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小金井 一隆 院長の独自取材記事

柳川ビルクリニック

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2025/08/29

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック main

横浜駅から徒歩5分。長く地域のかかりつけ医として住民の健康を支えてきた「柳川ビルクリニック」が、2025年5月に小金井一隆院長を迎えて生まれ変わった。小金井院長は消化器外科の医師として横浜市立大学医学部の複数の附属病院や横浜市立市民病院で、炎症性腸疾患の専門的な診療を行い、潰瘍性大腸炎やクローン病の患者を支えてきた。難病に指定されるこれらの疾患は増加傾向にあるが専門の医師が少なく、小金井院長は必要な人に必要な治療が届くようにと開業を決意。消化管疾患を中心の一般診療とともに、炎症性腸疾患に対する質の高い診療を実施。横浜市内のみならず、山梨県や長野県など遠方からも患者が訪れているという。小金井院長のライフワークである炎症性腸疾患に関することを中心に、クリニックの取り組みについて聞いた。

(取材日2025年7月31日)

一般診療とともに炎症性腸疾患の専門的治療を提供

初めに、開業に至った経緯について教えてください。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック1

私はこれまで約30年間、横浜市立大学の複数の附属病院や横浜市立市民病院などで潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患を専門に診てきました。この病気は国の指定難病で完治が難しく、患者さんとのお付き合いは何十年にもなり、横浜市立市民病院や専門病院では患者さんがあふれてしまっているのが現状です。そのような中で、これまで診てきた患者さんをこの先も引き続き診ていくことと、クリニックでも診られる患者さんの受け皿になれればと開業を考えるようになりました。ちょうどその頃、横浜駅と横浜市立市民病院の中間地点にあるこのクリニックを継がないかというお話をいただき、今回の開業に至りました。炎症性腸疾患の専門的な診療とともに、地域のかかりつけ医として内科全般の診療を行っています。

炎症性腸疾患とはどのような病気なのでしょうか?

炎症性腸疾患には潰瘍性大腸炎とクローン病があり、どちらも発症の原因がわかっていないため、残念ながら完治を望むことが難しい疾患です。日本では、2疾患合わせてかなりの人数の患者さんがいらして、特に潰瘍性大腸炎は世界的にも患者数が多いといわれています。若い人を中心に発症し、一度発症すると長く付き合っていくことになるため、進学や就職、結婚や出産など人生の大きなイベントはもちろん、日常生活から疾患と向き合っていくことになります。腸の疾患なので 食事制限や栄養状態の低下、貧血のほか、おなかが痛かったり、食べられなかったり、トイレに何回も行かなくてはいけないことで日常生活がかなり制限されることもあるため、それをいかにコントロールしていくかということが重要になります。

炎症性腸疾患ではどんな治療を行うのですか?

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック2

薬による治療がメインで、最近はさまざまな飲み薬や注射剤があり、私がこの病気を診始めた30年前にはできなかった治療もできるようになりました。完治は難しくても、日常生活の質をかなり上げることが図れる治療も増えています。潰瘍性大腸炎はその名のとおり、腸の壁が傷つき潰瘍になるのですが、腸の壁を修復するための薬も出てきていますので、そういった治療をきちんと専門の医師の指導のもと続けることが重要になります。当院では、これまでの治療経験を生かして、たくさんの薬の中からどういう状態のときにどんな薬を使うかを見極め、患者さんに合った治療を提供しています。また、良い薬にはある程度副作用もあるため、安全性に配慮しながら治療を進めていけるように薬を選択しています。

横浜市立市民病院との強固な連携を図る

炎症性腸疾患の可能性があるのはどんな症状ですか?

