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小金井 一隆 院長の独自取材記事

柳川ビルクリニック

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2025/12/15

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック main

横浜駅から徒歩5分の好立地で、長年にわたり近隣住民の健康を支えてきた「柳川ビルクリニック」。2025年5月に小金井一隆院長を迎え、先進の内視鏡検査機器も備えたクリニックとして生まれ変わった。消化器疾患を専門とする医師の中でも数少ない炎症性腸疾患のエキスパートとして、潰瘍性大腸炎やクローン病などの患者を支えてきた小金井院長。横浜市立市民病院炎症性腸疾患センター長を務めたキャリアも生かし、万全の病診連携体制でプライマリケアに注力している。炎症性腸疾患だけではなく一般的な内科診療も行い「小さなお困り事にも応えていきたい」との思いも持つ。ライフワークである炎症性腸疾患の診療や医療に対する志などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年11月20日)

町のかかりつけ医としておなかの悩みを中心に診療

初めに、開業に至った経緯について教えてください。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック1

私はこれまで約30年間、横浜市立大学医学部附属病院とその関連病院、横浜市立市民病院などで炎症性腸疾患を専門に診てきました。炎症性腸疾患には潰瘍性大腸炎とクローン病があり、いずれも国の指定難病となっています。日本には世界的にも多くの患者さんがいるにもかかわらず、専門とする医療機関は足りていません。私がセンター長を務めていた横浜市立市民病院炎症性腸疾患センターも、軽症から重症まで数多くの患者さんであふれかえり、必要な検査にもなかなか進めない状況でした。解決のためには「中等症までの患者さんの受け皿となる、町のクリニックがもっと必要だ」と考えていた時、横浜市立大学第2外科教室の大先輩である先代院長から承継のお話をいただき、開業を決意した次第です。

現在はどのような患者さんが多いですか。

一番多いのは先代院長から引き継いだ患者さんで、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の管理を希望される方が大半です。幼少期から通っている、50代や60代の方も少なくありません。一方、風邪、インフルエンザ、胃腸炎などのコモンディジーズのご相談もよくあります。また、炎症性腸疾患の患者さんも、横浜市民病院時代からのお付き合いの方も含め、だんだん増えつつありますね。外科も標榜しているので、小さなけがの縫合や粉瘤の摘出を行うこともあります。もともと「困っている人を助けたい」と思い医師をめざし、これまでは難病で苦しむ方に手を差し伸べてきました。しかし、たとえ小さなお悩みでも、地域にこんなにもお困りの方がいたのだと改めて実感している毎日です。

クリニックならではの強みはどのような点ですか。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック2

一つは大腸内視鏡などの検査をお待たせすることなくスムーズに受けていただけるなど、小回りが利く点です。何か少しでも困ったことがあれば、すぐに受診できるのもクリニックの良さですね。また、炎症性腸疾患は長く見守っていく必要がある疾患です。一人ひとりに時間をかけて将来を見据えた治療計画を立て、信頼関係を構築しながら治療できることにもやりがいを感じています。ただ、炎症性腸疾患は急変することも少なくありません。当院では横浜市立市民病院とも緊密に連携して、万が一のときはすぐに連絡できる体制を整えているのも強みといえるでしょう。

炎症性腸疾患の専門的な治療で生活の質の向上をめざす

炎症性腸疾患の可能性がある症状について知りたいです。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック3

炎症性腸疾患は「慢性的な症状がある」ことが一つのキーポイントです。例えば、潰瘍性大腸炎には下痢や血便といった症状があります。それが2〜3日で治らず1ヵ月も続いていたり、便の回数が多くなる・下血量が増える・腹痛が強くなるなどの悪化の兆候があったりする時は、潰瘍性大腸炎が疑われます。一方、クローン病でも腹痛や下痢が続くこともあります。原因不明の体重減少や貧血から発覚するケースもありますね。若い男性の場合、初期に痔ろうを併発することもあります。これらの症状があるならば内視鏡検査も必要になりますが、当院では先進機器を完備して速やかに検査につなげています。

