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岡本 亜希子 院長の独自取材記事

岡本歯科クリニック

(大阪市港区/弁天町駅)

最終更新日:2021/12/16

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新旧が複雑に交差する街である弁天町。昔ながらの商店街を抜け、現代的なタワーマンションのすぐ近くの住宅街の中に「岡本歯科クリニック」はある。白い壁にオレンジ色が印象的な外観はどことなくほっこりした雰囲気。院内も木目とオレンジが優しい。「ここは特別なことをしているわけではなく、ごく普通の歯科医院です。だからこそ、誰もが気楽に来て、何でも聞ける歯科医院でありたいと思っています」と話してくれたのは岡本亜希子院長。小児歯科出身で、優しい笑顔と、少しシャイで控えめな様子が印象的な岡本院長に、この地に開業した思いや診療スタンスについて話を聞かせてもらった。

(取材日2018年10月10日)

自分が生まれ育った地域への医療貢献をしたい

まずは港区に開院した経緯を教えてください。

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広島大学歯学部を卒業して大阪に戻り、いくつかの歯科医院で勤務をしてきました。そこでさまざまな経験を重ねる中で、自分で開業することを意識するようになった時「どうせ開業するのなら地域密着した歯科医院をやりたいな」という思いがありました。地域の皆さまに愛され、信頼されるようなクリニックをつくるとしたら、どこがいいだろう?と考えると、「自分の生まれ育った港区がいいな」と思い至り、ここに開業することを決意しました。私はこの地に育てられてきたので、この地への恩返しというか、ここで育つ子どもたちや地域の皆さまの役に立つことができればすごくうれしいなと思っているので、2011年の開業以来、たくさんの人に来ていただきうれしく思っています。

どんな患者さんがいらっしゃるのでしょうか?

小さなお子さんからご高齢の方まで、近隣にお住まいの方が多いですね。虫歯や歯周病の治療はもちろんですが、メンテナンスに通ってくださっている患者さんも少しずつ増えてきたなと感じています。中でも、若い世代の患者さんたちは口腔について関心を持ってきてくださり、予防のために通ってきてくれています。それから、当院では一人でも多くのお子さんが「子どもの頃から自分の歯を守るための意識を持つ」ことを目的にしたキッズクラブという取り組みをしています。赤ちゃんから小学生のお子さんを対象にしていて、来院ごとにスタンプを押して、スタンプが集まるとちょっとしたプレゼントをお渡ししています。他にも活用方法があるので、上手に利用して通院してもらえたらと考えています。

診療の基本スタンスを教えてください。

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「予防に勝る治療はない」というのが当院の基本的な考え方です。「歯医者は痛いし怖い」と思っている人は多いと思います。でも、もしも来院するのがメンテナンスだけであれば、怖い思いも痛い思いもしません。そもそも、虫歯もなく、歯周病もなければ、日常生活でも痛みや不具合を感じることはほとんどないはずです。ですから、歯科医院を患者さんにとって身近なものにしてもらい、とにかく虫歯にならない、歯周病にしないように指導をしていくことが歯科医師の使命だと考えています。今、虫歯や歯周病がある場合は、きちんと治療をし、その後再発させないためにお口の中の状態をキープしていただくことを大切にしています。

理想論だけでなく、現実に寄り添ったアドバイスを

先生は小児歯科のご出身なのですね。

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そうなんです。女性で小児歯科出身というと「子どもの扱いがうまそう」というイメージじゃないでしょうか? 実際に、たくさんの子どもたちの診察をしてきましたので、お子さんの診察、治療は得意分野ですね。治療が怖くて泣いたり、嫌がったりするお子さんも大丈夫。心配しないで連れて来ていただければ、時間をかけてそのうち治療ができるようにしていきます。また私自身も子育てを経験していますので、お母さんたちの苦労はよくわかります。例えば、自分の治療に行きたくても子どもを預ける先がないなんてこともありますよね。そんな時は遠慮しないで連れて来てください。キッズスペースで遊んで待っていてもらってもいいですし、診療室に連れて来てくださっても構いません。いい方法を一緒に探しましょう。

子育てを経験して、診療スタイルに影響はありましたか?

