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患者の生活に合わせた在宅血液透析
生活の質と健康の両立をめざす

池田バスキュラーアクセス・透析・内科

(福岡市中央区/薬院駅)

最終更新日:2024/04/15

池田バスキュラーアクセス・透析・内科 患者の生活に合わせた在宅血液透析 生活の質と健康の両立をめざす 池田バスキュラーアクセス・透析・内科 患者の生活に合わせた在宅血液透析 生活の質と健康の両立をめざす
  • 保険診療

糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、慢性腎炎などが要因となり、慢性腎臓病になってしまうと、腎臓が機能しなくなり人工透析治療が必要になるケースが出てくる。人工透析は、人工的に血液中の余分な水分や老廃物を取り除いて、血液をきれいにする働きを腎臓に代わって行う目的のものだ。慢性腎臓病の人にとって有用な治療ではあるが、クリニックに通って実施する場合、主に週3回、1回あたり4時間以上もの時間を要するケースが多いという。仕事や生活と人工透析の両立に悩む患者が数多くいる中、「池田バスキュラーアクセス・透析・内科」では、患者宅で人工透析を行う在宅血液透析を行っている。生活との両立はもちろん、健康面でもメリットが期待できるといわれる在宅血液透析について、臨床工学技士で在宅透析科科長の岩下廉史さんに話を聞いた。

(取材日2024年3月28日)

1ヵ月に1度の通院で人工透析を続けられる在宅血液透析。生活の質の向上や健康面のメリットも望める

Q人工透析を自宅でもできると伺いました。
A
池田バスキュラーアクセス・透析・内科 駅直結のクリニックで、何か心配なことがあればすぐに相談可能

▲駅直結のクリニックで、何か心配なことがあればすぐに相談可能

一般的な人工透析は、週に3回ほど通院するのが普通だと思います。しかし当院では、人工透析を患者さんの自宅で行う在宅血液透析を積極的に実施しています。クリニックで使用する機器に近いものを自宅に設置して人工透析を行うというものです。透析機器と体をつなぐ方法はいくつかあります。代表的なものに、自分の血管に針を刺して行う自己穿刺の方法、手術を行い体に人工のカテーテルを接続し、そこと機器をつなぐ方法があります。在宅血液透析の場合、自己穿刺の方法であれば原則自分で針を刺して行います。もしもご家族などに看護師や臨床工学技士の資格をお持ちの方がいる場合は、その方に頼むことも可能です。

Q在宅血液透析は、誰でも受けることができるのでしょうか。
A
池田バスキュラーアクセス・透析・内科 資料を用いて在宅血液透析のトレーニングを実施

▲資料を用いて在宅血液透析のトレーニングを実施

多くの透析患者さんに対応できますが、重度の心臓病、また、脳梗塞などを起因として手先の可動に不安のある方などは難しいです。これらの重度の合併症がない方であれば在宅血液透析は技術的には可能です。さらに注意点を述べるとすれば、ご自身で人工透析を実施したり、シャントやカテーテルを自分で管理する必要がありますので、自己管理能力はもちろん清潔な環境を保つ努力は必要となります。また、急変などに対応をするためにも、必ず1人介助者の方と一緒に在宅血液透析を行う必要があります。ご本人と介助者の方は、在宅透析を実施する前にクリニックにて、機器の操作などについてトレーニングを受けていただく必要があります。

Q在宅血液透析のメリットについて教えてください。
A
池田バスキュラーアクセス・透析・内科 月に1度の診察のみで無理なく透析を続けられる

▲月に1度の診察のみで無理なく透析を続けられる

まず、毎回通院する必要がないため、ライフスタイルに合わせて自分で人工透析ができることです。時間やタイミングの制限がないので、夜寝ている時はもちろん、自宅で読書や映画を見ながら、はたまた在宅でパソコン仕事をしながら人工透析を行うことも可能です。人工透析のためにライフスタイルを変えるのではなく、日々の生活の中に人工透析を組み込めるのです。また、施設透析であれば保険適用の上限として月に最大14回という制限があります。しかし在宅透析であれば毎日実施することも可能です。すると多くの透析量を確保できるので、体の負担を減らすことができ、食事制限や内服薬を減らせる可能性もあります。

Qカテーテルを用いた人工透析にも力を入れられているそうですね。
A
池田バスキュラーアクセス・透析・内科 患者に合わせた透析のスタイルを用意しているのが同院の特徴

▲患者に合わせた透析のスタイルを用意しているのが同院の特徴

シャント部に穿刺をする人工透析が一般的な中、当院ではカテーテルを用いた人工透析も選択肢として提供しています。人工透析のたびに針を刺すことに抵抗がある方には適していると思います。人工透析におけるカテーテル法は、鎖骨の下にある静脈などにカテーテルと呼ばれる管を挿入して固定する方法です。常に管が体についている状態なので、入浴の一部制限や、温泉や海などに入ることはできないという弊害もあります。また、人工的な管を常につけていることになるので、汗をかいた時や定期的な消毒なども行う必要があります。衛生管理ができる方で、針への抵抗感がある方であれば、カテーテルも選択肢として有用だと思っています。

Q在宅血液透析を行う患者へのサポート体制を教えてください。
A
池田バスキュラーアクセス・透析・内科 心配なことがあったら何でも相談してほしいと話す岩下さん

▲心配なことがあったら何でも相談してほしいと話す岩下さん

当院では、在宅血液透析専任のスタッフが、患者さんと24時間365日連絡が取れるよう専用の携帯電話を持っているので、困った時は迅速にご相談いただくことができます。また、導入初期の際は、人工透析の装置にウェブカメラを設置して、機器操作のナビゲートや相談も可能です。近くに医師がいないので不安に思われる方もいらっしゃいますが、在宅血液透析でよくあるトラブルは、透析中ではなく透析前の機器準備のケースがほとんどです。機器の接続のミスがある際に警告音が出るようになっているんです。また、もしものトラブルがあった際は、すぐに人工透析を中断して施設透析に移行もできるので、不安がらずに導入をご検討いただきたいです。

ドクターからのメッセージ

池田 潔院長

人工透析を行っていると、今までの生活に比べて時間や食事などさまざまな制限が増えることでつらさを感じることが多くあると思います。しかし、在宅血液透析を導入していただくと、その後は基本的には1ヵ月に1度のご来院だけで大丈夫なので、自分のための時間が増えるだけでなく、定期的な人工透析が行いやすいというメリットがあります。時間的負担、体調面どちらで悩まれている方にもご検討いただきたい方法です。自分で自分に針を刺して透析を行うことやカテーテルへの抵抗がある方も、まずは話を聞いてみてから判断していただけると、人生の選択肢が増えると思いますので、まずはお気軽にご相談ください。

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