炎症性腸疾患にはどのような治療を行っていますか。

まず、内視鏡検査、生検、血液検査、検便などを行い結果をガイドラインに沿って総合的に判断します。飲み薬や注射などの投薬治療がメインになりますが、完治は難しく目標は寛解です。とはいえ、近年さまざまな新薬が誕生し、私がこの病気に携わるようになった30年前にはとても望めなかった結果も期待できるようになりました。例えば、潰瘍性大腸炎で傷ついた腸壁を修復するための薬などもあり、日常生活の質もかなり上げることが望めます。ただ、有用性が高く見込める薬にはある程度の副作用もあるので、安全性への配慮も欠かせません。当院では専門性を生かして一人ひとりに合った薬剤を慎重に選ぶようにしているので、安心してご相談ください。

難病指定の炎症性腸疾患と知って、落ち込む患者さんもいるのではないでしょうか。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック4

そうですね。患者さんの気持ちを前向きにするには、まず疾患を十分に理解していただくことが欠かせません。潰瘍性大腸炎もクローン病も難病ではありますが、現在は薬で症状をコントロールすることも十分に望めます。周囲の人たちと大きく変わらない生活を送ることも期待できるのです。特に若い患者さんの場合、親御さんは自分のこと以上に心配されます。ご家族にも理解を深めていただけるよう、説明に努めるのも私たちの義務です。不安なあまりついインターネットで検索してしまう方も多いかもしれませんが、その情報が必ずしも正しいわけではありません。不安を解消するためにも、気になることはぜひ遠慮なくお尋ねください。

地域住民が気軽に受診できる健康の相談窓口が目標

そもそもなぜ、先生は炎症性腸疾患を専門になさったのですか。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック5

潰瘍性大腸炎もクローン病も、日本で急増したのはこの30年余りです。私が医師になった1980年代後半は、日本全体で数千人しか患者さんがいない希少難病でした。そんな時代の中、私の所属していた教室の教授が厚生労働省の難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班の初代班長となり、患者さんを診る機会に恵まれたのが一つのきっかけです。当時、良くなることがあまり期待できない潰瘍性大腸炎を積極的に専門にする医師は多くはありませんでした。しかし、まだ治療法も少なく長期入院を強いられる患者さんもいて、皆さん本当にお困りでした。私が医師を志した「困っている人を助けたい」という思いにも通じていたので、この道を選んだのかもしれません。

診療にあたって大切にしているのは何ですか。

ただ治療をするだけではなく、患者さんのライフスタイルに合わせて一人ひとりが望まれる生活を実現することを重視しています。勤務医時代には重度の潰瘍性大腸炎で大腸を全摘出するような手術も数多く執刀しましたが、その後、妊娠・出産した方もいらっしゃいます。炎症性腸疾患を理由に患者さんが人生を諦めてしまうことのないよう、サポートするのも私たちの使命と考えています。潰瘍性大腸炎もクローン病も症状を抑えるために腸の状態を良くするよう図るのももちろん大事ですが、それだけでは不十分。長く付き合わなくてはいけない疾患なので、勉強、仕事、子育てなどを患者さんが思うどおりにできるよう、サポートしていきたいと考えています。そのためにも、患者さんのお話によく耳を傾けることを大切にしています。

最後に、地域の方々に向けてメッセージをお願いします。

小金井一隆院長 柳川ビルクリニック6

だいぶ認知度が上がってきた炎症性腸疾患ですが、気づかないまま放置されていることもあります。便のことは他人と比較できないので、子どもの頃から下痢が続いていると、それが当たり前と思い込んでいるケースも少なくありません。毎日、排便がなければ異常というわけではなく、定期的にお通じがあり腹痛も出血もないなら正常の範囲と考えられます。一方、1日に5〜6回もトイレに行く、下痢や出血があるという場合は、一度ご相談いただければと思います。健康診断の便潜血検査で陽性と指摘された時も、潰瘍性大腸炎を含めてその他の消化器疾患を精査できる大腸内視鏡検査も行っています。おなかの悩みを気軽に相談できるかかりつけクリニックとして活用していただければ幸いです。

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