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック3

潰瘍性大腸炎もクローン病も慢性的な症状というのが一つのキーポイントです。例えば、潰瘍性大腸炎には下痢や血便という症状がありますが、それが数日で治ってしまうときは他の疾患の可能性もあります。しかし、1ヵ月たっても良くならない、どんどん便の回数が多くなる、血液の量が増える、おなかが痛くなるなど、だんだん悪くなっていくときは潰瘍性大腸炎が疑われます。クローン病も同じで、若い男性の場合、初期に痔瘻というおしりの疾患を発症することもありますが、おなかがずっと痛い、下痢が続く、原因不明の貧血や体重の減少などで気づくことも多く、やはりおなかの症状が慢性的に続くことが一つの目安になります。これらの症状がある場合は大腸内視鏡検査などの検査を行い、診断をしていきます。

専門の医師のいるクリニックならではの強みはどんなことでしょうか?

一つは、大腸内視鏡などの検査をお待たせすることなくスムーズに受けていただけるなど、小回りが利くことです。何か困ったときにすぐに受診できるのもクリニックの良さですね。長くお付き合いをしていくことになると思うので、長い経過の中で将来を見据えた治療を組み立て、信頼関係を築きながら治療を続けていければと考えています。潰瘍性大腸炎の手術後のフォローや痔瘻の治療などについてもご相談いただければと思います。また、当院の特徴として横浜市立市民病院との連携があります。この病気は良くなったり悪くなったり、急激に悪化することも少なくないため、クリニックでの対応が難しいときにはすぐに市民病院に連絡し、適切な治療につなげています。

患者さんと接するときに大切にしていることはありますか?

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック4

潰瘍性大腸炎やクローン病の症状を抑えるために腸の状態を良くすることはもちろんなのですが、例えば、学校に行けるようになる、仕事ができるようになるといった生活の質を上げることがこの2つの疾患の治療においてはとても大切なことになります。病気と付き合いながら患者さんがこの先どのように生活していきたいかをよく話し合い、ただ治療をするだけではなく、患者さんのライフスタイルに合わせて、なるべく患者さんが望まれる生活を実現することを重視して日々の診療を行っています。

地域住民が気軽に受診できる健康の窓口に

難病だと知って精神的に落ち込んでしまう患者さんもいるのではないでしょうか?

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック5

そうですね。そういった患者さんには疾患をきちんと理解していただけるように、十分にお話をさせていただいています。潰瘍性大腸炎もクローン病も、今は薬で疾患のコントロールを図ることで、周囲の人たちと同じ、あるいはそれに近い生活をすることができます。特に若い方の場合、親御さんがとても心配されますので、ご家族にも状態を正しく把握していただき、ご理解いただけるように努めています。また、インターネット上にある情報が必ずしもすべて正しいわけでありません。気になることはぜひ気軽にお尋ねください。不安を解消できればと思います。

先生はどんなきっかけでこの疾患を専門にされたのですか?

私が医師になった頃はまだ、潰瘍性大腸炎もクローン病も日本で数千人しか患者さんのいない希少疾患でした。私の所属していた教室の教授が厚生労働省にあるこの疾患の研究班の初代の班長だったことで、これらの疾患の患者さんを診る機会が多かったことと、先輩に引っ張っていただいたことが専門の医師となったきっかけでした。当時、外科は悪性疾患が花形で、潰瘍性大腸炎とかクローン病のように残念ながら良くなることは少ない疾患を積極的に診る医師は多くなかったんです。治療法もあまりなく、長期入院が必要で、学校も休まなくてはなりませんでしたし、職場で大変な思いをされている方もたくさんいらっしゃいました。そういう患者さんをなんとかしたい、なんとかできると思っていましたね。

最後に、地域に向けてのメッセージをお願いします。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック6

当クリニックは地域でも古く、先代、先々代の院長のときから4、50年来てくださっている患者さんもいて、地域の昔ながらのかかりつけ医として根づいていると感じています。今後も、炎症性腸疾患の専門性は打ち出しながらも、昔からの伝統は崩すことなく、地域の方のお役に立てる健康の窓口としての役割をもう一つの柱としてやっていきたいと思っていますので、気軽にお越しください。病院の炎症性腸疾患専門の外来では、疾患以外のお話を聞く時間が取れませんでしたが、これからは日常生活の様子も伺いながら、トータルで相談に乗っていきたいです。潰瘍性大腸炎やクローン病で悩んでいる方は、一度ご相談ください。

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