く接してきました。そのため、日々の診療では丁寧な問診、診察を行い、隠れた病を見逃さない、その人にとって今必要な治療は何か、ということを常に意識しています。

各分野のエキスパートが取り組むオーダーメイド治療

糖尿病とはどのような病気なのでしょうか。

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糖尿病は血糖値を下げるホルモンであるインスリンが不足し、血液中の糖分が高い状態が続く病気です。初期には自覚症状があまりないのですが、進行してくるとさまざまな合併症を引き起こします。ひどくなると脳梗塞や心筋梗塞、腎不全で透析をしないといけなくなったり、足の切断を余儀なくされたり、失明してしまったりということもあります。糖尿病は生きるために必要な糖を利用できなくなり、血糖値が上がることでさまざまな合併症を引き起こす病気です。食べ過ぎだったり、太っているから糖尿病になるのではありません。糖尿病と診断されたら、専門の医師のもとで治療を行うことが大切です。

診療で心がけていることは?

「○○してはいけない」「○○を食べてはいけない」と限定しません。糖尿病専門の医院に来たのに「あれ?」と思う方もいるかもしれませんが、好きなものを完全に制限してストレスになるのは良くないと思っています。大切なのは食事と運動。まずは生活習慣を見直して、それでも改善されなければ服薬、という流れで進めていきます。看護師や管理栄養士と連携した、チーム医療で取り組んでいます。お話をするだけではなく、食事や運動のこと、水分の取り方に至るまで、それぞれの項目について注意点を書いたものをお渡しし、目に見えるかたちでオーダーメイドの治療に取り組んでいます。

オーダーメイド治療とは、具体的にどのような内容ですか?

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お一人お一人の年齢や体力、生活背景に応じた診療のことです。その方に合った室内でできる運動のやり方を具体的に指導したり、栄養指導も、その方に合ったやり方でできることをお伝えするようにしています。過去1~2ヵ月の血糖値を反映し症状の経過を見るのに必要なHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)検査を、当院では月に1度行っています。検査結果が約6分で出るので、その場で結果を患者さんと確認し、1ヵ月の振り返りができます。数値が悪くなっていたら、一緒に相談しながら原因を探り、ご自身で気づいてもらう認知行動療法を行っています。「こうしなさい」と上から決めつけてもうまく行きません。今のままではこのような合併症の危険性があり、症状の改善が遅くなります、という説明をし、納得していただきながら患者さんに寄り添っています。患者さん自身に気づいてもらう、納得してもらうことが大切です。

違和感があれば放置せずクリニックへ

プライベートはどのように過ごされていますか?

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開業するまでの医師人生の3分の2は救急医療に携わっていたので多忙を極めていましたが、今は家族と一緒に出かけたりすることも多いですね。あと、筋力トレーニングが趣味なんです(笑)。診療時間はほとんど座って過ごしているので、何もしないと運動不足になってしまいます。以前からスポーツクラブに通っていましたが、今は中でもパワーリフティングに取り組んでいて、大会出場を目標にしています。患者さんに指導する立場上、自分自身も効果があると思われる運動をやってみています。食事でも、患者さんに説明、指導するために、まずは自分でやるのがこだわりです。自分自身で血糖値を測ってみたり、インスリン注射を試してみたりもしています。

今後の展望をお聞きします。

糖尿病を発症している方の中には、治療を受けていない方も多く、中でも30代や40代の働き盛りの方にそういったケースが多いといわれています。忙しくて病院に行けない方、人間ドックや健康診断で指摘されても放置している方もいらっしゃいます。そのような方が来院しやすい環境をさらに整え、第一線のコンサルタント的役割を果たすことが使命だと思っています。当院では、患者さんの負担が少ない、経鼻胃内視鏡検査を含めた検診なども受けつけています。また、当院が専門としている糖尿病やリウマチは、一度罹患すると長期的なサポートが必要となります。そのような方々のかかりつけ医として、ずっと寄り添えるパートナーで在り続けたいと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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「口が渇く、体重が減る、体がだるい、トイレが近い、傷が治りにくいなどの症状がある方」、「10代後半や20代の頃より3~5kg以上体重が増えた方」、「糖尿病の親族がいる方」は定期的に検査を受けることをお勧めします。夜遅くに食事してすぐ就寝する、睡眠時間が短いなど、日常生活のリズムの乱れもリスクになります。境界型糖尿病と診断された方が食事療法や運動療法で生活を改善し、快方に向かったケースもありますので、健康診断で気になる数値が出たり、何となく不調で何科にかかればいいかわからない時など、気軽に来院していただければと思っています。糖尿病を軽く考えず、専門の医師による診断、治療を受けるという意識のある方が増えるといいですね。

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