実際に子育てをしてみると、思いどおりにならないことって想像以上にたくさんあるんだなと実感します。子どもを産む前は「子どもさんに甘いものをあげないでください!」なんて、ビシッと言っていたんですけど(笑)、実際に子育てを経験すると「まあ、でも仕方ないこともあるよね」と思うようになりました。理想では小さなうちからお菓子はあげないほうがいい。でも、お母さんも人間で疲れている時もあれば頑張れない日だってあります。だから「お菓子をあげるとしたら回数を決めて、一緒にお水も飲ませてね」といった具合に、少しハードルを下げて、理想論だけじゃなく、現実での対処の仕方を考えられるようになりました。

そうすることで、患者さんとの関係に変化はありましたか?

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私が強い口調で何かを言うと、真面目なお母さんたちは息苦しくなってしまうのかなと思います。そうすると、ただでさえ高い歯科医院のハードルがますます高くなってしまいますよね。私が正論で追い込んでも、それは患者さんのためにならないんじゃないか。逆に、患者さんに寄り添った診療をすれば、患者さんに信頼してもらえて、さまざまな相談を持ちかけてもらえるようになるんです。また、私が伝えたことを受け入れてくださり、前向きに治療に臨んでくれるようになります。私は患者さんの「なんで?」を解決していくのも、歯科医師の仕事の一つだと思いますので、何でも聞いてもらえることはすごく大切なことです。私が少し緩くなったことで、患者さんにとって気兼ねなく話せるきっかけになればいいですよね。

どんなことでも気楽に相談できる場所でありたい

実際の診療に際して、特に気をつけていることは何ですか?

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今の歯の状態はどうなのか? どう治療するのか、今後どのようにして良い状態をキープするのかをしっかりお話しすることを大切にしています。毎日歯磨きをしているのに虫歯になることってありますよね。それも決して少なくはないんですよね。なぜかというと、正しい歯磨きの仕方ができていない可能性があったり、普段の食習慣や生活習慣の影響もあるからです。でも、一度癖がついた歯磨きの仕方や、生活習慣をいきなり変えることは大変ですよね。自分が磨けていない場所を理解し、正しい方法で意識して磨くことを繰り返して、間食の仕方にも気を配ったりと、新しい習慣を身につけていかなくてはいけません。そのためには、現状を理解して、チャレンジしていかなくてはいけない。そうやって「変わりたい! 変えたい!」と思ってもらえるようにお話しし、そのお手伝いをさせていただきたいと思っています。

先生がめざしている地域医療とはどんなものですか?

一つは気軽であるということですよね。お口にまつわるさまざまな問題を何でも相談できる場所であることです。「これでいいのかな?」「これは普通なのかな?」といった些細な疑問を相談してもらえるくらい、まずは地域の方に信頼してもらえるようになりたいです。そうやって時間をかけて患者さんとの関係を築いていきながら、人生に沿ったケアをさせていただく。成長や環境の変化に合わせて出てくる問題を一つずつ解決しながら、一人でも多くの皆さんが自分の口に興味を持ち、一生涯健康に自分の歯で過ごすことができるような土台をつくっていくことができればと考えていますし、そんな大人の姿を見ている子どもたちが「予防」を当たり前に思う風潮をこの地域に根づかせていきたいと考えています。

では、最後に今後の展望を聞かせてください。

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地域の要望に応えられる体制をつくり、診療していけたらと思っています。今は施設への往診が多いですが、今後はこの港区でも在宅の往診を必要としている方々のために体制を拡充していきたいと思っています。先ほど話したように、子どもたちが当たり前にメンテナンスに通院するような習慣づくりのための母親学級なんかも開催できたらなと考えたりしています。そのすべてを今すぐに実現するのは難しいですが、前向きに取り組めたらいいなと思っています。でも、まずは何よりも私が大好きなこの土地で、一人でも多くの患者さんが「歯医者って思ったより怖くない」と思ってくれるような歯科医院づくりを頑張ります。大人から子どもまで、ぜひ気楽に来てもらえればと思いますので、お待ちしています。

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